読書:『初めて書籍を作った男 アルド・マヌーツィオの生涯』アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ
アルド・マヌーツィオ。いや、すごい人ですよ。書籍にページ数を初めて付けて普及させた男。書籍に目次を初めて付けて普及させた男。持ち運びできる文庫本サイズを生み出したのもこの人。書籍用の美しいフォントを用意し、強調のためフォントを変えるという手法を生み出したのもこの人。うんぬんかんぬん。
書籍の父と呼ばれるのも言わずもがな。この人がいなければ、もしかしたら現在の形の書籍は存在していなかったのかもしれない。
昔は書籍に「ページ数」は振られていなかったのですね。そんなことも知らなかったのですが。ページ数の付いていない本なんてとても不便そうです。そのうえ、大きく、気軽に持ち運びできなかったとか。つまり書籍を普及する形に持っていったのがアルド・マヌーツィオであると言えるのですね。
今現在の書籍はほぼ完全体に近いと思いますが、こうなるには、ひとつひとつ「発明」した人がいるのですね。そのことに改めて気づかされました。
タイトルにある通り、この本はアルド・マヌーツィオの伝記です。そのせいか細かくアルド・マヌーツィオを追っていて、それで逆に読みづらいところもありましたが……全体としてはとても得られるものがある本でした。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしてええねんで(遠慮しないで!)🥺