
支配してくるのは他者じゃない
不安定な状況に耐えられない時、人は絶対的な支配を求めることがある。
と書いてあったのを見て、割と日常的に「不安定な状況」というのは誰しもあるよなぁと思った時に、この記事で書いた
【後帯状皮質が活発化して、疲れて「休息・幸福感」が低下する。】
を思い出しました。
商品だけじゃなく、価値観そのもの・考え方・趣味趣向ですらジャムの法則になった今、心がさまよう状態もとんでもなく増えてると思います。
「あぁ、あの嫌な作業残ってたな」
「あの人に声かけなきゃいけないの、しんどいな」
「何食べるか決めなきゃな」
「何の作業からするか決めなきゃ」
「今日買いものに行くか行かないか、会社を出る前に決めなきゃ」
本来ならとんでもない選択肢がある中で長引いてしまうであろう心がさまよう状態を打破するキッカケが
「いや、でも尊敬してる〇〇さんだったらパパっと済ませちゃうだろうから、自分も頑張ろう!」
とか
「大好きな〇〇ちゃんみたいに明るく乗り切ろう!」
とインフルエンサーや、インフルエンサーでなくても、自分の指針になるような誰かの顔を思い出してポジティブな行動に起こせるならめちゃくちゃ最高だと思います。
疲れた時の対処方法とか、後帯状皮質の活発化を防ぐための方法ならいいと思うけれど”自分自身の負担を減らすという目的”がいつのまにか、手段として取っていた「似た行動を取る」の方が目的になってしまうと、それはプチ支配とかそういうものではなくなってしまうんじゃないかと思います。
しかも、それはインフルエンサーが意図して行ってる支配ではなく、自分で自分を縛るセルフ支配です。
マインドコントロールは他者からかけられるものだけではないと思います。
自分自身で自分の事を変に支配してる人はたくさんいるんじゃないでしょうか。
冒頭に紹介した本の中で「マインドコントロールで変えられるもの」が5つ紹介されていましたが、その中に「理想」と「自己」がありました。
でも「洗脳しても心の底までは変えられない」とも書いてありました。
セルフ支配にいるうちは「心がさまよっている」どころじゃなく、理想を追いかけてるはずなのに苦しい、とか自己理解して対処してるはずなのに辛いというとんでもないストレスを抱えている状況なんじゃないかと思います。
その状況が後帯状皮質の活発化に繋がるとすると、それによって感じる感情は「不幸」です。
なんだかそれは悲しいというか、歯がゆいですよね。
そうじゃなくて、もっとセルフ支配を終えてジャムの種類の多さを楽しめる時は楽しんで、辛い時は上手に避けて、心がさまよう時は0にはできないと思うから、そうなったらそうなったでちゃんとリフレッシュして、楽しく生きていくために、何か工夫したり日常に取り入れられる事を私になりに考えてみました。