俺、市役所 辞めよう 前編(全2話)
こんにちは、ミツイです
市役所を3月にやめましたが、やめるよ!とお伝えしてきた方のなかには、いつから考えてたの?と聞いていただける方が大勢いました
今日はそのあたり、書いてみます
そもそもの話し、僕は市役所に新卒で入ったわけではありません
30歳で市役所に転職して入りました
(どーでもいいですが、公務員になるのに「入社」という表現は使いません
多くの人が「入職」や「入庁」といいます;無茶苦茶どーでもいいですね)
30歳で市役所に入った!とお伝えすると、多くの人が
「あーキャリア採用で!優秀だったんだね!」
と言います
実は違うのですが、広い意味ではそのとおりですし、あえて否定するのもめんどくさい
そして優秀だと言われて悪い気はしないからほとんど否定しないですが、実は僕は狭義のキャリア採用ではないです。
民間企業でキャリア採用といえば、ヘッドハンティングとかして、望ましいキャリアを積んできた人を好条件で採用することだと思います。
僕は、2014年12月に新卒の人と何ら変わらない手順で八王子市の正規職員採用に「電気職」として応募して、1月に試験を受けて面接を受けて、4月に採用されました
こういうホームページから応募できるので、興味があれば受けてみたら?
受かったらあなたも公務員ですよ?
さて、そんなわけで、30歳にして「電気職」という技術職で公務員に採用されたわけです
そもそもなんで公務員になったのか、気になるだろうけどその話しはまた今度
公務員になった僕は、もともと公務員になりたくて生きてきた人間ではなく、何の気なしに受けて、一生懸命アピールしたら入れちゃった人間でした
ちなみに、超公務員になりたい!という人たちは世の中にたくさんいます
(特に文系の法学部とか社会学部とかに多いかも)
公務員になるための予備校とかもあったりします(興味あったら自分で調べてくらはい)
僕は、公務員としてのモチベーションは薄めで(というかよく分かっていない)、新人としてはだいぶおじさんの新人公務員でした
入ってから新卒の子たちと一緒にビジネスマナーとか合宿とかの研修を受け(今でも思い出すくらい辛い2週間でした)、ひょんなことから配属されたのが、「都市計画部」でした
「都市計画部」は「建築職」とか「土木職」の人たちの花形の職場の一つだということは、配属されてから知りました
そのくらい、何の前知識もなく役所に入っちゃったわけですな
我ながらピュアですが猛者ですね
そこでの仕事は全て新鮮で、街ってのはこういう規制があって成り立ってんだなー、ということをひたすら都市計画要覧を読み漁って覚えつつ、いわゆる「まちづくり」(伝わる人には伝わる、ひらがなまちづくり)のお仕事を積極的にしながら、市民のみなさんと仲良くなったり、喧嘩したり、役人どもと仲良くなったり、喧嘩したりしていたわけです
楽しかったですよ、すごく
でも、「まちづくり」の活動が増えてきて、楽しい、面白いと突き詰めていくと、ある日、休日がほとんどなくなっている状況に気づいたのです
これはほんと、僕の悪いところで、集中したり楽しんだりしていると、周りも自分も見えなくなる
そんな生活が2~3年続いた2019年ころから、おぼろげに、「今の仕事、辞めた方がいいんじゃないか」と思い始めました
悲しくなるのであまりリアルでは言いませんが、旅行とか、最後に行ったのは、たしか2019年の沖縄かな
その後、コロナ禍で役所もとんでもないことになりました
とんでもないこと、と書きましたが、このあたりの時期の役所内の議論のバカバカしさは、あえていろんな人に知ってほしいけどね
職場は密では?
→テレワークすれば?
→公務員が職場に出勤しなくていい法令あるの?
→出勤しなくちゃだめだろ、PCだってどうすんだ?
→システム作ってみたけど公務員が在宅勤務していいの?(法的な意味で)
→在宅で仕事することを勤務としていいの?(法的な意味で)
→職場以外で仕事することを勤務したと捉えていいの?(法的な意味で)
→作ったっていうシステム、試しに使ってみたらありえないくらい使えないんだが
こんな議論を真顔でやってた人たちがたくさんおりました
結構この辺はうんざりしたし、役人のことはもともと好きじゃなかったけれど、嫌いになったきっかけの一つだったと思います
世の中の人が全員、必死に生きるためにもがいてるところで、こいつらは一体何の議論してんだ?
もはや、公務員の質を変える改革は今すぐ必要だと思いました
でも何から手をつければいいかも分からんくらいダメダメだし、そもそもこんな議論する人たちに僕の時間を使わせるわけにはいかないな!と
たぶんこの辺の時期から、正直言って僕のエンゲージメントはゼロに近かったです
さあ、そしてコロナが明けるんですが、長くなってますので、前編はいったんここまでとして、後編にまわします
後編では退職までの怒涛の出来事を書き綴ります😇