フィッティングを受けられる方へ
サイクリストが堂々とフィッティングを受けて欲しい
前回は第一回目の記事ということで自己紹介に徹したコンテンツでしたが、今回からいよいよバイク関連のトピックスに移っていきたいと思います。
前回ご紹介したように、私はパーソナルサイクリングトレーナーとして、いくつかのサービスをライダーの皆様に提供しているのですが、その中でも多くの時間を提供しているのが、「バイクフィッティング」です。バイクフィッティングと聞くとそのワード自体は知っているけれど、と言われる方も多いですが、実際に受けられた方は少ないというのが現状です。なので、繰り返しになりますが、
全てのサイクリストが堂々とフィッティングを受けて欲しい
このnoteを読んでいただいている方も実際に受けられていない方は多いのではないでしょうか?バイクフィッティングは、平たく言ってしまえば、今のライダーの身体に合わせて、バイクを調整していくのことを示しています。今のライダーの身体、と書きましたが、これは成人になってしまったら変動が少なくなった骨格とライダーのトレーニングなどで刻々と変わる筋肉、関節の可動域などを測定しながら、それに合わせてバイクを調整していくことになります。そのため、一度フィッティングを実施したからといって未来永劫その数値が正しい、とは限りません。実際、私がサービスを提供させていただいているライダーの皆様は定期的にフィッティングを受けられているのが実情です。
フィッティングのテクノロジー
私が普段サービスを提供する際に利用しているテクノロジーは、ハイパフォーマンス自転車ブランド「スペシャライズド」が提供するRETULFIT(リチュールフィット)です。スペシャライズドのRETULFIT(リチュールフィット)は、体の特徴を把握するために、各種センサーを身体に取り付け、実際に測定用のバイクでペダルを回して頂きながら、各部の動きを数値的に測定し、そのデータをもとに、適切なサドルやハンドルを選び、運動力学的に効率の良い位置にポジションを調整するサービスです。身体に着けるセンサーは3Dモーションキャプチャーセンサーでかなりの精度を持っていますので、自分のペダリングがどうなっているのか、フォームがどうなっているのか、を数値的に把握できることができます。
フィッティングは全ての人のためにあります
このような先端のテクノロジーを使っている、と書いてしまうと自分にはそこまでやらなくても、と感じられるかもしれません。しかし、私はパーソナルサイクリングトレーナーとして断言したいのは、バイクフィッティングは全てのライダーのためにあるということです。体において力学的に効率の良いポジションとは、ライダーの気合やちょっとした小技で作り出せるものではなくて、自然と身体が動いてコントロールできるポジションのことです。その自然と身体が動くポジションを探すために、フィッター自身の経験値の中で 「ライダーのこぎやすい」を感じ、ライダー自身の感覚とペダリングが噛み合うその瞬間を逃さず捉えてライダーに伝えていきます。
実は、漕ぎ方やポジションにも正解がありません
10人のライダーがいれば10通りの調整をする必要があります。
そのため、誰かがやってよかった、という調整を真似したからといって解決できるものではないのです。ベストなポジションとは、フィッティングを通じてライダーがこぎやすいと体感できた時に初めて実現されるものだと考えています。フィッティングのメソッドをフィッティングのサービスの最中に噛み砕き明らかにすることを通じて、ライダーに提供しているポジションに根拠を持ってご説明ができるようになります。ライダーが安心し、納得していただけることがフィッターとしては重要視しているところです。何度も言いますが、フィッティングは全てのライダーのためにあります。興味がある方はぜひご連絡ください。まだちょっと、と言われる方はもうしばらくこのnoteにお付き合いいただく中で納得頂ければと考えています。
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