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#7サックス初心者にも役立つ、基本の準備と練習の仕方

はじめに

今回の記事では、サックスを吹く時に必要な物や心掛けについてご紹介します。初心者の方はもちろん、中級者や上級者の方にも役立つ情報もあると思います。興味を持たれた方は最後まで読んで頂けると嬉しいです。


気持ちと健康

サックスを吹くにはまず、吹きたい気持ち(やる気)と健康が大事です。
気持ちの事ですが、吹きたい気持ちが無いと、楽器を吹く事は苦痛な時間になってしまうので、楽器を吹く事を考えたりイメージして、ワクワクする気持ちが大切だと思います。練習前に自分の理想とする音楽を聴いてから始めるのも良いかもしれません。また、音を支えるには呼吸のコントロールが大切で、呼吸を支える根本は身体です。顔の筋肉(アンブシュア周辺)や舌の位置や、口内の調整、指のスムーズな動き、楽器の支えなど、さまざまな力を(無意識にも)使うので、動きの細かい部分にも気を配る必要があります。そのためには、日頃の生活習慣や食事、運動、睡眠などにも気を配りましょう。


時間と場所

サックスの練習には、場所と時間が限られている場合(レンタルスタジオなど)が多いので、限られた時間の中で、ある程度時間配分を決めておくと効率的に練習出来ます。(例、組み立て→ロングトーン、オーバートーン→各種スケール、パターン、アルペジオ等の練習→教則本→曲→片付け)練習時間は、自分の体調や予定に合わせて調整しましょう。無理をしないで、楽しく練習しましょう。

サックスの準備


サックスを使う時に必要な物とあった方が良い物を以下にリストアップします。

必要な物(一例)

楽器、ストラップ、マウスピース、リード、リガチャー、マウスピースキャップ、コルクグリス、クリーニングスワブ、クリーニングペーパー、クロスなど、これらの物は、ケースの中に入れておくと便利なので、確認する癖をつけましょう。

あった方が良い物(一例)

リードケース、メトロノーム、チューナー、マウスピースパッチ、筆記用具、五線譜、音を再生できる機材、譜面台、サックススタンド、各種教則本、スマートフォンのアプリ類など、これらの物は、練習する時にあった方が効率に練習出来ます。出来れば練習の時に持っているか確認しましょう。

サックスの吹く準備

ストラップの準備

まず、ストラップを向きに注意して首にかけましょう。 (フックの向きが本体のストラップリングに左から右へ来る向き)

ストラップについて注意点
ストラップは、楽器を構えた際の高さを決めたり、構えるポジションを安定させるために重要なパーツですが、長さの調整に慣れるまでは、手間取る事もあります。(種類によっても異なります) 楽器を持つ前に、動きの確認をすると良いと思います。コツはアジャスターの部分とフックの部分を持って、ベルト(紐)に指がかからないようにして、ピーンと張りすぎず、たわませすぎずに、動かす手の力の方向をベルト(紐)に沿わせるようにしてください。
また、調整をしても短すぎるものや、長すぎる物は、楽器の重心のバランスを取りにくく、身体への負担も大きくなるので注意してください。特にアルト用をテナーで使ったり、テナー用をアルトで使ったり、両方対応ものでよく起こるケースです。ストラップのフックを楽器にかける際は、本体のストラップリングに左から右へかけてください。逆になると演奏時に外れる可能性があります。ストラップの首に当たる部分は、シンプルな構造のものから、首にかかる負担を減らす工夫をしているものもありますが、幅が広すぎるものや、角度が強制的に決まってしまうものは、一見すると身体が楽に感じますが、楽器を吹く際の安定度や自由度を奪われる可能性があるのでご注意ください。また、喉や首元が締まりすぎないように、プレートや、フロントバーの入った(バードストラップや、ブレステイキングなど)モデルは、首周辺が楽になりますが、楽器の構えるポイントが慣れるまでは不安定になりやすいので慣れるまでは気をつけてください。ストラップの紐が伸び縮みするタイプの物も、楽器の構えが不安定になるのでお勧めしません。種類によっては皮の部分の染料の色が、衣服に付いて落ちない事もありますので、ご注意下さい。

