ゼロから始めるASMR配信!やり方や注意点とおすすめプラットフォームを解説
一度は聴いたことがある人も多い「ASMR(エーエスエムアール)」は、心地よい音に身を任せて眠りについたり、咀嚼音がクセになってついつい聴いてしまったり、配信や音声コンテンツのジャンルとしてすっかり定着しています。
配信プラットフォームの1つであるOPENREC.tv(オープンレックティービー)では、最高級マイクの争奪戦イベントも最近開催されていました。マイクがあればASMRの配信もやりやすくなりますが、それ以外に必要なものってなかなかわかりづらいですよね。
そんなASMR配信をこれから始めてみたいけれど、どうすればいいのかわからないという人に向けて、ASMR配信を始めるために必要な機材や準備、おすすめのプラットフォームなどをまとめて解説してみました!
そもそもASMRとは?
ASMRとは、Autonomous Sensory Meridian Responseの略称となり、日本語では自律感覚絶頂反応となります。ちょっと難しいですね!
ASMR用のマイクによって録音された川のせせらぎや焚き火の音、咀嚼音や囁き声などによって、視覚を通じた心地良さによるリラックス感やゾクゾクとする刺激を楽しむ体験を総称したもののようです。
現在もYouTubeなどの大手配信プラットフォームを中心に、海外でも数多くの動画が公開・配信がされている人気のジャンルとなっています。
ASMR配信を始めるには?
ASMRの配信は、具体的な定義があるわけではないので、スマホ1つでも始めることは可能です。しかし、囁き声配信をスマホでした場合、マイクがなければ周囲の音を拾ってしまい聴いている人が心地良く感じられなくなってしまいます。
スマホ向けのマイクなどを使用すれば多少はマシになりますが、ASMR配信はリラックスしてもらうために一定の音のクオリティが必要になってくるので、PCとマイクを使用して配信プラットフォームで配信するのがおすすめです。
ASMR配信に必要な機材は?
ASMR配信を行うためには、配信用のPCのほかにASMR用のマイクが必要になります。ASMR用のマイクとしては、左右に2つの耳型マイクが取り付けられたバイノーラルマイクが有名です。
プロ仕様のマイクメーカーのNeumannのダミーヘッドマイク「KU100」は、人の頭の形を模した特徴的な形状のバイノーラルステレオマイクで、聴いている人の脳に直接音が響くような臨場感のあるASMR音声を収録することができます。
非常に感度の良い最高級のASMR用マイクとなりますが、値段は140万円前後と非常に高価のため、すでに登録者やフォロワーの多いASMR配信者でなければ手が出しにくい機材となります。ある程度ASMR配信に慣れ、視聴者も獲得できた段階で「KU100」を使用できるレンタルスタジオで収録するといった選択肢は有りでしょう。
そのほか3Dio製の耳型マイクFree Spaceは10万円前後、DuoPop2.0 バイノーラルマイクは数万円で購入できますが、購入する前に機材レンタルや設備されているレンタルスタジオを利用して、おためしで使ってみることをおすすめします。
バイノーラルマイクより臨場感は出ないものの、イヤホン型マイクやコンデンサーマイクでもクリアな音質による録音でASMR音声を収録・配信することが可能です。
また、高音質のマイクは接続端子がXLRとなっており、直接PCに接続することができません。XLR端子のマイクを使ってPCで配信する場合は、マイクとPCを接続するオーディオインターフェースが必要になります。コンデンサーマイクの中には、USB接続できるものもあるため、とりあえずマイクを買ってASMR配信に挑戦してみたいという方は、下記のコンデンサーマイクもおすすめですよ。
ASMR配信のやり方を解説
YouTubeなどの配信プラットフォームでASMR配信を行う際には、OBS Studio(以下OBS)などの配信ソフトを使用します。この記事ではOBSでの配信のやり方を解説していきましょう!
