太い・硬い・パサパサ・瀕死の髪に1.5万課金したらデュルンデュルンになった
今回も面倒でアフィリエイトの類は使っていない。
安心してリンク先を踏んで欲しい。
4月に愛猫を亡くし、私の生活はとにかく荒れた。
毎日茫然と日々は過ぎ、髪を櫛でとかすことも、顔を洗うことさえ忘れてしまったようだった。ひどい外見になり、それでも泣いて暮らすことをやめられなかった。
ふっと気がついたのは、二ヶ月後だった。
猫ちゃん、そろそろ向こうでお友達ができた頃なんじゃない?
人見知りの猫である。友達を作ることにどれほどの勇気を振り絞ったことだろうか。そんな苦労して作ったお友達(仮定)に、今の私を見せていいものだろうか?否。断じて否である。
私は猛スピードでtwitterに走った。
twitterは善き友であり、集合知であり、師でもある。
私は教えを乞うた。髪をなんとかしたいのだ。twitterはこう答えた。「ミルボンを使え」美容室御用達のヘアケアブランドである。当時リンスのいらないメリット(760円)を使っていた私は価格に一瞬怯んだが、そんなことを言っている場合ではなかった。猫ちゃんの面子がかかっているのである。
ミルボンのディーセス ノイ ドゥーエというラインを選んだ。さらにその中から三種類選べというのである。
ウィロー(しなやか・潤いのある仕上がり普通毛を中心に幅広い髪質におすすめです、傷みによるゴワつきを感じる方、毛先の乾燥が気になる方、髪表面のパサつきやアホ毛が気になる方、うねりが気になる方)
ヴェロア(しっとり・柔らかな仕上がり硬くて毛量の多い方、ハイダメージで乾燥がひどい方、くせ毛で髪が広がってしまう方、冬場の静電気が気になる方、しっとり重めの質感がお好みの方)
シルキー(サラサラ・軽やかな仕上がり・軟毛〜普通毛の方毛量が少なく、髪がペタンとしてしまう方、時間が経つと髪が脂っぽく感じる方、サラサラした仕上がりが好みの方)
私の髪は硬く、太く、パサパサと乾いて毛先が茶色かった。
それがさらにダメージを受け、これは修繕が不可能なのではないか?と思うほど痛んでいた。よってヴェロアを選んだ。シャンプー&トリートメントで¥8,400
アウトバストリートメントには
ミルボン ディーセス エルジューダ エマルジョン+(ヘアミルク)¥2,860
ミルボン ディーセス エルジューダMO(ヘアオイル)¥2,860
を併用することにした。本来はどちらかでいいのだが、どちらが合うかわからなかったため両方を買った。濡れた髪にミルクを付けてドライヤーをし、半分乾いたところでオイルを塗布し、乾かし切る方法が一番良かった。
タングルティーザーも買った。¥2,000
跳ねた髪は戻らなかったが、髪の絡まりはよく取れた。
効果は1日で出た。
シャンプーを使っている最中、髪がほどけていくのがわかった。また、頭皮から脂の匂いが消えた。指に絡まって抜ける毛が極端に少ない。トリートメントは少しきしんだが、すぐに気にならなくなった。髪先に30秒揉み込む。
アウトバストリートメントを塗り込んでいく時、ピンピンと跳ねていた毛先が緩やかに寝ているのがわかった。ドライヤーをしている時、従来の半分程度の時間で乾かし終わった。何が起きているのかわからなかった。
翌朝起きた時、頭が重かった。具合が悪いのではない、髪が水分を含んでいるのだ。パサパサして枯れ木のようだった私の髪に、水分が含まれているのだ。私は洗面台に駆け出してブラシを取り出し、軽く梳いてみた。
ブラシは一度も絡まることなく、恐ろしいほどの素直さで毛先まで届いた。
私はミルボンを使い続けた。
シャンプー前のお湯洗い1分と、頭を満遍なく洗えるよう部位を意識した。トリートメントは毛先に30秒揉み込むことも忘れなかった。
ドライヤーを当てるときは髪から30センチ離し、頭皮から乾かした。乾かした後、冷風で髪のキューティクルを閉じることも忘れなかった。
その結果、髪の毛を結んでいても勝手にゴムが滑り落ちてくるぐらいデュルンデュルンの髪になった。さらに髪の毛から茶色みがきえ、深い黒になった。髪に光があたり虹彩ができる場所は賑やかな色で形作られ、髪は水分の重みで自然と地面に向かって垂れている。よし、と思った。
猫ちゃんとその友達は私をみてくれているだろうか。
きれいな髪のかいぬしだねと笑ってくれているだろうか。
ただそれだけを願って今日も髪を洗い乾かす。
全ては猫ちゃんのために。
余談
・髪の長さはロングボブ程度のツーブロック。
・シャンプー&トリートメントは3ヶ月持った。
¥8,400/3ヶ月=¥2800/月、¥93/日。正直この効果でこの価格は安いと思う。
・アウトバストリートメントは1回2〜3プッシュしているがまだ半分以上残っている。半年は持つのではないだろうか。