植物
猫ちゃんへ
こんばんは、静かな夜ですね。
あなたはいかがお過ごしでしょうか。
SUZURIのショップにイラストを描いては貯めている今日この頃です。
あなたの形見分けにと、いろんな人が買っていってくれています。かしこくかわいい猫ちゃんを見ている人がたくさんいます。どうぞ夢枕に立つときは、お礼を申し上げてくださいね。
今日は蒸し暑かったせいか、水にさしていたばらの、花びらがどんどん落ちていってしまいました。明日また新しい花を買いに出るので、少し待っていてくださいね。
思えばあなたは植物と縁がありますね。花を食べたりはしなかったけれど、観葉植物が好きで、実家にいたときは畑の苗の中で何時間も気持ちよさそうにしていました。
一番縁があったのは猫草でしょうか。一番食いつきが良かった無印の猫草には何度もお世話になったし、四角い紙袋を見るとそわそわしていました。
よく育った猫草に勢いよく顔を突っ込んで、草が鼻に刺さって大騒ぎしたことも覚えています。(それ以来、かしこいあなたは猫草を側面から食べるようになりました)
無印の猫草はあと何袋か残っているので、花が傷みやすい季節になったら代わりにお供えしますね。どうぞお楽しみに!
これはシーバを待っているときのあなた。目つきが違います。
早いもので、あなたへの手紙も四十通を超えました。あと五日です。四十九日でもうこれっきりということはありません。あなたを強く思う日は、またこんなふうに手紙を書きます。
でも、あなたがいない日々にも慣れていかなきゃなとも思うのです。そうしないと、あなたに伝えるべき楽しいことを見過ごしてしまう気がするからです。
あなたと会うときには絶対に、こんな面白いことがあった、あんなヘンテコなことがあったと笑って教えたいのです。あなたもきっと、わたしに楽しかったことを教えてくれるでしょう。
だから笑って暮らしていきます。あなたも、ごきげんにお過ごしください。
また会う日を楽しみに、ミツビシより