その1:OBSをダウンロード
サイトからOBSをダウンロードしてPCにインストールしましょう。インストール方法などは使っているPCによって異なるため、ヘルプページを確認しながら進めればOKです。
その2:ASMR用のマイクの設定をする
ASMR用のマイクをPCに接続して、OBSで使用するマイクの設定を行いましょう。OBS上の設定から「音声」の項目を開き「グローバル音声デバイス」の項目から、「マイク音声」のプルダウンにて接続したマイクを選択します。
その3:ノイズが入らないようにする
ASMRは咀嚼音をはじめクリアな音質が必要になります。マイクを使用してOBSの設定でノイズを軽減することもできますが、配信や収録中はエアコンの音が入らないようにする、環境音がなるべく入らない場所で配信・収録を行うなどの心掛けも必要になってきます。
防音室を完備して家の周りに音が漏れないようにするのが理想ですが、まずは最低限気になるノイズが入らないように注意するだけでも音質は大きく変わってきます。
その4:ASMR用の音を出す道具や食品を用意する
ノイズが入らないようにマイクと配信の準備ができたら、ASMR用に心地よい音の出るアイテムや咀嚼する食品を用意しましょう。耳型のバイノーラルマイクを使用している場合は、耳型のマイクに耳かきをすることで、ぞわぞわとした刺激のある気持ちの良いASMR配信をすることができます。
オイルを手に馴染ませる音や、ジェルボールを握る音、シャンプーを泡立てるなど、工夫次第でさまざまなもので心地の良いASMR配信を実現することが可能です。
ASMR配信でおすすめの企画は?
ASMR配信をする上で、おすすめの企画をいくつかピックアップしてご紹介していきます。ひとえにASMR配信と言っても、ジャンルによって配信内容やスタイルが変わってきます。自分の個性を最大限発揮できるジャンルを選択して、できる限り音質や内容にこだわって固定ファンがつくような配信を心がけましょう。
・咀嚼音(そしゃくおん)
韓国で流行が広がったASMRのジャンルに、咀嚼音があります。韓国料理やお菓子などの咀嚼音をASMRマイクを通じて聴くことで、ザクザクとした食感の音などを心地良く体感することができます。単純に音声として楽しめることはもちろん、目の前にある料理やお菓子を視覚的に美味しそうに見せる、美味しそうに食べるといった要素も重要になるジャンルです。
ゆっくりと噛み締めるようにして咀嚼音を出す、豪快に食べることで食欲も刺激するといった食べ方のテクニックもほかの配信者との差別化に必要となってくるため、食材選びや食べ方で個性が発揮されます。
・睡眠導入
寝る前に聴く、寝ながら目を瞑って聴いてリラックスするなど睡眠導入としてのASMRも需要があります。リラックスできる癒し要素が重要になってくるため、耳元で子どもをあやす母親のように囁き声を言う内容や、耳かき配信としてイヤホンを通じて聴くことで本当に耳をかかれているようなゾクゾクとした感覚が楽しめる内容が多いジャンルです。
リラックス目的で聴く人が多く、音質や声の質は高いものが求められるため専用のバイノーラルマイクや本格的な収録環境が必要になってきます。
・イケボ/カワボ配信
声に自信がある場合は、囁くような雑談でもASMR配信のコンテンツになり得ます。視聴者がリラックスして没頭できるようにイケボやカワボでセリフを言うことで、ASMR音声によって作り出された世界観に浸ることができます。セリフを考えるのが難しいという人は、青空文庫などの著作権が切れた往年の名作の朗読なども、イケボやカワボ配信のコンテンツになるでしょう。
・耳舐め
耳型マイクのマイク部分を舐めることで、イヤホンを通じて聴くことで本当に耳を舐められているようなゾクゾク感を味わうことができます。あまりにセクシャルになりすぎると配信をBANされるリスクもありますが、需要は非常に高いジャンルとなります。
・VTuber/VライバーによるASMR配信
ASMRのジャンルというわけではありませんが、VTuber/VライバーとしてASMR配信をすることも多くなっています。VTuberの2Dや3Dのモデルによって視覚的にも音声のASMRの想像力をかき立てることができ、キャラクター性にあった内容の配信で訴求しやすいという利点があります。
ASMR配信で気をつけるポイントは?
