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#読書感想
読書:『父を撃った12の銃弾』ハンナ・ティンティ
読む前に想像していたものとはまったく違っていた。
思っていたよりもはるかに面白く。
分量のせいもあるけれどこれはじっくり読み込みたいと思い、図書館で借りていたのを返却し、購入しました。
各地を転々として生活してきた男とその娘の物語。
男(父)の体に撃ちこまれた銃弾をモチーフに、いつどのようにして撃たれたのかというエピソードを描くパートと、12歳の娘の視点から現在を描いたパートが、交互に
読書:『ナインストーリーズ』乙川優三郎
書名:ナインストーリーズ
著者:乙川優三郎
出版社:文藝春秋
発行日:2021/06
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913933
もう黄昏期に入った人々の短篇集。
もう若くはなく無茶はできない。しかし「この人生でいいのか?」「このままでいいのか?」という思いがどうしてもただよってしまう日々。諦念とほのかな後悔。そんな雰囲気がどの短篇に
読書:『ファウンテンブルーの魔人たち』白石一文
書名:ファウンテンブルーの魔人たち
著者:白石一文
出版社:新潮社
発行日:2021/05
https://www.shinchosha.co.jp/book/305657/
数年前巨大隕石によって壊滅した新宿。豪華マンションで発生している連続不審死と、その現場に現れる白い幽霊。人類から性を取り除こうとする大規模な人工子宮計画。米・露・中による人口削減計画。絡み合ったそれらの糸に、自由に体外離
読書:『かつらの合っていない女』レベッカ・ブラウン
書名:かつらの合っていない女
著者:レベッカ・ブラウン
絵 :ナンシー・キーファー
訳者:柴田元幸
出版社:思潮社
発行日:2017/09
http://www.shichosha.co.jp/newrelease/item_1919.html
レベッカ・ブラウンの最新翻訳小説。久しぶりです。
掌篇集ですが、1篇1篇がごつい。さっと読み流せない。
そして読むとすぐ読み返したくなる。咀嚼のた
読書:『ある女の子のための犬のお話』ダーチャ・マライーニ
書名:ある女の子のための犬のお話
著者:ダーチャ・マライーニ
訳者:望月紀子
出版社:未来社
発行日:2017/10
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624610418
何度か迷いつつも、いや、これは読まないといかん、買わないといかん、とつぶやきつつ買った本。
タイトル通り、女の子に語り聞かせる形式の犬の短篇集ですが、甘ったるい話ではありません。犬