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第10回 MN杯【スタートチャージ5/キリコ禁止ほか独自制限あり】開催後レポート


はじめに

ミツです。
9/16の21時から、デュエル・マスターズ プレイスの非公認大会〈第10回 MN杯【スタートチャージ5/キリコ禁止ほか独自制限あり】〉を開催しておりました。
この記事は第10回MN杯の開催後レポートとなります。



大会結果

参加者数は8名。スイスドローBO3形式で、全12試合が行われました。

第10回の優勝を勝ち取ったのは、【[5c] カチュア】を使用された、「デュエマは頭脳の格闘技!」選手です。改めて、優勝おめでとうございます!

優勝者デッキリスト

他の参加者のデッキタイプ内訳は以下の通りとなります。

【[火自然] シロガシラ・ジュカイ】
【[光水火]軸 バニラシャチホコ】
【[光水自然]軸 ギフトクロスオーバー】
(準優勝)
【[光闇火]軸 光臨ゾロスター】
(3位)
【[光火自然]軸 バトライオウ】
【[火抜き4c] イモータルRMG】
【[光水闇自然]軸 ゲオルグワンショット】

(各1名)

2-1の試合が多く、激戦の痕が見られました。
21弾のカードを軸としたデッキとしては、まず準優勝の【ギフトクロスオーバー】。早出しした《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》の除去耐性をタテに、大量のS・トリガーと《黄泉秘伝トリプル・ZERO》で攻撃を受け止めながら強引に殴り勝つデッキです。《地獄門デス・ゲート》と《黙示護聖ファル・ピエロ》のコンボも搭載され、主催者の予想を大きく上回る活躍を見せてくれました。
【バニラシャチホコ】は、《アクア・ティーチャー》で大量展開したバニラを《鬼奥義 ザコダケ・イッソー》で焼き払い、《天下統一シャチホコ・カイザー》でエイリアン覚醒リンク獣を着地させるコンボデッキ。バニラ戦術をスタートチャージ5で見ることになるとはまったく思いませんでした。
【バトライオウ】では、《爆竜 バトラッシュ・ナックル》や《勝利のガイアール・カイザー》でバトルに勝つことで《爆竜勝利 バトライオウ》を展開するギミックが中心に据えられています。そうしてばらまいたドラゴンを活用できるフィニッシャーとして、《不敗のダイハード・リュウセイ》と《龍圧の覚醒者ヴァーミリオン・ドラヴィタ》を起用。超次元呪文のサーチ役である《聖霊竜騎ボルシャリオ》を打点にする、《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》も印象的でした。
【イモータルRMG】のキーカードは《友情集結 R・M・G》と《イモータル・ブレード》。《RMG》を《セイント・キャッスル》や《金色の精霊クロスヘイム》でブロッカー化し、さらに《イモータル》で全クリーチャーにスレイヤーを付与することで、《RMG》のドローとドロン・ゴーを繰り返して耐久を狙う、非常にユニークなデッキです。

残る半数は、どちらかといえば過去のカードを軸に置いたカード。
【カチュア】は第6回から大きく形を変え、二度目の優勝となりました。キーカードである《幻想妖精カチュア》に頼りきるのではなく、《ガチンコ・ジョーカー》のハンデスや《龍仙ロマネスク》のターボを起点に、ゼニスや《極仙龍バイオレンス・サンダー》、《豪遊! セイント・シャン・メリー》といったフィニッシャーに繋ぐ、といったプランを有します。優勝されたデュエマは頭脳の格闘技!(Xアカウント名:あじ)さんはUKパンクカップにおいて、【カチュア】で最終レジェンドに残ったとのこと。その実力と執念には感服するばかりです。
【シロガシラ・ジュカイ】は二度目の参戦。《大地竜機シロガシラ・ジュカイ》でマナを伸ばしつつ《未来設計図》《秋麗妖精リップル》で手札を整え、ピン積みの《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》《大神砕グレイトフル・ライフ》《龍世界 ドラゴ大王》《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》を状況に応じて切っていく、器用なデッキとして仕上げられていました。
3位入賞の【光臨ゾロスター】は、自己タップを行う《転転のサトリ ラシャ》と《緊縛の影バインド・シャドウ》を《策士のイザナイ ゾロスター》で砕き、オラクリオンを展開して戦うデッキ。そこから《神聖騏 シューゲイザー》を経由し、《業欲のマントラ ゾロスター》や《次元流の豪力》などを柔軟に踏み倒します。《ラシャ》効果で安全に効果を起動できる《お騒がせチューザ》が4枚積まれているのも特徴的です。
【ゲオルグワンショット】で鍵になるのは《神秘と創造の石碑》。最低9マナから《石碑》を唱え、《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》をG・ゼロ。残り6マナで《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》に進化させます。この時、《石碑》の効果でそれぞれもう1体ずつ現れるため、最終的には《ゲオルグ》が2枚立ち、相手のクリーチャーを2体寝かせながら無限攻撃に入る、という、ワンショットとはかくあるべしというお手本のようなデッキです。

