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私的読書(劣化復活版)

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個人的読書メモ、読書記録、読書感想です。 かつて、1997~2003年あたりに、『私的読書』というタイトル付けでけっこう力を入れて読書レビューを書いていました。その劣化復活版です。
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2022年10月の記事一覧

読書:『脳釘怪談』朱雀門出

読書:『脳釘怪談』朱雀門出

 実話怪談。おおこれは面白い、というのと、なんかもういいよというのと。差が激しい。
 人から聞いた話が多数なので、実際のところかなり脚色やら思い違いやらが、やはり入っているのだろうとは思いますが。その話した人自身が脚色しているということもあるだろうし。

 実話怪談らしく、説明のつかない話ばかり。
 まあそうだな、怪談ってこういうものだったよな……などと思いながら読み進めた。小説に慣れてしまうと逆

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読書:『絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの』アン・ケース、アンガス・ディートン

読書:『絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの』アン・ケース、アンガス・ディートン

書名:絶望死のアメリカ 資本主義がめざすべきもの
著者:アン・ケース、アンガス・ディートン
訳者:松本裕
出版社:みすず書房
発行日:2021/01
https://www.msz.co.jp/book/detail/08963/

 ちまちまちまと長いあいだ読み続けていた本。
 ずいぶん時間をかけたわりに……

 絶望死というのは、自殺、薬物中毒、アルコール中毒などによる死のことだと定義している

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