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目的を明確にフォームとポジションを作る

目的を持ってライドしていますか?
フィッティングの際、私はライダーさんとのインタビューを非常に重視しています。ライダーさんの話をじっくりと傾聴し、現在の悩みや将来の目標、どのようなライディングスタイルを目指しているのかを深く理解することが大切です。フィッティングは、単に自転車のサイズを決めポジションを調整するだけではなく、ライダー自身の思いや目標を反映させた「自分だけのポジション」を作り上げるプロセスです。

数字合わせにとどまらないポジション作り

フィッティングの最中では単に測定データーがが良いからといって、それが最良のポジションとは限りません。私が提唱する「心で回すペダリング」は、単なる数値合わせでは実現できません。ライダーさんの達成したいゴールが明確にあり、そのゴールに向けて最適なポジションを構築することが重要です。自ら体感し選んだポジションを提供することが、私の使命です。

ライダーが抱える悩みの中には、首や腰のストレス改善、能力向上など、フィッティングの目的が多岐にわたることが多いです。こうした問題は、軽いパーツへの交換や高性能なホイールの導入では解決できないことが多く、根本的なポジションの見直しが必要です。ライダーの体調や体の使い方、さらには思考パターンを考慮したフィッティングを心掛けています。

目的に合わせたフィッティングの重要性

新車購入時のフィッティングでは、サイズ選びやハンドルバーやステムの長さ選定と調整が主な目的でしたが、新車購入以外のフィッティングでは、ライダーごとに目的が異なります。例えば、レースやイベント向け目的、健康維持やフィットネスの一環としての目的、ライディングの目的は多岐にわたります。そのため私のフィッティングの際には、ライダーの走る環境や場所、距離、強度などをしっかりと把握し、それぞれの目的に合わせたポジションを提案しています。

時には、フィッティングを通じてライダーの悩みを共有し、共に解決策を見出すためのメンタリングやコーチング、カウンセリングのようなアプローチも行います。短い時間ではありますが、ライダーのお悩みを的確にまとめ上げ、その場で最適な提案を行うことが求められます。このプロセスを通じて、お客様と未来を語り合うことは、フィッターとしての大きな喜びでもありプレッシャーも感じるところです。

未来を見据えたフィッティングの取り組み

東京や神奈川のライダーの中には、フジヒルのタイム向上を目指す方も多くいます。このような目標に対しては、フィッティングの効果が1年ほど持続するよう、少し未来を見据えたポジションに調整することを心がけています。これは、フィッティング終了後も継続してゴールに向けた練習を行い、振り返りを通じて成長を実感し、乗ることを楽しみながら自転車ライフを送ることをサポートするためです。

また、ライダーが未来に向けてどのようなステップを踏んでいくのかを一緒に考え、練習プランや目標設定もサポートすることがあります。このように、単なるフィッティングに留まらず、ライダーの自転車ライフをサポートすることが求められています。

自転車と安全性への取り組み

自転車を楽しむためには、買い物やウェア選び、栄養バランスの取れた食事、適度な運動などの基本的な要素に加え、安全に乗るためのマナーと技術の向上が不可欠です。私が今後さらに力を入れたいと考えているのは、ライダーが安全に走行できるスキルの学ぶ場の環境を整えることです。これは、自転車が日常の移動手段としてさらに広まっていくために必要なことです。ご興味のある方は、こちらより。


スクールサイトのリンク

特に、安全な走行のための技術指導には、競技経験のある方や元プロ選手が最適であり、彼らの協力を得ながら、より良いライディング環境の提供を目指しています。現在はまだ小規模なスクール開催しかできていませんが、将来的には多摩川界隈を中心に、地域のライド環境をより良くしていく活動を続けていくつもりです。ご興味のある方はDMください。

自発的なポジション構築の重要性

最後に、ポジション作りにおいては、ライダー自身が主体的に関与することが非常に重要です。体の内部から動かすイメージを大切にし、自分の身体と対話しながらポジションを構築することが求められます。フィッターはライダーが自分の目標に向けて進むためのパートナーであり、共に未来を描きながら成長を支えるものです。

このようなアプローチを通じて、ライダーが自転車に乗る楽しさを再発見し、自分のライディングスタイルを確立していく手助けをすることが、フィッターとしての私の最大の喜びです。

フィッティングの相談はこちらのリンクから↓
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