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モース硬度

鉱物の硬さはドイツの鉱物学者モースが考案した「モース硬度」によって表されます。
ここでいう硬度は「割れにくさ(靭性)」ではなく「表面の傷つきにくさ」です。

モース硬度10のダイヤモンドは表面が傷つきにくいですが
ハンマーなどで一定方向から叩かれると簡単に割れてしまいます。

そして、このモース硬度は「宝石」になる基準にもなっています。
空気中には石英の細かな粉が多く含まれています。
石英が石の表面につき、拭いたり、擦ったりしても表面に傷がつかない、
摩耗しないということが宝石の条件の一つとなっています。

硬度を調べる方法は鉱物同士をこすり合わせ、傷がつくかどうかで判断します。
この時に使う鉱物を「標準鉱物」をいいます。

モース硬度1のタルクとモース硬度4のフローライトでは
絶対硬度に21倍の差があります。
数字の大きさは硬度の順番を表しているだけであり、
硬度2が硬度1の2倍の硬さというわけではありません。

また、カイヤナイトのように方向によって硬度が異なる鉱物もあります。
このような石を「二硬石」と呼ぶことがあります。

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