ストラップのフックの摩耗
ストラップのフックは、色々なタイプの物があり、それにより音への影響もある部分ですが、 金属製のフックの場合はメッキが剥げて地金が出てしまうと、その金属が真鍮よりも硬度が高い場合はサックス本体のストラップリングの消耗をはやめてしまいます。ステンレス等のフックは、チューブ等で保護するように対策してありますが、はずれたり、破れる事もあります。 経験上、楽器本体と同じ真鍮製だと大丈夫ですが、その場合はストラップリングより、フックが摩耗して行くので、早めに交換するか、コーティングするか、チューブを付ける等対策をしてください。樹脂製の物も何年も(5年〜10年間程)使っていると、演奏時に突然壊れる事もあります。いずれのケースも落下事故になる事もあるのでご注意ください。


ネックのコルク部分に少量のコルクグリスを塗り、マウスピースピースをつけます。

マウスピースを軽く左右に回しながら入れてください。新しい楽器はきつい場合があるので、慎重に入れてください。グリスには滑りやすくする以外にも、密着を高める事や乾燥や割れを防ぐ効果もあり、響きにも良い影響があります。差し込む深さは、使用感のあるコルクの場合は、見た目が変わっている場所まで入れてください。初心者の方はマウスピースをしっかりと差し込んでいない方も多いです。(後のチューニング時に、マウスピースの位置を微調整しますが、深く挿すほど高くなり、抜くほど低くなります)。マウスピースの種類によっては、内径の広さやテーパーの角度によって、ネックとサイズが合わない事もあります。応急的な処置としたら、ブカブカの所はクリーニングペーパーを、半分以下に切ってコルクに巻いて調整してください。逆にグリスを塗っても入らない時は無理をしないでください。使用するマウスピースが一つに定まり、サイズが合っていない場合には、専門店でコルクを調整してください。

マウスピースにリガチャーとリードをつけます。

リードは、マウスピースの先端と両端と後ろを揃えて、リガチャーで固定します。リードの取り付け順番は、人によって違いますが、 私はまずネジを少し緩めたリガチャーをマウスピースにはめて、前の隙間にリードの後ろの方から入れます。位置を微調整したあと、リガチャーを締めます。この方法は、リードの先端をセット時に傷つけない為の方法です。初心者の方は、サックスネックにリードをつけた状態のマウスピースに、マウスピースキャップをした状態で、この後の作業をした方が安全です。 また、マウスピースキャップをはめる際にも、リードを傷つけないように注意してください。


マウスピース、リガチャー、リードについて
マウスピースやリード、リガチャーは、自分の好みや目的に合わせて選ぶことができますが、初心者の方はオーソドックスな、メーカー付属のマウスピースのヤマハ4C、ヤナギサワAC146、セルマーS80C⭐︎などがお勧めです。ある程度奏法が安定してから、ジャズやフュージョンなどのジャンルに挑戦する場合は、セッティングを変えてみると良いでしょう。素材や形状によって音色や吹奏感が変わります。最初からオープニングが広すぎるものや、バッフルが高いものは吹きにくいので、おすすめしません。また、マウスピースは繊細なものなので、どこかに当てたり、落としたりしないように注意して扱ってください。少しでも欠けてしまうと、音に影響が出る可能性があります。

マウスピースパッチについて
マウスピースパッチは、音色に影響するという理由で貼らない人もいますが、上歯が滑るのを防いだり、顎の開き方を安定させたり、上歯が当たる部分の摩耗を防いだりする効果があります。そのため、私はマウスピースパッチを貼ることをおすすめします。ただし、クッションが厚いものは上歯にかかる圧力が不均等になり、上達の邪魔になる可能性があるので注意してください。

