骨折日記17日目 はじめての1人お出かけ
今日は、洗濯機の入れ替えで娘が対応してくれたのだが、掃除や片付けに「疲れた」と言われて「え、つきあってくれないの?」と初めて一人でお出かけ。
といっても病院だけど。
GOタクシーで呼んで、早めに松葉杖でマンションの玄関まで。
エレベーターで人と一緒だったりすると、
周りに気を遣ってつんのめっちゃうから、
気持ちと身体のギャップを作らないように、ゆっくりゆっくり。
病院について、診察券を出してホッと一息。
名前を呼ばれて、ベットに案内される。横になって寝てくださいとのこと。
2週間ぐらい経つと、腫れがひいてギプスがゆるゆるになっちゃうから巻き直しとのこと。
ウィーンという電動ノコみたいなので、ギプスを切り取って行く。
わー、ちょっと怖いなぁ。
久しぶりに自分の右足に出会う。
うへー、腫れは引いてるけど内出血がエグいなぁ。右側からくるぶしの上まで青い。
ギプスの下で頑張ってたのね、、、
しげしげと、久しぶりにギプスから出た足を見つめる。
痛いですけどがんばってください、と足首を固定されてギプスを巻かれる。
2回目なので不安はないはずなのに、固定されるというのは閉所恐怖症の私からすると、すご〜くドキドキする。
わかっちゃいるけど、
閉じ込められるみたいな気持ち。
ふーふーと深呼吸しながらやりすごす。
「ちょっと固まるまで待ってくださいね」と、二人がかりで支えてくれて毎回丁寧にしていただきありがたい。
「指動かせますか?」と、あたらないかどうかも確認。
その後、イケメンレントゲン氏にレントゲン撮ってもらって診察。
「ズレはないです」とのことだけど、相変わらずパカっと折れたところは折れてるわけで、治ってきてるのかなぁと凹む。
待つ、しかないけど、これは根気がいることだなぁ、、、と思う。
片足でお会計して、タクシーを呼ぶ。
暮れゆく夕陽が大きくて、眩しい。
久しぶりに空を見た。
雲が流れて行く。
このところ、出窓からしか空を見てない。
切り取られた空しか見てないから、久しぶりの大きな空に圧倒される。
世界は動いていて、太陽は眩しくて、
少しずつ陽がのびていくのだろう。
タクシーから降りると、マンションの重たいガラスのドアを開けるのにドキドキする。
開けた瞬間引っ張られると、それに巻き込まれそうになる。
ひとつひとつ
ゆっくり
落ち着いて
こんなにも、一歩を覚悟して踏み出すことはあっただろうか。
あたりまえに出来ていたことが出来ないことは、すごくストレスで、コンビニさえも行けないってかなり切ない。
それでも、仕事はオンラインで出来てるからありがたいよなぁ、と、この日も帰ってからオンラインで個人セッション。
夜は、ハンバーグを煮込みハンバーグにして、豚汁をつくる。
それまでだったら、あと3品ぐらいは普通に作ってたから、これぐらいが限界なのもなんだかなぁ、と思うけど、仕方ない。
手放すのは、諦めとは違う。
なんでも、自分で出来ると思ってやってきたけど、そんなことはないんだな、と思う。
掃除も出来てなくて、こんなんで年越せるのかとストレスだったけど、年明けにプロにやってもらおうと決める。
もう20年以上暮らしてきた家だ。
プロの手できれいにしてもらおう。
頼っていいんだ、と、思う世界を広げていこう。