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二重ガラスコップはKEYUCAで買え

毎月更新を維持するためにノリで書いているので、ヘンな文章かもしれません。

二重ガラスコップって?

字の通りですが、ガラスの層が間の空間を隔てて二層になっているガラスコップのことです。「二重」の代わりに「ダブルウォール」という単語が使われることもあります(というか後者のほうが良く見る)。個人的にはダブルウォールが言いにくいので、二重ガラスと表記しがちです。

二重の良いところ

単なるガラスコップと比較して何が良いかを書きます。

・氷水を入れても結露しにくい
・熱湯を入れても容易に持てる

タンブラーと似たような構造なので、熱が外に逃げにくいです。そのため、ガラスを始めとした熱が伝わりやすい容器にありがちな問題が解消されます。

・お茶を淹れると色の変化がよく見えてオシャレ

普通のガラスコップだと、水出しならともかく熱湯を注いでお茶を淹れることは不可能です。二重ガラスだとそれが可能で、挿れている最中に茶葉の色が出てくるのがよく見えて楽しいです。

・食洗器で洗える

ステンレスのタンブラーは、変形や腐食などの理由により、ほとんどの場合食洗器で洗浄できません。ガラスの変形は耐熱ガラスであれば気にしなくていいケースがほとんどですし、腐食が起こるケースはそうそうありません。

二重の微妙なところ

・ステンレスタンブラーより保温性かなり劣る

機能面ではサーモスあたりが出しているステンレスタンブラーのほうが圧倒的に上です。ステンレスタンブラーなら熱湯を注いでも持ち手はなかなか熱くなりませんが、ガラスは二重にしても5分もたてばほんのり暖かくなります。

・ちょっと高価

後に紹介するKEYUCAのガラスコップは2000円程度で、単なるガラスコップに比べれば割高です。コップにお金をかけたくない人は、選択肢から外れるでしょう。

なぜKEYUCAで買うべきか

以上までに紹介した二重ガラスコップは、売っているのであればどこでも買えます。が、個人的にはKEYUCAで買うことをオススメします。

・オシャレ

ひとまず公式HPの奴を見てください。

https://www.keyuca.com/Page/user_data/doublewall.aspx

Wow… Oshare…

そもそもKEYUCAってどういうブランドかという話なのですが、個人の所感を書くと「オシャレだったりかわいらしかったりする食器や雑貨といった生活用品を売っているブランド」です。実店舗は全都道府県にはありませんが、北は北海道、南は熊本まであるようです。個人的に好きなブランドです。

なので、二重ガラスコップを買うためにKEYUCAに行けば、他にも魅力的な商品があって目移りしてしまいます。とりあえず上の画像が琴線に触れたら買ってみてください、という宣伝です。私は最近タンブラーを買いました。かわいかったので。

・ヘンなところで買うと品質が良くない

粗悪なやつだとガラスの層の間に水が入っています。普通の品物でも経年劣化でそうなることもあるようですが、私が見た者の場合は購入後1日も経たずに水が入りました。そんなわけなので、別にKEYUCAで買わなくてもいいですが信頼のできるブランドで買いましょう。安物買いの銭失いです。

まとめ

二重ガラスコップは、ガラスコップとステンレスタンブラーの弱点を消し、長所をいい感じに吸い上げた一品です。ステンレスタンブラーだとちょっと味気ないな、という人にぜひ。


――以下、蛇足――

蛇足:そういえば、ガラスって食洗器程度のアルカリは平気なの?

ガラスはフッ化水素酸やアルカリによって腐食します。マッドサイエンティストでもないとわざわざ腐食させないとは思いますが、アルカリについては結構身の回りにあります。アルカリを保存する容器にガラスを用いるのは良くないとされているので、水酸化ナトリウムやアンモニア水といった試薬は、プラ容器に入れて販売されます。

この記事を書いていて思ったのが、食洗器の洗剤は弱アルカリ性なので、その点どうなんだろうということです。

日本分析化学会の資料を見ると、以下の記述があります。

ソーダ石灰ガラスは,ガラス棒などに用いられていることがあるが,アルカリ成分の溶出がしやすく,微量のアルカリ成分の分析には不向きである。また,アルカリでの溶出速度は時間に正比例し,pHが1上がるごとに2倍となり,温度が10°C上がるごとに約2倍となる。したがって100°Cでは,室温の約250倍の溶出速度になる。

https://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2011/201101minifile.pdf


同上 1)の文献: G. W. McLellan, E. B. Shand : ``Glass Engineering Handbook'', third edition, p. 1. (1984), (McGrawHill Book Company).

まず、pHによる溶出速度の影響を考えます。「弱アルカリ性」は軽く調べた限りだと明確な定義がなさそうです。とりあえず激落ちくんダスキンはpH8~11と定義しています。とりあえず、食洗器洗剤を使った場合の洗浄水がpH11だと仮定しましょうか。5%NaOHの5%は恐らくwt%なので、50[g]÷40[g/mol]÷1[L]=1.25[mol/L]です。単純計算でpH=15以上なので、溶出速度は上記の表の1万分の1です。

次に、温度によるものを考えてみます。洗浄液は食洗器で温められます。高くても80℃で、10℃につき溶出速度が2倍になるそうですから、95℃と比較すると2√2(≒2.8)分の1くらいでしょうか。というわけで、食洗器の中で24時間洗い続けたとして、厳しめに評価しても0.035[μg/cm^2]とかになります。食洗器1回で実際に洗剤を使って洗っている時間なんて30分程度なので、48回使ってナノグラム減るという感覚です。気にしなくて良さそうですね。

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