今回はユニークかつこのように紹介したくなるデッキばかりで、デッキリストをいただいた時点で果たしてどのような熱戦が繰り広げられるのか、非常に楽しみで仕方がありませんでした。

次回は22弾環境、ついにドラゴン・サーガに突入します。
《龍覇 グレンモルト》をはじめとする6コスドラグナーサイクルや、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》に《ドラゴンズ・サイン》といった強力なカードの活躍が非常に待ち遠しいですね。



お詫び

今回よりMNP殿堂(禁止)に指定されている《勝利のリュウセイ・カイザー》は、超次元ゾーンにセットするカードとしては非常にポピュラーな1枚であり、大会開催前から、構築ルール違反が懸念されておりました。
そのため、いただいたデッキリストを拝見する際、《勝利リュウセイ》の編成を確認し次第、X(旧Twitter)のDMより連絡を行い、エントリー期間が終了している場合はそのDMで再提出を求めることとしておりました。
しかしながら今回、確認に見落としがあり、再提出を求めないまま大会を開始、結果として対応のために2回戦の開始が遅れる事態となってしまいました。
次回以降は、ご提出いただいたデッキリストのより厳密な確認を行い、再発防止に務めさせていただきます。
このたびは、大会運営の不手際により、参加者の皆様にご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。



MN殿堂(禁止・制限)について

スタートチャージ5という特殊な環境下でのデュエルを楽しんでいただくため、「MN殿堂」と称し、全3種の禁止・制限ルールを施行いたします。


リミテッドMN殿堂

L(リミテッド)MN殿堂に指定されたカードは、デッキに2枚までしか採用できません。

《幻想妖精カチュア》は、第6回大会で優勝を果たした【イカズチカチュア】と合わせ、優勝デッキのキーカードを務めるのはこれで二度目となります。
また今回、踏み倒し先に据えられていたのは、MNO殿堂カード《偽りの王 ヴィルヘルム》であり、今後増加する強力な登場時能力を持ったドラゴンがMN殿堂に指定される際、《カチュア》の存在はそれを半ば無意味なものとしかねません。
現在、《カチュア》を確実にサーチ可能なカードは存在せず、かつ4枚採用されていなければコンセプトにするのは難しいカードであります。グッドスタッフ的な運用も可能ではありますが、今回の優勝デッキのようにスピードアタッカーを付与する手段がなければ起動の遅さは看過し得ないものであり、2枚制限でも十分に運用性は削がれるものと判断しました。
以上の理由から、《幻想妖精カチュア》を、LMN殿堂に指定します。

LMN殿堂に指定されたカードは、デッキに2枚までしか採用できません。


MNオーバー殿堂

MNO(オーバー)殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚までしか採用できません。

《龍仙ロマネスク》は、その非常に優秀なスペックから、様々なデッキに採用されてきました。
時にはマナ加速と墓地肥やしを買われて【ドルバロム】、マナを伸ばしつつ《バルケリオス・ドラゴン》のG・ゼロに関与できる火のドラゴンであるため【ジュカイ】、光のブロッカーかつ大型獣の手出しを狙えるようになることから【天門】、などが代表的です。
しかしながら、いずれも《ロマネスク》抜きで成り立つデッキではあり、また今後実装が予想される《邪帝類五龍目 ドミティウス》や《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》といった強力な9~10コスト帯のクリーチャーの存在を考えると、遅かれ早かれ規制すべきカードではありました。
今回の優勝デッキにも4枚採用されており、アンケートでもMN殿堂入りを望む声が複数あったこと、加えて9/28のメンテナンスまでの間は《龍仙ロマネスク》の分解ポイントが2400ポイントとなるAD殿堂補償期間であることから、どのみち規制を行うのであれば今すべきであると判断いたしました。
よって、《龍仙ロマネスク》を、MNO殿堂に指定します。

