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理想のポジションを求めて現実を直す
フィッティングを行うときは、一連のメソッドの流れはありますが、「あるべき論」や「フォームの理想」などの参考にするモノはありません。毎日、フィッターはライダーと自転車の関係を、専用のソフトウエアからはじき出されるデータを分析しながらライダーと一緒につくります。このシンプルな作業がフィッティングそのもの。
今日は今読んでいる本より、インスピレーションをいただき自分の言語化の未熟さを補ってもらいながら、伝えしたいことをまとめていきます。
違和感を信じる
たとえ違和感があっても、これで正しい、と確信するしかない・・・
ポジションには「理想のイメージ」と同じく「かけ離れたイメージの」両面があって、よくわかっているライダーは少ない。バイオメカニクス上では効率の良い動作のデータが出されています。ライダーの感覚は不思議で、官能的なフィーリングを尊重する面もあり、効率重視では片付けられないのが現実的なポジションなのだと現場からまなびました。
フィジカルに違和感を持っているライダーは、力強さと引き換えに我慢している状態といえます。先天的な身体の問題のほかに、動きの制約、使いすぎ、偏った使い方等で体を壊してしまうライダーも少なくないです。
ライダー自信が違和感を肯定し、前向きにフィッティングを利用していただけると、怪我の一歩手前でトラブルを回避できる場合もあります。例えばサドルの高さを変更している最中で動きの違和感をライダーが感じたら、変わっている証拠。
他人を知り自分の姿を知る
自分のあるべき姿と現実を知る事で、練習の効率が上がる
フィッティングはどのくらいの頻度で行っていますか?私のお勧めは1年に一回の頻度で活用することを提案している。
具体的なフィッティングの例では、身体測定(アセスメント)の結果と、ペダリングの出力を定期的にチェックしているライダーもいます。合わせてフィッティングの都度、ペダリングやフォームの作り替えを行い、スポーツの人間ドックのような使い方そのものです。
ライダーは自分のフォームをわかっているようで、わかっていません。俯瞰して観察できないため、セルフでフィッティングはできません。体は下半身、上半身、右側、左側と全てが同調していて複雑に絡み合っているのです。
柔軟に自分も疑え
100人のゴルファー(ライダー)がいたら、100の理論があるといってもいいくらいで、しかもどれも正しく、同時に正しくない
自転車のポジションは自分基準で考えるとすっきりします。他人のアドバイスは、あるライダーが試して良かった感覚や練習方法なので、困っているあなたに適切かどうかはわかりません。私たちは、うまくいかない時ほど心細くなり、自転車をやめてしまいたくなるかもしれない。
体の柔軟性の問題で、やりたい動きができないとしたら、根本解決は柔軟性を高めることになりますが、多くのライダーは、聞いてきた「その動き」のが悪かったと判断してしまうでしょう。どれも正しく、どれも正しくない、と広い気持ちで捉えられるとよいのです。
フィッティングの現在ではポジションのデータ分析の他に、心拍、パワー、スピード、空気抵抗などのデーターを考慮しバランスをとっていきます。自分理論の構築をポジションに落とし込んでみては。きっと楽しいと思う。
フィッティングサービスを通じて、理想のポジションにむけて、現実を直すきっかけになれば嬉しい。ハンドル、ブラケットフードの形状、3Dプリンティング製法のサドルなど、ライダーもフィッターも新しいパーツとライダーが同調したポジションにチャレンジしていくことが自然ですね。
いつも、ライダーの考えるポジションの理想に近づけていく時のパートナーとなれることを嬉しく思う。フィッティングが気になる方はこちら↓
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