18/9/27 好き嫌いという妄想

好きと嫌いと身の毛のよだつことは、自身から生じる。諸々の妄想は自身から生じて心を投げ打つ。「スッタニパータ」より

 好き嫌いとは妄想であると、仏教ははっきり断言します。

 いや、私だってどうしたって嫌いなものはありますよ。たとえば、ちくわとか。私はちくわが嫌いですが、だからって世の中からちくわは消えて無くなるべきだ、他人もちくわを決して食べてはいけないというのは飛躍しすぎですよね。私はちくわは嫌いですけど、世の中にはちくわが大好きな人がいることは知っている。私の嫌いなものは、イコール全く価値がないわけではないということです。

 しかし、好き嫌いと価値判断が直結してしまってるケースも、意外とあるのではないでしょうか。「誰しも〜すべき、すべきでない」と言われているのは、単にその人の好みの宣言だったりはしないでしょうか。自分も同じようなことをしていないかチェックしてみましょう。

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