Kiitos Kimi & Congratulation HONDA!!
ラスト1周までどちらに転ぶか分からなかった、ドラマチックで凄まじいレース。
そして、ラストランをリタイアで終えたキミ。
新しいワールドチャンピオンが生まれ、F1最年長だったキミはレース人生を終え、ホンダもまた有終の美を飾ったラストランだった。
まずはキミ。
本当に本当にお疲れさま。
わたしがF1を見始めたのは2014年の終わり。キミはまだ若手ドライバーだけど、すでに速いドライバーだった。キミを好きになったのは、2005年の鈴鹿のレースをこの目で見たから。
そこから16年間、一度F1を離れてラリーに行ったときもずっと追いかけた唯一無二の大好きなドライバー。
そのドライビングがとても好きだった。
インタビューの答え方も考え方も、すべてがキミらしいことが好きだった。
キミのレースを16年間見られたことを、心から幸せに思う。
ロータス時代、キミが発した言葉はTシャツが作られるほど話題になった。
日本語で言う「ほっといてくれ」Tシャツ。
そういうのもキミらしいと思う。
多分、キミ以外の人が言ってもこうはならなかった。
タバコは吸うし、表彰台の時はすぐお酒飲むし、お酒が禁止な国では飲まないし、レースをリタイアすればアイスを食べていたり、即帰ったり。
最近のドライバーはみんなとてもイイコだから、こんなドライバーはもうキミが最後な気がする。
たくさん思い出がある。
F1の公式サイトに、キミの動画があって見ていたら泣いてしまった。
鈴鹿でレースをしてほしかった。
もう二度とキミがF1でレースをしているところを見られないことだけが、心残り。
仕方がないと分かっている。コロナをこれ以上増やすわけにはいかなかったことも十分に分かっている。だけど、できたんじゃないかと思ってしまうのだ。
…所詮はたらればなのだろうけれど。
F1は来年も見る。
だけどキミが本当にいなくなってしまったF1はきっと寂しいだろうなと思う。
でも長い間頑張ったから、やっぱり“ありがとう”の気持ち。
Kiitos Kimi.
そして、新たなワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペン。
運が重ならなければ、きっとマックスのチャンピオンはなかっただろう。
それほどに、今日のルイスは最後を除いて完璧だった。本当に、最後のSCまでルイスに一分の隙もなかった。
どちらのドライバーに対しても、盛大な拍手と賛辞を。
今年のレースが面白かったのは、間違いなくこの二人のおかげだ。
そして、ここまで仕上げてきたホンダのPU。メルセデスに匹敵するまでに成長して、なおかつチャンピオンを取れるなんて、予想はしていなかった。
これでホンダがラストを迎えてしまったこと、正直に言えばとても悲しく、あまりにもったいない。
願わくば、もっともっと見ていたかった。
レッドブルやアルファタウリの活躍を見たかった。
“これから”だったはずのホンダはもうないことが、とても悔しい。
優秀の美を飾ったことは素晴らしい以外の何者でもない。
それが来年も続いたら、どんなにか素晴らしかっただろう。来年の鈴鹿サーキットはどんなにか盛り上がっただろう。
暗くなっていてもしょうがない。
前も向いて行かなければと思う。
もしかしたら、ホンダもまた戻ってきてくれるかもしれない。
そうしたら、そのときはまた絶対に応援する。
ありがとうホンダ。
おめでとうホンダ。
言いたいこと、思っていることはたくさんあるけれど、まだうまくまとめられない。興奮覚めやらぬまま、書き殴ってしまった。
今日のレースはまた落ち着いて見返そう。