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秋のゲムマに行ってきた話と、教員時代の思い出話

アナログゲームのお祭り~ゲームマーケット♪

 今日明日と、東京ビックサイトで秋のゲームマーケット(略してゲムマ)が開催されている。毎年この時期に開催される、アナログゲームのイベントだ。
 「絶対行く!」というほど強い気持ちではないけれど、気づくとほぼ毎年秋か春かには行っている。広い会場をみて回るのは結構疲れるけど、やっぱり面白い。疲れても、また行きたくなる。

↑ゲムマ会場~東京ビックサイト
↑ゲームマーケット入口

今回、買ったゲームは3つ

 今年は、今日行ってきた。結構人が戻って来ている感じで、お祭り感があった☆私は開場して結構たってから、12:30頃に行ったので、そんなに入場待ちもせずにスムーズに入ることができたけれど、開場する前にはかなりの待機列があったらしい。
 今日買ったのは…
「間取りのカルタVR」
「ワールドバケーション」
「WIP(ワードインパイル)」の3つ。

「間取りのカルタVR」は、試遊してみたらめちゃくちゃ面白かった。QRコードを読み込んでipad等で出題者だけは実際の間取りをVRで見ることができるけれど、それを言葉で説明して、他の人達に、カルタのように散らしてある色々な間取りカードの中から正しい間取り図を取ってもらうという、説明力が必要になるゲーム。次の間取りを出す時に、ipadをカッパのように頭にのせて飛び跳ねる、というのも面白かった(普通にタッチしても変わるのだけれど…^^;)

「ワールドバケーション」は、地球儀ボールがインパクト大!そして、ゲーム全体の手作り感もイイ!あと、特製地球儀ボールを、息を入れてふくらませてからゲームをするというのも地味に楽しそう。旅行プランカードをひいて、都市から都市へ旅行して、色々な都市で色々な種類の観光をすると得点UPになって勝つというゲーム。旅行の充実度を得点化して、それを競うという面白い尺度のゲーム。コロナ禍で海外旅行に行くのは何かと大変な今だからこそ、「こういうゲームを待っていた♪」という感じもある。旅行気分になれるといいなぁ。

「WIP(ワードインパイル)」は、一目見て、ビジュアルからして気に入った。パッケージの小さな箱もかわいい♪ということで、このゲームだけは、予約をしておいて買った。ジャケ買いに近い。透明なシートに印刷されたひらがなを重ねていって、重ねた文字を読む、という、今までありそうでなかったゲーム。どうなるか予想がつかない。やってみるのが楽しみだ♪

カタログには付箋をたくさん貼っていって色々と回ったけれど…結局予算も限られているので、コンパクトな買い物になった。これから遊ぶのが楽しみ♪(「ボードゲームホテル」は、先着順でもらえる、宿泊券が当たるかもしれない手提げ袋は、もう品切れになってしまっていたけれど、ダイスゲームにチャレンジして宿泊割引パスワードを教えてもらうことができた♪)

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↑「間取りのカルタ」「ボードゲームホテル」チラシ「WIP」「ワールドバケーション」

ゲームマーケットに行き始めたのは…

・通級の担当として

 ~私がゲムマに行き始めたのは…かれこれ10年以上前だったと思う。夫がゲーム好き、ということもある。が、積極的に行くようになったのは、中学校で「通級」を担当して開級することになった頃からだったと思う。私が担当していた通級は、当時「自閉症情緒障害等通級指導教室」という、自閉症やADHDやLDなどの生徒達が、主にSST(ソーシャルスキルトレーニング)を学ぶために月に何回か、もしくは週に何回か、その生徒に応じて定期的に通ってくる学級だった。中には、登校しぶりの生徒もいて、「通級になら通える」という生徒もいた。
 慣れてきた生徒には、「ザ・SST」というような、SST普及協会で研修したことをもととしたSSTも指導したのだけれど、不登校や登校しぶりで通級に登校するのがやっと、というような場合は難しい。生徒達が「また行きたい」と思えるような、登校したからこそできるような楽しみとなるようなことはないか?と思って、色々と探した。いくつか他校の通級の見学もさせてもらった。「卓球」が置かれている学級が多かったので、卓球は買ってもらって設置した。(それも、運動が苦手な生徒のためには、卓球を使った新ゲームなどを考えて、新しい遊びとして取り組んだりしていた)
 が、卓球をするほどエネルギーがわいてこない生徒もいる。そもそも体を動かすことが苦手な生徒もいる。私も運動は苦手なので、気持ちはわかる。