リガチャーについて
リガチャーは、近年様々なタイプのものが出ていますが、最初は金属製の下締め二本ネジタイプのものを使うことをおすすめします。その理由は、楽器の音色はリガチャーの位置やリードの位置、ネジの締め方など、細かいことで変わりますが、オーソドックスなモデルの方がその違いを感じやすく、学びやすいからです。また、音色がナチュラルになるというメリットもあります。慣れてきたら、他のタイプのものも試してみてもいいでしょう。ただし、リガチャーの向きには気をつけてください。上締めタイプでも下締めタイプでも、右手でネジを回しやすい向きが正しい向きです。(あえて、逆につける方もいます。真下や真上のタイプのものはこの限りではありません)

リードの選び方について
リードの種類や硬さは、音の出やすさや抵抗感に影響します。マウスピースとの相性も大切です。最初は、前述したマウスピースに合う、ヴァンドーレン・トラディショナル21/2や、ダダリオのオレンジボックス21/2、リコー・ロイヤル21/2などをおすすめします。サックスはリードが振動して音が出る楽器なので、リードはとても重要です。できるだけ状態のよいリードを使ってください。(古くて欠けたり湾曲したりしたものはダメです)柔らかすぎるものや硬すぎるものも、最初は避けるべきです。リードの状態が悪いと、上達に悪影響を及ぼしたり、悪い癖がついたりする可能性があります。


本体にネックを差し込みます

本体にネックを差し込みます。ネックの裏側にあるラインと本体の裏側にあるオクターブキーの位置を合わせます。ネック固定ネジでネックを本体に固定します。(基本のラインは、大体はこの位置ですが、機種によっても多少違いますので、ご自身の吹きやすい位置にオクターブキーに干渉しない程度に微調整してください)
ネック固定ネジもほどよく締めますが、締めすぎないようにしてください。
差し込む際には、真っ直ぐに入れるように注意してください。入りにくい時は、無理せず一度抜いてから入れ直してください。ネックのカーブと目の錯覚で真っ直ぐに入っていない可能性があります。
この部分も、黒ずんだり汚れが溜まりやすい部分なので、布で掃除してください。本体の接触する内側の部分も同様です。ハンカチ、タオル、クロスなどの布で拭くと、布の方の汚れが取れないので、古く捨ててもよい布や、使い捨てのワイプオール等の不織布などで拭き取るのがおすすめです。

サックスのストラップのかけ方について説明します。

まず、楽器本体を手に取り、裏側にあるストラップリングに左から右へストラップをかけます。この時、ストラップの長さは調整しておきましょう。
次に、楽器を構える姿勢についてです。立っても座っても、どちらでも構いません。ただし、状況によっては、立って構える方が望ましい場合もあります。例えば、大編成のバンド(吹奏楽やビッグバンドなど)では、座って構えることが多いです。一方、小編成のバンド(デュオやトリオ、ジャズカルテットなど)では、立って構えることが多いです。練習では、自分の好きな姿勢で構えてください。途中で姿勢を変えても構いません。私のレッスンに来られる方は、立つ方と座る方が半々くらいです。

サックスの立奏と座奏について説明します。
サックスは基本的に立っても座っても演奏できる楽器ですが、骨盤から上の上半身の姿勢は変わりません。ストラップの位置も変わりません。立って演奏する場合は、軽く足を開いて(肩幅くらい)両足に均等に体重をかけます。均等に立ちながらも演奏する時は、軽く左足が前へ来る方がしっくり来る方も多いです。
座って演奏する場合は、椅子に浅く座ってください。楽器は体の正面に持ってきても、体の右側に持ってきても構いません。身体の真正面に構える方や、身体の中心線からずれないように軽く左旋回して楽器の向きを調節する方もいます。どちらにしても、身体を極端に曲げたりねじったりすると、腰や肩を痛めるのでご注意ください。


