任意団体(人格のない社団)の口座開設をした話③
前回のつづきでございます。
ゆうちょ銀行の口座開設にあたり必要な、団体の総会議事録がありませんでした。
総会自体は毎年あります。会計報告や予算案についての多数決も行っています。でも、議事録は作られていなかったんですよね。
これから当時の議事録を作って良いものなのかはわかりませんが、当時の会長さんに署名をいただくことは現実的ではありません。今から総会を開くのも違うよね。
そんなわけで、ゆうちょ銀行以外で任意団体の口座開設ができる金融機関を探してみました。そこで見つかったのが信用金庫です。
各信用金庫によって異なる可能性がありますが、私が行った信用金庫では以下の書類の提出を求められました。
団体の規約
役員名簿
団体の活動実績が分かる資料
団体の収支報告書
来店者の本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類)…今回は来店者が口座の代表者
「1.団体の規約」に必要な記載事項は以下の通りです。
団体の名称
団体の所在地
団体の目的
団体の設立年月日
このたびは「2.役員名簿」を「1.団体の規約」に盛り込みましたので、実際の提出書類は4点でした。
尚、こちらの信用金庫では団体の代表者が必ずしも口座の代表者となる必要がありませんでした。
今回は会計担当の私の名前で手続きを進めることで、団体の代表者の身分証明証と委任状に加えて来店者の身分証明証を準備するという手間が省け、スムーズに手続きすることができました。
また、書類のほかに印鑑が必要になりますが、必ずしも団体の印鑑である必要はなく、個人名のものでも問題ないようです。
ただ、個人名の印鑑では紛らわしいですので、団体名の印鑑を作るのがおススメです。
信用金庫の店舗に行く前に電話で何度か確認させていただいていたことと、質問には秒で回答してくださる担当者の方のおかげで、店舗での手続きはスムーズに終えることができました。
また、1カ月はかかるだろうと思っていた通帳は手続き当日に店舗で受け取ることができました。
こうして、自宅にあった決して手を出してはいけない現金は通帳の数字に変わり、禁欲生活に終わりを告げました。
口座を開設したからといって「これからはすべて振り込みでお願いします」と言うつもりはありません。他行振込の手数料のこともありますからね。
今後も、会えるタイミングで現金のやり取りをしたい人にはそのまま現金対応し、PayPayや振り込みを希望する人にはそちらで対応する予定です。
ただ、現金一択からキャッシュレスが選択できるようになったことはかなり嬉しいです。
選べるって幸せ。
おしまい。