「推し」を失った日


いつまでも続くかと思われた「推しのいる日々」が、突然終わりました。

一週間ほど前のことです。娘から「配信を見ないで欲しい」と言われました。以前にもそんなことを言っていましたが、あまりにも強く本気の口調だったので、娘と真正面から向き合ってじっくり話してみました。

……

同担拒否。
私が最近知ったばかりの言葉でした。

想像を絶する泥仕合の末に。
どうしてもいやだという娘の主張を聞き、泣き叫ぶ娘に一日だけ時間をくれと言いました。


娘の部屋を出たとき、私の心はもう決まっていました。

娘の保護者であり、よき理解者・伴走者に戻ろう、と。

自分にそれができるかどうかは大したことじゃない、それはこれからやってみればわかるから、と。



翌日の夜。

珍しく22時からしゆんさんの配信があると分かった時、娘の部屋を訪ねました。

少なくとも個人配信を聞くのは今日で最後にすると決めた、と告げると、娘は穏やかに話しはじめました。
「キャスやYouTubeには面白い人いっぱいいるよ。ママも色々見てみたら」

いやー、、、
娘が何もわかってないことに今さら気づきました。

恋する乙女は盲目。自分の気持ちで精いっぱいなんだなと。

そんな娘を、かわいいと思いました。そんな気持ちもよくわかると。


私は暇つぶしで彼の配信を聞いていたわけじゃないよ。
基本、母に暇はないよ。不登校で引きこもりの君とは違う。
配信を聞くために、どれだけの資源と労力を投資して、身を削ったか。
私が配信を聞く時間には、それだけの価値があったんだよ。


・・・娘には関係ないことなので、娘に気づかれなかったことをむしろ幸いと思いました。
まあ中学生に母の本当の気持ちが読めたら、逆に怖いかもしれませんが。


そして、最後の配信を聞き、終了後、最後のDMを書いて。

その日だけは娘に「おやすみ」を言いたくなくて、いつもの習慣もせず(そういえば習慣のことをまだ書いていなかったので後で書く)、そのまま寝ました。

ーーー


しゆんさんを知った2月14日から。
しゆんさんを手放した6月2日まで。

他人がどういおうとも。
間違いなく、私は一番輝いていました。


ーーー

今、先週のことを思い出しながら、松山千春の「恋」が頭の中に流れています。(古い)


これを書いている今この瞬間、しゆんさんの初TikTokが配信の中で公開されているはず。

アップされたらみようと思います。

この一週間でたぶん、私は大丈夫になりました。
(その間のことは長くなるので別に書きます。)

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