サックスを構える方法について説明します。

サックスを演奏するときは、力が入りすぎず、リラックスして呼吸のしやすい状態をキープすることが大事です。以下のポイントに注意してください。
まず、楽器は首にかかったストラップで支えます。右手の親指はサムフックにかけて、左手の親指はサムレストにおきます。親指は奥まで入れすぎないように注意してください。右手親指や左手親指で持ちあげすぎると、手首や腕を痛める可能性があります。首と両手の親指でバランスの取れる位置を見つけてください。
次に、ストラップの長さとマウスピースの角度を調整します。顔の位置を動かさずに楽器を口に近づけて、しっくり来る場所にマウスピースやネックの角度も微調整してください。年代、メーカー、機種によっても適切な位置は変わります。ストラップが長すぎると、首を前に出し過ぎて息の通りが悪くなります。腕の負担も増えますのでご注意ください。ストラップの調整時は危険なので、両手を楽器から離さずに、片手で楽器のストラップリングに近い所を持ち、もう片方の手でアジャスター部分を動かして微調整してください。
最後に、姿勢を整えます。上半身は背筋を伸ばして、腹式呼吸のための横隔膜を活かせる良い姿勢をキープしてください。肩が上がったり、首も力が入りやすいのでリラックスさせてください。

左写真はサックス上部左手操作部、右写真はサックス下部右手操作部

サックスの指の位置について説明します。

この状態でバランス良く構えることができたら、両手を軽く隙間を開けて握った状態で、前方の指を白いキーに順番に触れてください。押さずに触れるだけで大丈夫です。
左手の指の位置は、以下の通りです。人差し指はBのキー、中指はCのキー、薬指はGのキーです。小さなBisキーは今は触れない用にしてください。小指は軽く曲げて、テーブルキーのどこかに触れてください。
右手の指の位置は、以下の通りです。人差し指はFのキー、中指はEのキー、薬指はDのキーです。小指はできるだけCのキーに触れてください。
初心者の方は、指の確認で楽器を覗き込んだ際に、マウスピースの先端が服に接触してリードを割らないよう注意してください。リードはとてもデリケートな部品ですので、大切に扱ってください。
以上の状態で、自分なりに自然な姿勢を見つけてみてください。力んでいる部分がないかチェックしてください。力が入りすぎると、音や息のコントロールが難しくなります。

音を出してみましょう

いよいよ音を出してみましょう。最初に出す音は、真ん中のドは不安定になりやすいです。低いドは指を全て閉じる必要があります。(特に右手小指に注意してください。息の量も必要で難しいです)そこで、始めに出す音は、中低音部のシやラやソがおすすめです。これらの音は吹きやすいと思います。
シの音(どの音でも)を出す時、楽器を身体に近づけてください。顔の位置はまっすぐにして、下を向かないようにしましょう。口の周辺の筋肉は軽く真ん中に寄せてください。下唇は下の歯の上に軽く巻いて、リードに触れる部分はクッションのある状態にしてください。上の歯でマウスピースを固定します。マウスピースの先端から0.7センチ〜1.8センチ位の位置で咥えます。体格や歯並びでも変わりますが、深くなりすぎないようにしてください。左手の人差し指だけ押さえて、構え方を崩さないようにしてください。息を吸った後、しっかりと楽器の中に息を入れ続けてください。セッティングと咥える位置、そして息のバランスが良ければ音が出ます。
何度か挑戦して、出来るだけ力みのない音を真っ直ぐ出してみてください。これをロングトーンと言います。同じ要領でラやソの音も出してみてください。慣れてきたら、2つの音をシーラー、ラーソー、ソーラー、ラーシーと繋げて吹いてみてください。息を吐き続けて音がスムーズに移行するように丁寧に吹いてみてください。

