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意味のない音がいい

本を集中して読むのに最適な音ってなんだろう、と考えながらSpotifyで「読書」と検索すると、いろいろ読書向けのプレイリストが出てきたので、適当に選んで、ボリュームに気をつけて流していたんですが、ドラムのハイハットっていうシンバルを横にしたやつあるじゃないですか?
あの音がリズムを刻む音楽になった瞬間に、どうにも意識が音楽にいってしまって本に集中できませんでした。

私の好きなテレビ番組のエイトジャムで「ピアノのイントロから始まる曲は女性が、ギターのイントロから始まる曲は男性が好む傾向にある」と誰かが言っていた記憶があります。
育った環境にもよるんでしょうが、楽器の音色によって気分に影響があるんだろうなと思います。

ハイハットって上下のシンバルの隙間がペダルによって変えられるようになっていて、閉じたり開けたりすることによって音色を変えられるんですが、閉じたハイハットの音は気にならないんですが、開いてると気になります。

なんか「ここから盛り上がる?」みたいな予感がして気になっちゃうんです。
閉じたハイハットの音は安定してるというか、安心して聞き流せるというか。

高校3年生の時に文化祭で一曲弾くためだけにドラムをやっていた時期があります。
多分2ヶ月くらいだったかな。
曲はアヴリルラヴィーンのスケーターボーイでなかなかのロックです。
いろんな人に助けられながら演奏した思い出があります。
だからドラムの音が気になるのかもしれません。

本を読む時とか、作業に集中したい時、ドラムの激しいものは私には向いていないようです。
ドラムがなくても歌詞があるとそもそもダメかも。
インストゥルメンタルなのは必須です。
管楽器よりは弦楽器が良いかもしれない。
でもエレキギターは違うと思う。
そんな風に考えて出た1つの結論は「とにかく意味のある音はダメ」という事。
意味っていうのは「言葉」とか「ストーリーを想像させる展開のあるもの」とか。
カフェで作業している時も人の話し声は、たまに面白すぎて気が散ります。
お経も気になるなー
意味はわからないけど、どこで息継ぎするんやろ。って考えちゃう。
波の音は少し苦手です。そこまでリラックスしない。
石川県民なので海は小さい頃によく行ってた場所ですが、海で気を抜いてたら危ないだろって思うので波の音を聞いてリラックスはしません。
でも川の音は好きです。
ポコポコ、ピチャンっていう弱い、無力そうな水の流れは気が抜けます。

蝉の声はうるさいけど、鈴虫の声は気にならない。
カエルもそんなに気にならない。

結局作業に集中したいときは自然の音がいいかもしれません。
風の音、木々が揺れて葉が鳴る。
何の意味も持ってない。何かを感じなければいけない、というような使命感がない。
音楽を聴くのは大好きだけど、好きとか嫌いとかどう感じるか考えないといけないというセルフ支配があるかもしれない。
そんな事を考える必要のない自然の音が集中する私にとって良い音かもしれません。


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