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なぜ五感か

なぜ私が前回の記事で

五感について書いたかという、この本の中で

「私たちは自分自身の感覚の影響下にある」と書かれているのを読んだ事がキッカケで、いかに自分の気分が五感の影響を受けているかを知識としてもその後、体験としても得たからです。

「笑っていると楽しい気持ちになる」という話を聞いた事があるかもしれませんが、これは脳科学的な話です。
こちらの本にも脳科学のお話で

【感情というのは、外の刺激や何らかの記憶を思い出す事で反応が起き、それが元になって感情が起きる】
というような内容が書かれています。
「悲しいから涙が出る」
「楽しいから、嬉しいから笑う」
ではなく
「涙が出たから、【これは悲しい時の反応だ】と脳が判断し、悲しいという感情が起こるよう信号を出す」
んです。

少し前に、これを強く実感できた事がありました。
私はコーチングのコーチをしているんですが、自分が学んだコーチングスクールでは、スクールの卒業生が授業のお手伝いをすることがあります。
オンライン授業のお手伝いを卒業生とした時の事です。
授業が無事終わったときに、私は2つ「やっちゃったな」と思う事がありました。
1つは授業中に思い切り電話がなった事。
もう1つは、生徒さんが別のスクールを卒業していて、私よりも知識や経験があった事で、卒業生としてのお手本になれたのか不安だった事です。
授業が終わり、次回の講習の確認をして生徒さんがログアウトし、私と先生の二人になった瞬間に、先生が
「お疲れ様!良かったよー!!!!」
と、めっちゃ笑顔で言ってくれたんです。
その瞬間、顔が熱くなった感覚があり、画面に映る自分の顔が真っ赤になっていました。
それを見た瞬間

「本当に顔って赤くなるんだ!」

と思いました。
で、その反応を自分自身で確認した時に「自分は今恥ずかしがってるんだな」と思いました。
先生も私の赤面に気付いていらっしゃったと思いますが、特に突っ込まず「こういう所が良かったよー」とすごい和やかに褒めてくれたので本当にほっとしました。

この時の話を友達に「不安な気持ちの後に褒められたから、赤面するくらい恥ずかしかった!素直に喜べれば良かったのに、なんで恥ずかしいと思ったんだろ」と伝えたところ
「それって恥ずかしいんじゃなくて嬉しかったんじゃない?嬉しい時も顔赤くなるよ?」
と言われびっくりしました。

私の中で「赤面」は「恥ずかしい」にしか結びついていなかったんですが、「赤面」に繋がる感情は「恥ずかしいだけじゃない」という情報を得た後に、その時自分が感じた感情に自信が無くなってしまいました。

自分が感じた感情に自信が無くなるってなんなの?
と思いますが、脳は割と間違えるんです。
有名なのは「吊り橋効果」です。
吊り橋を歩いている時の不安定感にドキドキしているのに、一緒にいる人に対して恋をしてるドキドキしてると勘違いする現象は脳の予測のミスなんです。

脳科学の本を読んだり、自分が実際に体験したりして「感覚と感情」の繋がりの強さを強く感じた事もあって、感覚の基礎である”五感”を意識して感じる事を大切にしたいと思っています。


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