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非日常、ひとりの時間

充紀

在宅ワークがメインのフリーランスになると、仕事と私生活の "境" がなくなります。「職場」も「休日」も「勤務時間」も、概念そのものがないような感覚。僕は幸い、好きなことを仕事にしているのでそれほど苦に感じることはないけれど、24時間365日、何をしていても常に頭のどこかで "仕事" のことを考えているところがあるのは否めません。

それ自体、それほど嫌なことだとは思ってないし、むしろ仕事に夢中になれるのは嬉しい限りだな、と思っているけれど、今日はふと気づいたことがある。たまにはスイッチを切り替えることも必要だなって。

｟心の底からのリラックスを与える非日常｠

今日は午後から、京都・清水寺からほど近い貸切宿『京都 清水 三年坂庵』さんで贅沢な時間を過ごしています。Twitterで仲良くしていただいている WeBase Kyoto さんのプレゼント企画で偶然にも当選して、100平米以上ある6人部屋の4つ星ホテルを独占しているのです。

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この三年坂庵は、ホテルというよりマンションの一室で過ごしているようなお宿。「テラス付き3LDKの高級マンションで暮らす」ってこういう感じなのかな、とイメージさせてくれます。

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使いやすそうなアイランド型キッチンに、テレビ付きのお風呂、綺麗で広々としたリビング・ダイニングに、シモンズの快適なベッド。さらには京都の街並みやその奥には東山が望めるテラスに、清水寺がすぐそこという好立地。至れり尽くせりです。

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正直なところ、当選したけど近所ってこともあって日常の延長のつもりで現地に来てしまったので、到着してからびっくりという感じです。もともとワーケーションしにきたつもりでしたが、くつろぎ路線に変更してしまいました。

15時からお風呂を沸かし、少しぬるめのお風呂にゆっくりと浸かりながら、クラシックをかけて村上春樹を読む。なんて柄にもないリッチな時間を楽しんでいます。

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湯船からあがってシャンプーをしているとき、ふと思いました。

「あれ、こんなにリラックスしてるのっていつ振りだろう......？」

フリーランスになってからというもの、"やるべきこと" や "やりたいこと" が尽きたことはいまだありません。それはそれでありがたいことに、むしろ増え続けるばかりです。

そこにやりがいや楽しさを感じていたからこそ気づかなかったのですが、僕は "本当にリラックスする時間" を取ろうともしていなかったようです。

いざ本当にリラックスした時間を過ごしてみると、その大切さ、必要さがよくわかります。常に張り詰めているような、追われているような状態では、"自分の持っているよさ" をきちんと発揮できていないんだなって感覚です。

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それに不思議と、逆にいつも以上にやる気が湧いてもきます。なんというか、日常の中で摩耗されて表に出てこれなかったエネルギーが、静かに溢れ出てきたような感覚。

「ここまでじゃなくても、毎日もう少し優雅な時間を過ごせるようにしたいな。それにはただ今と同じことをやり続けていてもだめだな」

とか考えてみたり。まあ、ともかくいつもとは "視点" が変わるわけです。非日常を味わうって、色々と普段見えないものが見えてくるんです。

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｟何も気にせず、ひとりで落ち着いた時間を過ごす｠

以前にも少し似た感覚を覚えたときがありました。以下の記事でも少し触れていますが、友達と1週間の旅行をしたときです。やはり "非日常" に触れて新たな視点をもらい、刺激を受けたことを覚えています。

それはそれとして、今回思ったのは「静かな時間」も大切だ、ということ。ひとりで味わう非日常だからこそ、何にも気にせず、心の底からのリラックスができることもあるんだな、ということです。

そうした中でじゃないと気づけない、自分自身の歪みや偏りがあるって、今回気付かされた気がします。

｟たまには、ぶらりとどこかに出かけるのもいいんじゃない？ いつも頑張ってるんだからさ｠

たぶん、この記事を読んでくれている方は、何かに頑張っている人だと思います。うん、きっとそうだ。きっと、頑張ってる。

だから、たまには「えいやっ！」って、ひとりで出かける時間を作ってみるのもいいのではないでしょうか？

お子さんがいたり、いろいろな事情で難しいこともあるかもしれないけど、できる範囲で。少し空いた1, 2時間を使って、スマホを持たずにぶらりと大きな公園を散歩してみる。とかだっていいかもしれません。きっと、いい発見があるはずです。

たまに、意識的に "非日常" を組み込んでみる。そしてそういうときは、いつもの日常に引き戻しちゃう "スマホ" を置き去りにした方が良さそうです。たぶんそのほうが、より「静かな時間」を過ごせそうです。

ひとりで静かに味わう非日常、ちょっとおすすめかも、です。

【お宿紹介】
・京都 清水 三年坂庵
・住所 : 京都市東山区清水 2-257-5
・アクセス : バス停「清水道」から徒歩10分。清水寺へ徒歩10分。八坂神社へ徒歩15分
・URL : https://3nenzaka-an.com
・感想 : めちゃくちゃ綺麗で快適なお宿。今回はひとりで贅沢に泊まらせて貰いましたが、本当は「家族」や「グループ」で利用してこそもっと良さを味わえるお宿だな、と感じます。特に、連泊には持ってこい。冷蔵庫や洗濯機もあるし、食器や調理器具、洗濯洗剤なども用意してあるので、手ぶらできてもまるで自宅のように過ごせます。近くには清水寺はもちろん、いいお店もたくさんあります。家族などで連泊してゆっくりした時間を過ごすのに最高ですね。

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