お祝いはスシローのすき焼き海鮮シャリ弁で。
ADC JAPANでADC賞ノミネート!
と言われても、何のことだか分からない人がほとんどだと思います。簡単に言うと、デザインの全国的なコンクールで、2万点とかの応募があって、そのうちの10選に入り損ねました。
という状態です。
なんや、漏れたんかいっ!ってツッコミが聞こえてきます。。。確かにそうなんですが、ノミネートにも価値があるというのが、この賞の不思議なところでして、実際、いろんな人からお祝いの言葉をいただいています。
さらに!富山県デザイン協会主催の富山県デザイン展では、映えあるグランプリをいただきまして、
こんなにいいこと続きだと、落とし穴に落ちるんじゃないかと逆にこわくなってしまいます。
受賞したお仕事は、名古屋にある桂新堂さん。
1866年からえびせんべいを作ってるんですが、
単なるえびせんべいじゃなくて、
めちゃくちゃこだわったえびせんべいなんです。
手でさばいて手で焼いて、一枚ずつハサミを入れたりして、それはもうとんでもない手間をかけています。
パッケージを考えたときに、
この商品クオリティを伝えることがミッションだと、デザイナーに伝えたところ、まさかの商品をパッケージに載せてきて、これはこれでもちろん美しいのですが、商品をパッケージに出すというのが本当に良いのかどうかについては、最後まで悩みました。お客さん側でもなかなか議論になったそうで、
最後は専務がえいや!と通してくれました。
ひとりでも多くの人に、
このおいしいえびせんべいを食べてほしい。
デザインの使命はこれにつきるのですが、
それが表現できて、また評価もされて嬉しく思います。本当に美味しいので、よかったらぜひ!
で、この喜ばしい出来事のお祝いに何をしようかと。高級焼き肉?高級すし?
いやいや、僕は迷わずスシローとSioのコラボで生まれた、「すき焼き海鮮シャリ弁」を選びました。
なぜなら、この弁当こそ、
僕らがやりたいことのずっと先にある商品だからです。
Sioは、
東京の代々木上原にあるミシュランスターのレストラン。オーナーシェフの鳥羽さんが掲げるビジョンは、「幸せの分母を増やす」です。
一瞬、え?となりますが、生活習慣とか環境とか経済とか、いろんなことが理由で、おいしいものを諦めてる人たちを減らしたい、という意味だと個人的には思っています。
僕はとても賛同していて、お店に行ったり、レシピを試しまくったりしているうちに、レシピ集に出させてもらったり、こないだはテレビにもチラッと映してもらったりと、ご縁をいただいてます。去年の冬に書いたSioと僕の話はこちらに。
とにかくひとりでも多くの人においしいを届けたい鳥羽さんは、カジュアルイタリアンのo/sio、大衆洋食のパーラー大箸、すき焼きレストランの㐂つね、居酒屋ニューワールド、オールデイダイニングのHotel's、さらには地元でのイザカヤとパーラーと。
店舗以外ではYoutubeでレシピ紹介、メーカーとのコラボなど、とにかく多くの人と接触機会を増やそうと、活躍の場を広げまくってます。
で、ひとりでも多くの人においしいを伝えたいと思って仕事をしている僕としては、鳥羽さんに共感することがとても多いわけです。
なので、お祝いはスシローコラボ一択だったわけです。
というのもこの弁当は、すぐにできたわけではないからです。緊急事態宣言中に誕生した、すき焼き弁当によって、シャリと肉に相性は確認済みだったでしょうし、Hotel'sのサラダで、食材が細かく刻んであることで、食べやすさと楽しさは検証済みだったから、様々な実験と検証の果てに生まれているんです。だから尊いし、価値があると思います。
説教おじさんのように、
「僕らもこういう仕事をしなくちゃならんのです」
と、デザイナー陣にこの話をしながら、食べました。うまかったなー。
ということで、
僕らも、ひとりでも多くの人がクリエイティブに考え、クリエイティブにアクションできるようになるように、いろいろやっていこうと思います。
広告営業、広告制作の現場、そして社長業を通した実体験を元に記事を書いています。よろしければサポートをお願いいたします。