 そこで、ゆるいSSTとして、アナログゲームにも取り組んでみた。家庭ではネットゲームには夢中になっている生徒が多かったこともある。ネットとアナログは結構違うが、同じゲームつながりでモチベーションにならないか?とも思った。とはいえ、そのまま取り組むのではなく、オーソドックスなゲームの遊び方を少し変えて、ふだんしないような遊び方をしたり、ルールをきちっとしたい生徒のために最初にルールを話し合う時間をとってみたり~そして、さらなるゲームを求めて、ゲームマーケットでも物色し始めたのだった。
 とはいえ、「SST訓練しますっ」という感じが全面に出ているものは、ハードルが高い。全然違う方向の、思わずやってみたくなるような面白いゲームを、少し工夫して加工したりルールを変更したりして使うと、結構いいネタになることが多かった。

・特別支援学校の言語担当として

 特別支援学校に勤務した時にも、私は自立活動というリハビリのような分野の言語障害教育という結構レアな免許を持っているため、レアな部署にいた時期があった。学校によって名称は色々だが、「言語教室」というような、小中高全校生徒から毎年希望者何人かが通級のように担任とともに通う教室の担当だった。そこにいた時は、重度の知的障害がある子どもから知的には通常の教科学習をしている子どもまで、「言葉そのもの」「言葉以前のコミュニケーション」「言葉は使えても難しいSSTレベルのコミュニケーション」等を毎時間違う児童生徒にマンツーマンでひたすら指導していた。その時には、自分で児童生徒一人一人にあった教材を作っていたが、やはり、少し工夫すれば使えそうな「何か面白いもの」を探してゲームマーケットに行っていた。そのものとして使えるものがなくても、教材のヒントをもらえることもあった。
 「ゲームが教育に役立つ」というようなことは、「すごろくや」が開催した講座でも勉強させてもらったし、論文を書いているという大学の先生の話も聞いたことはある。近年、そういう取り組みは増えてきているように思う。
 確かに、ねらいたいものではある。知育もSSTも。でも、入口としては「楽しいこと」の一つとして取り組めるような、そんな斜め上にふわふわ漂っているようなゲームが好きだ。もう教員ではないので、子どもに使うことはないのだけれど…。

プライベートで好きなゲーム

 教材と離れて、自分はどんなゲームが好きなのか?というと…
 あんまり計算しないでも直感的に感覚的に遊べるゲームが好きだ。
 あと、勝っても負けても楽しめるようなゲーム。
 それに対して、夫が好きなのは重ゲー(やるのに時間がかかる重量級ゲーム)が多い。…夫婦で、ビミョーに好きなゲームが違ってくる。
 そもそも、私はゲームで勝つことが、そんなに得意ではない。ゲームをして過ごす時間が楽しければいい。それに対して、夫は「勝ちたい」タイプで、勝つためにはどうしたらいいか考えていくタイプ。とはいっても、そんなにガチではない。が、その利害が一致しているので、一緒にゲームをしてももめることはあまりない。
 そして、お互い好みはビミョーに違っても、うまい具合に二人とも好きになるゲームが時々ある。そんなゲームは、我が家のヘビーローテーションとなって、何回も遊ばれることとなる。
 一方…すごく惹かれて買っても、試遊して買っても、一回遊んだだけでリピートされることがないゲームもある。たいてい何年か押し入れに眠った後に、結局、中古ゲームとして売ることになる。どちらかというと、そっちのゲームの方が多い。あまり遊んでいないまま売るのは、買った時の自分の判断力を否定するようで、結構ツライ。ゲムマであまり大量に買えないのは、それもある。
 今回買ったゲームは、繰り返し遊べるといいのだけれど…どうかな?~遊んだレポートは、また後日~