D-HERO使い、怒りの所信表明
2021年12月12日21時、遂に2022年1月から施行されるリミットレギュレーションの発表があった。
直近の改訂予想では現在は制限カードに指定されてる「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」が禁止に格上げされるのではないかという予想が多く見受けられた。
しかし、実際の改訂は我々の期待と予想を大きく上回るものであった。
そんなレギュレーション改訂を制限解除から順を追ってみていこうと思う。
制限解除されるカード
「EMドクロバット・ジョーカー」
今年7月に制限から準制限へと緩和され、来年1月に発売される新弾パックである「DIMENSION FORCE」にてEM及びオッドアイズに新規カードが登場するため納得の緩和。
サーチ範囲はEM、オッドアイズ、魔術師と広いが、召喚成功時にか効果を使えないのでP召喚とやや相性が悪いのも緩和ポイントとしては納得。
「魂喰いオヴィラプター」
こちらは今年10月に準制限へと緩和された恐竜族の初動カード。こちらは環境への影響が懸念される他、新規テーマダイノルフィアの初動が増えた事もあり、注目の1枚。
「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」
エラッタされ自身の効果による特殊召喚と効果の発動が名称1回となってしまったことにより、安定の無制限化。これにより、9期以降にエラッタされカードの中で、未だに制限指定され続けているカードは王宮の勅命だけになってしまった。
「スケープ・ゴート」
リンク環境黎明期に準制限カードへと指定されたが、エクストラデッキの圧迫と発動ターンでの誓約の重さから採用率は低迷していたが、3枚積めるとなればカジュアル構築では採用されるようになるんじゃないかな。
新たに準制限に指定されるカード
「アラメシアの儀」
勇者トークンを特殊召喚する効果と運命の旅路をデッキから引っ張る効果を持つ、勇者デッキのキーカード。やや安定性は落ちるが聖殿の水遣いがいるのであんまり気にしていない。
「聖殿の水遣い」
言った矢先からこれかよ。これにより初手アラメシアの安定性は落ちてしまうので展開手段を考える必要があるかも。出張性能もやや低下するか。特殊召喚することなくケルビーニを出す手段が下級彼岸とベイゴマックスくらいしか思いつかない。
「オルターガイスト・マルチフェイカー」
害悪テーマの一角であるオルターガイストの主力が緩和された。一生制限で良かったのに。個人的にあまりいい思い出はない。
「龍相剣現」
相剣デッキのキーカード。泰阿サーチからシンクロまでつなげられるのでやむなし。シンクロモンスターがいれば好きな幻竜族モンスター1体のサーチになるので竜星や天威、幻煌龍などはそこまで痛手ではないかもしれない。
「メタバース」
いや、本当におかえり。あのゴミみたいなフィールド魔法が消えてくれたおかげで待望の緩和ともいえる。もう無条件で制圧効果持ったフィールド魔法なんて作っちゃだめだぞコンマイ。
とにかくフィールド魔法主体のカジュアルデッキを構築する場合はかなり嬉しい緩和ですね。こんなんなんぼあってもいいですからね。
新たに制限に指定されるカード
「幻影騎士団ティアースケイル」
でしょうね。ブーツやローブなどのサーチャーは規制されていないのでまだまだやれると思いますが、幻影勇者的にはどうなんですかね。個人的には幻影オルフェの便利カードが減ったので大人しくブーツ1枚増やしたいと思います。
「プランキッズ・ミュー」
プランキッズの最強初動に関与しているカード。こちらはリリースの肩代わり効果を使用するとプランクで戻せなくなり、適当なプランキッズ召喚から動くことができなくなるので大きな痛手になってしまいました。まあ今まで複数枚仕えてたことがおかしいカードシリーズだと思うので、しゃーない。
「抹殺の指名者」
何で?後攻でも重要そうなカードだったので規制は意外でした。やっぱ先行で誘発ケアできるカードは縛っていきたいんですかね?
新たに禁止になるカード
「フュージョン・デステニー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
マジでふざけんな。
総評
環境的に見れば妥当な制限改訂だったのではないかなと思います。
今まであらゆるデッキに出張していた「D-HERO デストロイフェニックスガイ」はこの改定によりほぼ消えることでしょう。1月以降の環境はデスフェニ地獄に怯えることは無くなるでしょう。多分。
一方「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」は生存しました。直近のストラクで登場した「烙印融合」と相性は抜群であり、自身は妨害効果を持つ「氷剣竜ミラジェイド」の融合素材となることができます。また、PPで登場する「幽合-ゴースト・フュージョン」の素材供給の条件を先攻から条件を満たすことができることから、これからもアナコンダは多くのデュエルシーンで活躍することでしょう。
ですが、D-HEROデッキを使っている私からすれば諸悪の根源はデスフェニだと思います。確かにデスフェニは強いです。このカードのおかげでD-HEROの勝率は大きく向上しました。今まで手も足も出なかった相手に対して一矢報いることができるようになりました。
その代償として彼らはフューデスを失いました。これによってフューデスがあることが前提で調整された「D-HERO ドミネイトガイ」は、ちょっと面白い効果を持っていて何かできそうだけど融合素材がひたすらに重いせいでただ出しずらい人になってしまい、「D-HERO ディストピアガイ」は効果の関係上完全なるデスフェニの劣化としか言いようがなく、相変わらず可哀想な立場を強いられてしまいました。
「Dragoon D-END」も素材の重さと効果の誓約、蘇生の条件などからカードパワーとしてデスフェニの下としか言えません。昔のカードなので仕方がないですがね。
D-HEROデッキは今までの戦術を行うことに関して、大幅な弱体化とデッキ構築の変更を余儀なくされました。特にドミネイトガイを使う戦術にはもはや構築不可能といってもいいくらいです。彼らには既にデスフェニ以外のカードを使う理由など、あってないようなものです。勝ちたいなら、全てを犠牲にするしかない。
遊戯王ではよくあることですが、出張性能が高いせいで元のテーマが割を食ってしまうという最悪のケースは往々してあることです。KONAMIには可能な限り速やかにD-HERO専用融合を渡してほしいところです。
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