練習後の楽器の手入れ

サックスのメンテナンスの重要性や方法について説明します。
練習が終わったら片付けをしますが、楽器のコンディションを保つためには、特に内部(管体の内部、タンポなど)の手入れが大切です。 吹き終わった後に、クリーニングスワブやクリーニングペーパー、クロスなどで水分や汚れを拭き取りましょう。ネックを抜いてからまず本体ですが、クリーニングスワブを楽器の中にベルの方から入れて、両端からゆっくり引っ張って、水分を吸い取ります。次にマウスピースをネックから取りネックも同様に行います。クリーニングスワブは無理矢理引っ張って、詰まらないように注意しましょう。(急いでいる時に詰まりやすいです)詰まった場合は、専門の楽器店に相談してください。 マウスピースには、スワブは通さないでください。マウスピースの先端やレールはとても繊細に出来ているので、スワブを通すと、摩耗していきます。可能な時は水道の水で洗い(エボナイト製はお湯は変色するのでNGです)、柔らかい布で水分を拭き取ってください。水道がない時は、ノンアルコールのウェットティッシュで、優しく清掃してください。リードも同様に、水道やウェットティッシュでサッと洗った後に、清潔な布で下から上へ水分をゆっくり拭きとってください。翌日すぐ吹く場合はマウスピースにセットしなおして、キャップをして、しまって良いと思いますが、できれば通気性のリードケースにしまってください。本体に戻り、クリーニングペーパーで、常閉のキーの下に挟んで、軽く押して、水分を吸い取ります。常閉のキーとは、オクターブキーや、左手パームキーD、D#、左手小指のサイドキーのG♯、C#や、右手のサイド(C3、Tc、Ta・Tf)やEbです。これらのキーは、パッドが汚れやすく傷みやすいので、特に注意しましょう。 最後にクロスで楽器の表面を拭きます。キーの隙間など拭く時は、バネが外れたりするので要注意です。管内部に比べるとそんなに神経質に綺麗にしなくても良いと思います。ラッカーがはげる原因にもなるのであまり強く擦ったり、頻繁には拭かなくて良いと思います。(トーンホール周辺は、キーの開閉具合のバランスにも関わるのでできるだけ清潔にした方がよいです)ノンラッカーの楽器は、錆びやすいので気をつけてください。銀メッキは硫化するので注意してください。

メンテナンスには、自分でできることと、リペア専門店に頼むことがあります。 専門店に頼むことは、パッドやバネの交換や調整、楽器のバランス調整や洗浄などです。 これらのことは、専門の知識や技術や道具が必要なので、自分でやるのは危険です。メンテナンスの頻度は、楽器の使用状況や環境によって異なりますが、一般的には、3〜4ヶ月に一度程度が目安です。メンテナンスをすることで、楽器の寿命を延ばし、演奏の品質を高めることができます。サックスは金属製の楽器ですが、水分や汚れによって錆びたり、変色したりすることがあります。また、パッドやバネなどの部品も、劣化したり、破損したりすることがあります。 経年劣化によって仕方ない事もありますが、メンテナンスをしながら使えば音には大きな問題はありません。(むしろジャズプレイヤーの中には、ある程度ラッカーがない状況を好む人もいます。

楽器の手入れが終わったら、

ケースに戻して、ケースに入るものも(ストラップ、スワブ、クロスなど)一式を中に入れ、ケースの留め具を閉めて、残りの荷物は鞄に入れます。部屋の物(ピアノや譜面台など)を元の位置に戻し、部屋に忘れ物が無いか確認して終了です。

サックスの実際によく起きる事故

急いでいる時によく起こる事例です。 準備や、練習時、片付け時など、出来るだけ落ち着いて、丁寧な扱いを心掛けてください。 サックスのケースの開け方や締め方にも注意しましょう。ケースには、上と下がありますので、上下を間違えて開けると、楽器が落ちてしまうことがあります。開ける前に確認してから、開閉をしてください。また、不安定な場所(カウンターチェアーや、机の角など)で作業してケースごと落としてしまうこともあるのでご注意ください。片付けて立ち上がる時に、ケースの留め具の締め忘れで、楽器を落としてしまうことも良くある事なので、持ち上げる前に再確認する習慣を付けると良いと思います。サックスケースのショルダーベルトも、経年劣化で留め具の付け根が折れることがあります。移動中に壊れると、ケースごと落としてしまうこともあります。心配な方は結束バンドで、留め具の部分を何重かに留めておくと良いかと思います。移動時の万一のために、スーツケースベルトでケースを固定される方もおられます。

あとがき

この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。サックスを吹く時に必要な物や心掛けについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。サックスを楽しく上達させるためには、準備や構え方、片付けなどの基本がまず大切です。サックスは、練習すればするほど、その奥深さや楽しさがわかる楽器です。この記事が、皆さまのサックスライフのお役に立てれば幸いです。

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