振って、戻す。自分のデフォルト設定を変える方法。
振って、戻す。ぼくがよくする思考法の話だ。
ぼくは何か新しいことを始めるときなど、よく「振り切ってから、心地良い位置に落ち着かせる」というやり方をする。言い換えるなら、まずはそれに全集中してみて、それからある程度のところに落ち着かせる、ということだ。
例えば、まさにいまやっているこのnote毎日更新がそれに当たる。前から何となく、noteの更新頻度を上げたいと思っていた。これまでは書きたいときに不定期で書いてきたが、定期的な更新スタイルに変えたいと思ったのでまずは「毎日更新」することにしたわけだ。
この記事で毎日更新は(たぶん)23日目になる。以下の記事がスタートで、とりあえず30日目のバッジをもらうまで続けるつもりだ。
では、それ以降はどうするのかというと、いまのところ「曜日を決めて週2本の定期更新 + 書きたいときに書く」というスタイルに落ち着けるつもりだ。少なくとも、毎日更新を続ける予定はない。毎日更新をしてみて
・「noteを更新する」ということの優先順位が自分の中で高くなった
・小さなことから日常的にネタを考えようとする思考が身についた
・PV数やTwitterフォロワー数に分かりやすい変化が見られた
などのメリットがあったけど、一方で
疲れている日や他にやりたいことがあるのにまだnoteの更新をしていない日などは、「やりたいこと」だったはずのnote更新が「(いまは)やりたくないのに、やらなければいけない義務」に感じられてしまった
時間がなくて「別に自分が書かなくてもいいような記事」や「"これを伝えたい"という強い気持ちを持っていない記事」をいくつか書いてしまったことへの大きな不満
もう少し煮詰めればもっといい記事が書けたはずなのに、時間制限に追われた結果「自分なりの100点を出せなかった」ことへの大きな不満感
など、デメリットも大きく実感した。やる前からある程度予想できていたことではあったけど、やっぱり実際に実感するのとしないとではだいぶ違う。
だから「振って、戻す」のだ。
習慣化の鍵は「自分のデフォルト設定を書き替える」
はじめから「自分が心地よくできそうなやり方」で始めず、わざわざ「振り切ったやり方」を間に挟むのには大きな理由がある。自分にとって、何かを習慣化するならこれがもっとも適したやり方だと経験上知っているからだ。
これまでの経験といえば、例えば食事。(最近のぼくの食生活をTwitterなどで知っている方には信じ難いかも知れないが、)3年前のぼくは週3くらいラーメンを食べていたし、一食で白飯2合くらい余裕だった。それがいまの食習慣は、だいたいこんな感じだ。
・食事は基本的に腹6〜8分目
・朝食はバターコーヒーのみ。またはバナナ・ヨーグルト等を軽くプラス
・昼食と夕飯は、基本たっぷり野菜+タンパク質。炭水化物は気が向けばたまに(極力少量)
・自宅で白米は一切食べず、ご飯は玄米。一食あたり半合くらいまで。
・たまに誰かと食事をするときや外食しに行ったときは、何でもOK
・間食は程よく何でもOK。メインのナッツ類とハイカカオチョコは常備
・アイスなど甘いものは好きなので、心地良い程度なら好きに食べる
・お酒は好きに飲む
この食生活にかなり満足している。日頃食事の量をあまり食べなくなったので、外食をすると思ったより量が多くてよく失敗してしまうくらいだ。ちょっと前ならCoCo壱でライス1kgカレーとか食べてたというのに。
このように、現在は割と健康的な食事に満足しているのも、一度振り切った健康志向を挟んだおかげだと思う。振り切っていた頃の食生活はこんな感じだ。
【基本ルール】
・炭水化物量やタンパク質量をざっくり計算しながら食事・間食をして、1日を通して糖質60g以下、タンパク質100g以上に落ち着かせる
・白い炭水化物(白米・小麦粉など)は(付き合いを除き)完全禁止
・砂糖・合成甘味料が入った飲み物完全禁止(ステビアなど天然甘味料はOK)
【基本の食事】
・朝はバターコーヒーのみ。固形物は昼食まで一切禁止
・昼食は玄米半合+野菜+タンパク質
・夕飯は野菜+タンパク質のみ。炭水化物禁止
・基本的に外食はしない。お昼も弁当持参(※ 当時は外で働いてた)
【お酒・間食】
・付き合い以外、お酒は飲まない
・間食は基本的にナッツ類・ハイカカオチョコ・プロテインのみ
・どうしても甘い物が食べたくなったときは、糖質15g以下までならたまはOK。ただし、野菜や玄米などを調整して1日の合計値は60g以下に抑える。
この生活を半年以上続けた経験があるので、いまの生活は楽ちん&快適以外の何物でもないわけだ。他にも定期的な運動習慣もトレーニングジムとキックボクシングジムを掛け持ちして週7トレーニングをした経験から自然と身につけた。
このように、一度振り切った経験さえあれば、普通の人から見たら努力しているように見えることでも「自分の中で楽に・快適に感じられる」ものなのだ。つまり、自分のデフォルト基準の設定を書き替えるために一度振り切るってことだ。
(※ ただし、一度やってしまえばいつまでも効果が続くわけではない。「それなりの基準を継続している限り」である。だらけた生活に慣れてしまえば、デフォルト設定も元に戻ってしまう)
振って、戻して、心地よく
針を一度振り切る。それを心地良いところまで戻して、心地よく落ち着ける。こうして基準設定をしておけば、自分なりに努力している感覚なしでもそれなりには高い基準で過ごすことができる。
(常にたゆまぬ努力を続けている人たち、一流の人たちと比べたら全然劣るけどね。振って、戻さない、にしたらそう言う人たちに少しは近づけるかも知れないね)
これを色々な部分で続けると、あとは見せ方次第で周りの人に「努力家」と見てもらえたり、逆に「自由気ままに生きている」ように見てもらうことができる。
以下の記事でも書いたが、いまのぼくは(note毎日更新を除き)まったく無理をしていないので、気分としては365連休である。でも実際は毎日ちゃんと仕事してる。むしろ、完全な1日オフはもう数ヶ月作ってないと思う。
上の記事ではこの感覚を書こうと思ったのだけどあまりうまく書けなかったので、今回改めて書くことにした。この「振って、戻す」の繰り返しがぼくなりの「365連休のつくりかた」なわけだ。
ある程度までいけば、仕事は楽しい。トレーニングは楽しい。健康的な食事は楽しい。ゲームやYouTubeより、よっぽど。
自分に合ってそうなら振って、戻すことによる「デフォルト基準設定」、その繰り返しによる「365連休づくり」、試してみてはいかがだろうか。
― 2021.01.31. 充紀