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グレート・ジャーニー

猫ちゃんへ

ついに四十九日の旅が終わる日が来ました。
御沙汰はもちろん気持ちがいいくらいの快勝だったと思います。

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カーテンを開けるまで、外が晴れているか雨が降っているかわからないとあなたが訴え続けたように、これからは開けてみるまで何が起こるかわかりません。あなたの大好きな未知が、今度は向こうからやってきます。

あなたのことなので、シーバを待つ時や、晴れた朝のベランダの窓を開ける時のように、期待と楽しさを隠さず、目をまんまるにしていることと思います。その横顔がりりしくうつくしいことを、わたしはよく知っています。

未知の出来事に疲れてしまう日もあるでしょう。その時は、わたしのところに、いつでもあなたを迎える場所があることを覚えていてください。

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旅立つことを「星になる」と古くから表現します。
ですが、あなたは空に輝く星にはなりません。
あなたは光の束になり、真に自由になるのです。

これからあなたの星めぐりが始まります。
宇宙から宇宙へと、時間や距離を無視してぴょんぴょんと跳ね、快適な場所を見つけたら留まってもいいし、飽きたらまた次の場所へ行ってもいい。他の形になってもいいし、また猫の形に戻ってもいい。
大きな輪の中へ飛び込んでもいいし、自分だけの宇宙を見つけに行ってもいいのです。

あなたのグレート・ジャーニーを、わたしは何十年かだけだけれど、頑張って応援します。あなたのために毎朝祈るので、もしも、すずやかな鐘の音が聞こえたら、どうかわたしを思い出して。
それだけで、とても幸せで嬉しいです。

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わたしが心から愛した猫ちゃん、また会いましょうね。
どうぞ善い旅を、グッドラック!

かしこくかわいい猫ちゃんへ、ミツビシより

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