本能寺の変１８５２ その一因 ３(３)光秀の嫡男 そ第7話㉒ 天正十年六月二日、明智光秀が織田信長を討った。その時、秀吉は備中高松で毛利と対峙、徳川家康は堺から京都へ向かっていた。甲斐の武田は消滅した。日本は戦国時代、世界は大航海時代。時は今。歴史の謎。その原因・動機を究明する。『光秀記』
その一因 ３光秀と光慶 (３)光秀の嫡男 そ第7話㉒
はじめに ←目次 ←その一因 目次大 概説大 目次中 ←
１時代の風潮 ２光秀という男 ３光秀と光慶
４光秀の苦悩 ５志向の相違 ＋信長の油断 ←
３(１)光秀の素性 (２)光秀の年齢 (３)光秀の嫡男 ←
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信長の甲斐侵攻 光秀と長宗我部元親 本能寺への道 １ ２ ３ ４ ５
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(３)光秀の嫡男 そ第7話㉒
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【参照】←テ第7話 ←◎第7話 ←第7話
【参照】◎第9話 第9話
【参照】←テ第13話 ←◎第13話 ←第13話
【参照】２光秀と光慶 ← (３)光秀の嫡男 ←
１信長の後継者 そ第5話① そ第5話② そ第5話③
そ第6話①
２光秀の後継者 そ第6話②
そ第7話① そ第7話② そ第7話③ そ第7話④
そ第7話⑤ そ第7話⑥ そ第7話⑦ そ第7話⑧
そ第7話⑨ そ第7話⑩ そ第7話⑪ そ第7話⑫
そ第7話⑬ そ第7話⑭ そ第7話⑮ そ第7話⑯
そ第7話⑰ そ第7話⑱ そ第7話⑲ そ第7話⑳
そ第7話㉑ そ第7話㉒ そ第7話㉓
２光秀の後継者 ３光秀は、明智の将来に不安を感じていた。
③光秀は、粛清を怖れていた。
１７光秀、復活 →第10話②
信長は、大軍勢を率いて京を出発した。
総勢、十四ヶ国、十万余。
二月十三日
京を出発。
この日は、八幡に泊る(京都府八幡市)。
二月十三日、信長公、城都より直ちに淀川をこさせられ、
八幡に至りて御陣取。
(『信長公記』)
吉田兼見が、「十万余」と言っている。
十三日、辛未(かのとひつじ)、
内府信長、南方に御出馬と云々、
今日、八幡に在陣なり、
御出勢十万余と云々、
(「兼見卿記」)
多聞院英俊は、「十五万余騎」と書いている。
これでは、多すぎよう。
十三日、信長自身、幷(ならび)に、城介・三七殿・勢州 御茶せん、
分国人数、十五万余騎、
今日、河州へ越しおわんぬ、
一揆退治の用と云々、
(「多聞院日記」)
同十四日
信長は、雨のため、八幡に逗留した。
十四日に雨降り、御滞留。
東国の御人数、真木島、宇治の橋を打ち渡り、
先兵、風雨を凌ぎ、悉く参陣なり。
同十五日、
信長は、若江に到着した。
二月十五日、信長公、八幡より若江まで御着陣。
(『信長公記』)
信長は、大阪湾に沿って南下した。
二月十六日
信長は、和泉の香庄に着陣した(大阪府岸和田市神於町)。
十六日、和泉の内、香(こうの)庄に御陣取。
同じ日
貝塚の一向一揆勢が退散した(大阪府貝塚市)。
国中の一揆、貝塚と云ふ所、海手を抱へ、舟を引き付け、楯籠る。
翌日、先陣の衆、貝塚へ取り懸け、攻め干さるべきのところ、
夜に入り、舟に取り乗り、罷り退き候。
少々退き後れの者、討ち捕り、頸を香庄へ持ち来たり、御目に懸く。
同十七日、
根来の杉之坊が伺候した。
