月に思う byみつばち1号
9月13日(金)が、今年の中秋の名月、お月見です。
「お月見」なんて、素敵ですよね。
月って、どこかしっとりとしていて、ミステリアス。
月を表す言葉も、情緒があって素敵です。
新月、満月、三日月、月明かり、月夜、月光、朧月……
日本だけでなく、地球や、見上げる地球人の様子も、ずいぶん変化しているはずですが、見ている月の様子は、千年前と変わらないだろうと思うと、ものすごいロマンが感じられます。
わたしには、月を見ては思い出す人が何人かいます。
まず、忌野清志郎。歌にたくさん出てきます。
きれいな月だよ 出ておいでよ
お月さま のぞいてる 君の口に似てる
お月さま おねがい あの娘かえして
ごめんね 言えなくて 満月の夜なのに
ジンライムのようなお月さま
全部違う楽曲の一節。たぶんまだ、もっとあります。
高校から、青春の多くの時間を共に過ごした親友も、
月を見て思い出される人のひとりです。
彼女はずっと、気づかないふうにそこにいて、
見えないと気づくとさみしい、そんな存在。
スーパームーンみたいな、
特別な月の晩に思い出すシーンや人もあります。
ちょっと鮮烈です。
鮮烈といえば、今年観た映画『ファースト・マン』。
『ラ・ラ・ランド』の監督が、再びライアン・ゴズリングを主演に撮った作品ですが、これはもう、体験でした。
人類史上初めて月面に立ったニール・アームストロングの体験を追体験。
CGに頼らない映像表現、アナログな臨場感がすごくて、宇宙飛行士の体感が伝わってきました。息が詰まり、体に力が入りました。
レイトショーで観て映画館を出たあと、空に浮かぶ明るい月を、いつもと違う気持ちで見たものです。
自らは輝いていない月。宇宙に浮かぶ、地球の衛星。不思議です。
わたしたちも、星に住んでるなんて不思議です。
ロマンです。
冒頭の写真は、北海道白老町の宿の窓から、太平洋に光を注ぐような月。最後のは、2014年10月8日の皆既月食の晩、見上げる人たち。どちらもiPhoneで撮影。