僕とMr.Children。
2018年12月6日、目の前のステージ上に「ミスチル」が現れました。
「SINGLES」。
人生で最初のMr.Childrenのライブ、最初の曲です。
アルバムの最初の曲である「Your Song」から始まると思っていたので、衝撃を受けたのを今でも覚えています。
「幻聴」、「NOT FOUND」、「皮膚呼吸」。
その当時聞きあさっていた曲が目の前で演奏されている。
その年に発売された「重力と呼吸」、その1年前あたりからミスチルのファンになった僕はファンになって初めてのアルバムでした。
そのアルバムが発売されたのは秋。
フラゲで買った10月、「秋がくれた切符」を毎日のように聞いていました。
20代の僕がなぜミスチルを好きになったのか。
よく親の影響?と言われるのですが、実は親は別に音楽好きではなく、ミスチル含め興味がありませんでした。
高校の最初、周囲が髭男やあいみょん、ワンオクなどの流行りの音楽を聞いている中、トップオブトップのあまのじゃくだった僕はビートルズやピンクフロイド、ザフーなど周囲が絶対聞いていないような音楽を聞いていました。
その発想だと、自然にミスチルにはたどり着きます。
そして、ある時動画をあさっていた時に見つけたap bank fesの「I`ll be」。
もちろん動画なので一部分なのですが、そこで
「あ、このアーティストのことを知らなきゃ」。
そこで、ベストアルバムのミクロマクロを買って聞き始めました。
正直のめりこむのには時間がかかりました。
海外のサウンドに慣れていたため、その当時のサウンド、歌詞を聞きこむということに慣れてはいませんでした。
しかし、聞き始めて大体半年、アルバム「深海」に出会います。
ベストアルバム以外に初めて買ったオリジナルアルバムです。
そこで、当時の僕の心境のすべてを音に封じ込めていて、何より作品としての完成度に衝撃を受けました。
上で書いたように、ビートルズやピンクフロイドを聞いていたため、その時期のそれらのアーティストの影響を受けていたミスチルは聞きやすかったのかもしれません。
そして、「BOLERO」、「DISCOVERY」、「Q」を次々と聞いて、年代順に追っていくかのようにオリジナルアルバムを全部揃えていきました。
(そこできっかけとなったap bank fesのI`ll beがアルバムバージョンであることに気づきます)
そしてミスチルを聞き始めて1年、全てのオリジナルアルバムを聞いてほとんどのライブDVDを見て、僕史上最高のアルバムが決まることになります。
「シフクノオト」
ここにはミスチルのすべてが詰まっていると思っています。
1990年代後半のような重さや深さ、2000年代のような人間味や温かさ、その二つが両立しています。
「PADDLE」、「くるみ」、「Any」、「空風の帰り道」。
日常に寄り添ったコンセプト、それでもって人生というものを作品性を持たさず、最も等身大で表現されているのがこのアルバムなのかなと思っています。
そして、ライブDVDもシフクノオトが一番好きであると。
最初のピアノイントロ、ギターイントロ、そして終わりなき旅。
あれを超えるオープニングはありません。
唐突ですが、迷いに迷ってミスチルの曲を15曲、ランキングにしてみました。
1.空風の帰り道
2.Any
3.秋がくれた切符
4.花の匂い
5.終わりなき旅
6.口笛
7.くるみ
8.旅人
9.ALIVE
10.Your Song
11.SUNRISE
12.花言葉
13.ひびき
14.箒星
15.Image
やっぱりシフクノオトが多い。
ミスチルは色々な顔を持っていて、ロックな部分、ポップな部分、暴力的な部分、暖かな部分、ミステリアスな部分、人間性のある部分。
そこには二律背反が対では無く互いに存在しています。
白か黒で答えろという難題を突き付けられ
ぶち当たった壁の前で僕らはまだ迷っている
白と黒のその間に無限の色が広がってる
君に似合う色探して優しい名前を付けたなら
一番きれいな色君に送るよ
「GIFT」の歌詞。
それがミスチルの表現には存分に存在しています。
2022年5月3日、目の前のステージ上に「ミスチル」が現れました。
「GIFT」
人生で2回目のMr.Childrenのライブ、最後の曲です。