ASMR配信をする際に、注意すべきポイントを解説していきます。
・なるべく静かな環境で配信、収録する
先述した通り、ASMR配信は音声に集中してリラックスできるように、音質にできる限りこだわる必要があります。ノイズが乗らないようにマイクの設定を行い、エアコンなどの環境音が入らない場所で配信をするようにしましょう。防音室などの設備を整える場合は、賃貸では大家さんの許可などが必要となることが多いため、配信ができるスタジオをレンタルして行うことも一考しましょう。
・過度にセンシティブにしない
咀嚼音や睡眠導入など、意図をするしないに関わらずセンシティブな内容に聴こえてしまうことがあります。配信プラットフォームによっては過度にセンシティブな内容と感知された場合、アカウントBANなどの処置がとられるケースがあるため、最新の注意をはらいましょう。
・視聴者にもイヤホンなどで聴いてもらうように誘導する
ASMRを試聴する場合、イヤホンやヘッドホンで聴くことで十分に楽しむことができます。配信の概要欄やサムネイルなどにイヤホン・ヘッドホン推奨という文言を入れて、十分に楽しめる状態で聴いてもらうように心がけましょう。
・ASMRのジャンルをしぼって配信する
先述したASMRのジャンルを自分なりにアレンジして配信することは大切ですが、ASMRのユーザーは咀嚼音なら咀嚼音、睡眠導入なら睡眠導入に特化して聴くことが多い傾向にあります。複数のジャンルを聴くというよりは、自身の好みのジャンルを聴く傾向が強いため、配信する際はジャンルを1つ、ないし2つ程度にしぼることが重要です。
そのジャンルの中で、ほかの配信者と差別化して自分の配信を聴きに来てくれるように努力していきましょう。
ASMR配信の収益を得ることは可能?
ASMR配信者が活躍するプラットフォームは、YouTubeが世界的にも有名で登録者数や再生回数などの条件を満たすことで収益化が可能になります。しかし、ASMRはその特性上センシティブな判定を受けやすく、YouTubeでの配信はアカウントBANの危険性も高いと言えるでしょう。
すでにASMR配信をして地位を確立しているライバルも多いため、YouTubeに比べてユーザー数は少ないですが、国内産の配信プラットフォームであるOPENREC.tv(オープンレックティービー)がおすすめです。
まだまだ登録者数もYouTubeやTwItchに比べて少なく、高画質配信・視聴ができるプラットフォームという強みがあります。
OPENREC.tv Creators Programに参加することで、ライブ配信や動画投稿で発生する広告収益やエール収益の分配を受けることできますが、参加するためには、下記の条件が必要となります。
・日本国内に居住している(日本語でやり取りができ、日本の銀行口座を保有している)
・18歳以上、もしくは親権者または法定代理人の同意がある18歳未満の方
・OPENREC.tvの配信権限を持っている
YouTubeやTwItchに比べて条件はほとんどなく、配信者も少ないため収益分配は多くされると思われます。今からASMRの配信をはじめて収益を得るためには、穴場と言えるOPENREC.tvがおすすめですよ!
OPENREC.tvではASMR配信者向けイベントも開催されている
OPENREC.tvがASMR配信におすすめの理由は、穴場だからというだけでなく、ASMR配信者向けのイベントも開催されているからとなります。エントリーして配信をして、視聴者からのスコアを競い合うイベントでは1位になると最高級マイクがもらえたり、いい声に自信がある人の活動を支援するイベントも開催されていました。
特にいい声と言われたことがある人なら、フォロワー数200人以下の配信初心者でもエントリーできるイベントは、上位に入れば活動支援が最大で15000円分もらえるだけなく、イベントを通じて視聴者を獲得することもできるでしょう。
活動を始めたばかりの頃は、まず人目に付くようにするのが難しいので、初心者向けのイベントは最大限活用して人気配信者の仲間入りを果たしたいですね!
まとめ
ASMR配信をするためにはマイクなどの機材は必要になりますが、咀嚼音やイケボ/カワボ配信など、得意なジャンルを見つけて配信をすることで、収益化を果たすことも可能です。
ASMR配信に興味がある方は、ぜひ初心者も参加できるイベントが開催されているOPENREC.tvでの配信を検討してみてくださいね!