「雑賀平定」
信長への協力を約す。
十七日、根来衆杉之坊参り、御礼申し上げ、
雑賀表御一篇の御請け申し候ひき。
同十八日、
信長は、佐野に陣を進めた(大阪府泉佐野市)。
二月十八日、佐野の郷に至りて御陣を移さる。
(『信長公記』)
信長は、軍勢を二手に分けた。
二月二十二日
信長は、志立に到着した(大阪府泉南市信達)。
ここで、軍勢を二手に分けた。
廿二日、志立(しんだち)へ御陣を寄せられ、
浜手・山方両手を分けて、御人数差し遣はされ、
(『信長公記』)
秀吉は、山手から、雑賀へ向かった。
山方へは、根来杉之坊・三緘衆を案内者として、
佐久間右衛門(信盛)、羽柴筑前(秀吉)、荒木摂津守(村重)、
別所小三郎(長治)、別所孫右衛門(重棟)、堀久太郎(秀政)、
雑賀の内へ乱入し、端々、焼き払ふ。
御敵、小雑賀川(和歌川)を前にあて、川岸に柵をつけ、相拘へ、
堀久太郎人数、噇(ど)っと打ち入り、
向ふの川岸まで乗り渡し候ところ、岸高く候て、馬もあがらず。
爰(ここ)を肝要と、(敵方は)鉄砲を以て相抱へ候間、
堀久太郎、能き武者数輩討たせ、引き退く。
其の後、川を限つて取り詰め、
稲葉父子、氏家左京亮、飯沼勘平、先陣通路御警固として、
紀の川渡り口に、陣を懸けらる。
(『信長公記』)
光秀は、海手から、雑賀へ向かった。
浜手の方へ遣はされ候御人数、
滝川左近(一益)・惟任日向(明智光秀)・惟住五郎左衛門(丹羽長秀)・
永岡兵部大輔(細川藤孝)・筒井順慶 大和衆。
谷の輪(淡輪)口より先は、道一筋にて、節所候間、
鬮(くじ)取りにして、三手に作(な)つて、山と谷へ乱入。
光秀は、復活した。
光秀は、典型的な戦国武将。
戦う人なのである。
以下は、大病を患って以来、初めての合戦場面。
中筋道を通り、長岡兵部大輔・惟任日向守打ち入られ候のところ、
雑賀の者ども罷り出で、相支へ、一戦に及ぶ。
秋田城介信忠、北畠中将信雄、織田上野守、神戸三七信孝、
二の目を推しつけ御出で。
永岡が内、下津権内(一通)、一番鑓を合せ、比類なき働きなり。
以前も、岩成主税の大關(さくわん＝職名)と組討ちして、手柄の仁
にて候なり。
爰にても、究寛の者討ち捕り、所々焼き払ひ、
中野の城取巻き、攻めさせられ候ヘキ(和歌山県和歌山市中野)。
(『信長公記』)
信長は、淡輪(たんのわ)に進出した。
二月二十八日
信長、淡輪に着陣(大阪府泉南郡岬町淡輪)。
これにより、雑賀衆が、中野城を放棄(和歌山県和歌山市中野)。
信忠が入城した。
二月廿八日、丹和まで、
信長公、御陣を寄せられ、
これに依つて、中野の城降参申し、退散なり。
則ち、秋田城介信忠、御請け取り候て、御居陣なり。
同三十日
信長は、淡輪からさらに前進した。
二月晦日、信長公、丹和を御立ちなされ、
此の時、下津権内召し出だされ、御対面なされ、御詞を加へられ、
諸人の中の面目・高名、これに過ぐべからず。
其の日は、野陣を懸けさせられ、当表懸けまはし、御覧じ計らはれ、
(『信長公記』)
【参照】４光秀の苦悩 ４粛清の怖れ 第10~15話 ◎小 小
◎第10話① ◎小10① 第10話① 小
✓ 第10話② 小
◎第11話 ◎小11 第11話 小
◎第12話 ◎小12 第12話 小
◎第13話 ◎小13 第13話 小
◎第14話 ◎小14 第14話 小
◎第15話 ◎小15 第15話 小
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