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モテたいんだわたしに

朝、起きて、どうでもいいやなんでもいいやルンルンルンという一回死んでみる瞑想をする。
岡村靖幸の♪モテたいんだきみにだけに〜という歌を熱唱し、そういえば、わたし、布にモテたいんだったということを思い出す。

服を着るときに、クローゼットの中のみんな(服)がわたしを着て〜と言ってくる。どの子もとてもかわいくて、悩む時間は至福の苦悩である。
そして、今日縫うものに合わせて、服を選ぶ。作業着は万端。仕事をはじめる。

わたしはかわいく縫いあげた布に、きゃあ〜、みつこ最高と賞賛を浴びる。
そして、それを手にした人がまた、かわいい〜と言っているのをみて、かわいいなぁとほくそ笑む。(好きなものに全力なときの人は皆かわいい)
そして、その人が鏡の前で、わたしが作ったエプロンなどをつけた自身の姿をみて、わたしってば、かわいいわ〜と思っていればいいなぁと思う。

なんて気持ち悪いんだ。でも、恋のパワーは偉大だ。モテたいというエネルギーも。

とにかくわたしは全力でわたし自身にモテたいので、自分がニヤニヤすることを全力でモウソウし、実行するのである。

そして、今日も、きゃあ〜、みつこ最高!!という言葉が聞きたいがために、縫っています。


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