受験サポートの覚え書き・おしまい
家庭学習サポート(小4~小6)
→塾通サポート(小6~中3)
→進路選択サポート(中2~中3)
という流れで、6年間いろいろな方にアドバイスを頂きながら、できる事をやってきました。
そしていよいよ受験直前、学校の先生との3者面談の時がやってきます。
この面談で出願先が決まったら、受験のサポートはほぼおしまい。あとは試験当日の送迎付き添いと、ごはんの支度ぐらいです。
大事な意思決定の場とあって、なかなかのプレッシャーなのですが、時には親子ケンカになることもあるそうで・・・「その場であわてないように、よーく話し合っておいたほうがいいよ」とママ友さんからアドバイスをもらいました。
三者面談で悩まないために
先に学校の成績、テストについてちょっとふれますと、ウチの校区の中学校の校内テストでは、偏差値は出ません(平均点のみ)。
たしかに、学校ごと、学年ごとに、学力差があるので、偏差値にはあまり意味がないのかも?
校内テストの成績は、毎学期の評定と、本人の努力目標のために活用するもので、内申点を取っておくためにも大事なテストです。
進路指導用には、大阪府下の一斉テストがあります。学校では、内申点および一斉テスト2回分の成績をもとに、本人の希望の高校の合否判定をされました(3年生の2月ごろ)。
このとき、学校では『落ちる危険がほぼ無いであろう高校』を勧められるようです。
塾では『受かるであろう高校』を勧められますので、どうしても学校の判定基準の方が厳しくなり、1~2ランク差がでてきます。
本人の志望は成績やや高めの学校をイメージしていることが多く、学校の判定が通りづらいので、子供たちの間には「先生がきびしすぎる」という不満の声もあったようです。
一方、親としては学校の判定のほうが安心感が高いので、「志望校のランク、下げた方がいいんじゃない?」となると、噂のように親子でケンカになったり…するのかもしれません。
ケンカとまではいかなくても、反抗期の子供との意識のすり合わせは難しいようですね。
親子で冷静に話すのが難しい場合は、塾のカウンセラーの先生や、祖父母に、そっと本音を聞いてもらうよう、お願いする方法もあるようです。
三者面談を活用する
緊張の時間ですが、せっかく先生に質問できる機会なので、上手に活用したい。
子どもにとっても「頑張ろう!」と、もう一つ気合いを入れるチャンスなので、
なるべく笑顔で、リラックスしてお話できたらいいなーと思います。
いろんな先生がいらっしゃるようですが、どなたにもNGな質問は「この学校なら確実に受かりますか?」です。(たぶん)
なぜなら当日何があるか予想できないのが受験…たとえ判定Aの学校でも確実に受かる保証は無いです。なので、これは先生方も迂闊にはお返事できない質問になります。
逆に考えると、先生方は「こうだから落ちそうだ」というリスクを常に意識されているので、リスクを聞く方が、むしろ前向きな検討ができる気がします。
たとえば、志望の高校を止められたら、「Q.どのあたりの点数が足りませんか?」と質問してみます。
「A.この教科の点数が低いので心配です」と言われたら→今から対策すれば間に合うか?という検討ができます。
「A.内申点は充分ですが、当日の試験の点数が不足する危険が高いです」
と言われたら→外部の模試の成績ではとれているか?という検討ができます。
お返事を聞いて、どんなに頑張っても回避できないリスクがあるとわかった場合も、志望校を変える決断がしやすいと思います。
娘の場合、志望校は学校の判定でボーダーラインだったので、ストップがかかりましたが、次のことを確認してそのままで受けさせてもらいました。
・内申点が足りていること。
・塾の模試での判定がB〜Aなこと。
・私立高校に特待で合格済みなこと。
私の中では「合否は五分五分かな…」という感触でしたが、打てる手は尽くしたので、あとは後悔しない選択を、という気持ちでした。
また、娘は本番の集中力で結果が極端に上下するタイプなので、「志望校を変えてヤル気が落ちると、受かるものも受からないだろうな」という心配もありました。
面談に先立って、もし不合格だった時に本人が『それでも挑戦できてよかった』と思えるのか、『やっぱり変えたらよかった』と後悔するのか、いっしょに考えました。
本人が『受けない方が、きっと後悔する』ということだったので、面談ではそのことをお伝えし、家族としても『どの高校に行ってもいい、充分やり切ったという思いで進学してほしい』と思っていることをお話させてもらいました。
結果的には試験まで集中が途切れずに勉強し、当日の試験で充分な点数を取って、合格することができました。これも先生が本人の意思を快く受け入れて応援して下さったからで、ほんとうに有り難かったです。
高校に入ったあとのことを考えてみる
高校入試は、そのときの成績だけで考えがちですが、大学受験まで視野に入れて考えると、本人の成績ギリギリの高校に行くのがプラスになるとは限らないようです。
大学生のお子さんがいる方にお聞きしてみると「進学校に入ったものの、授業のレベルについていけず、結局は塾も必要。」「公立は推薦枠がなかなかもらえない。三年生の秋に決まると受験代も節約できて本当に楽だと思った。」「ウチの子には、指導の手厚い私立高校のほうが合ってた。」という声も。
頑張り屋、負けず嫌いなら→・なるべく偏差値の高い学校で、難しい授業・厳しい環境で切磋琢磨
打たれ弱く、勝負弱い。けど、真面目で努力家なら→・学力的に余裕のある学校で、大学の推薦枠をもらえるようコツコツがんばる
やればできるのに、言われないとサボりがち→・専願で私立高校に入り、しっかり勉強をサポートしてもらう
などなど、お子さんの性格にあわせて考えると、また違った選択肢が見えてくるようです。
そういった情報も親子で話し合いながら、いろいろ見学したり、面談をして、最終的には本人の志望の学校を受けられたら、それが一番だと思います。
娘の場合は『バレエを続けられる学校』に入りたかったので、高校入学と同時にレッスンに復帰しました。
学校の勉強は大変そうですが、両立していけたら、このまま大学進学に活かせるかなぁ、と進路模索中です。
一方で、社会が多様になって、新しい職業が増えていく中で、大学進学以外の選択肢もあるのではないかなぁと感じています。
それについては、まだまだわからないことが多いので、これからまたたくさんのご意見、アドバイスを求めて模索していくのだろうと思います。
おわりに
高校受験のサポートのおはなしは以上でおしまいです。
バレエを中学3年生の一月まで続け、気がつくと寝てばかりの娘でした。
成績も安定せず、先生方にはご心配をおかけしましたが、塾でも学校でも、本人の思ったようにさせてもらって、本当に感謝です。
私も心配でいっぱいでしたが、たくさんの方に励ましていただいて、どうにかこうにか、見守ってこられました。
みなさま、本当にありがとうございました。
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