MNO殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚までしか採用できません。


MNプレミアム殿堂

MNP(プレミアム)殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚も採用できません。

今回、MNP殿堂に指定されるカードはありません。


MN殿堂解除

環境やカードプールの変化を鑑みて、制限が緩和、もしくは解除される場合があります。

上記したとおり、《幻想妖精カチュア》は次回よりLMN殿堂入りいたします。
よって、前回の【イカズチカチュア】優勝時、当該デッキの安定性を削ぐ目的で規制を行ったカード群は、既にMN殿堂の意味を失ったものと判断いたしました。
《神歌の星域》のMNO殿堂指定を解除します。

第11回以降は、デッキに4枚まで採用することができます。


《超次元シャチホコ・ホール》のLMN殿堂指定を解除します。

第11回以降は、デッキに4枚まで採用することができます。


MN殿堂まとめ



大会アンケート結果

優勝者名の引用について

当大会では、大会後のツイートやnoteにおいて、優勝者の名前を引用する際、「(エントリー時登録名)選手」という表記を用いております。これについて、カジュアル寄りの大会において「選手」という表記は相応しいのか、という懸念が生じておりましたため、アンケートに質問を設けさせていただきました。ご回答ありがとうございます。
アンケート結果はこのようになりました。

結果としましては、半数の回答が「『(エントリー名)選手』のままがよい」ということで、表記変更はなしとさせていただきます。

「BO3で即座にマッチが終了してしまうと待機時間が長い」というご意見について

ご意見ありがとうございます。
スタートチャージ5はその性質上、1試合が早く終わる傾向があるため、スイスドロー2~3回戦でBO1だと、大会そのものが極めて短いものとなってしまう、という可能性が通常ルールに比べ高くなっています。そのため、第4回以降のMN杯では、主催者を除いた参加者数が3~8名であればBO3、4回戦以降が行える9名以上ならBO1という方式を採用しております。
この方式で大会を行う以上、待機時間の長さは如何ともしがたいものであります。トナメルのチャット欄での雑談や、直前の試合をリプレイから見直すなどといった方法で、次の対戦カードが決まるまで時間を潰していただければと思います。

開催後レポート内のデッキ名における文明の表記について

ゲームの性質上どのデッキも5cに近い構築になるため、視認性向上の為に他の表現方法を用いてもいいのではないか、というご意見をいただきました。
このご意見を反映し、今回のレポートでは試験的に、次のような形式でデッキ名を表記しております。

【[(文明)]軸 (デッキタイプ名)】

この「文明」の箇所には、メインデッキにその文明のカードが8枚以上採用されているもののみを含め、他の7枚以下の文明が入る場合は文明表記後に「軸」の1文字を追加いたします。
今後も改善を続けてまいります。ご意見ありがとうございます。

枚数制限カードについて

スタートチャージ5は文明制限が緩いため、枚数制限カードを複数積む事でデッキパワーが上がり、カジュアルの場では強力なデッキになってしまうのではないか、というご意見をいただきました。
このご意見に回答する前に踏まえさせていただきたいこととして、これは第1回 MN杯の開催後レポートでも触れたのですが、MN杯が目指すのは「スタートチャージ5のカジュアルマッチ」です。性質上カジュアル寄りではあっても、カードパワー重視のデッキの活躍をまるっきり否定するつもりはありません。MN殿堂は、その上で「他のカードやデッキの活躍を阻害してしまう」と判断したカード群、デッキ群であり、最終的には「様々なデッキで楽しく遊べる場所」を目指しております。なので、「カジュアルの場」という点に関しては、MN杯においては必ずしも正しいものではない、という点をあらかじめお伝えさせていただきます。
ご意見の主題となっております、「文明制限が緩いため制限カードを複数積むことでデッキパワーが自然と上がってしまう」という点に関しましては、紙の殿堂カードでも《光牙忍ハヤブサマル》や《生命と大地と轟破の決断》でみられた現象であり、今後実装されるであろうカードのインフレ度合を鑑みるに、看過し得ない問題点であると認識しています。
現在、禁止指定にあたるMNプレミアム殿堂は、DP殿堂またはサイキック・クリーチャーに限られておりますが、今後はそれ以外の、通常カードのMNP殿堂指定も視野に入れて選定を行う予定です。貴重なご意見、ありがとうございます。



次回開催(第11回 MN杯)について

開催日時

エントリー開始は10/7の0:00、開催は10/21の21:00を予定しております。

大会形式

スイスドローで開催いたします。
今回同様、参加者数が8名以下であるならBO3、9名以上ならBO1となります。

大会名一部変更

現在の大会名は、〈第〇回 MN杯【スタートチャージ5/キリコ禁止ほか独自制限あり】〉という形式を採用しておりますが、《エンペラー・キリコ》は公式の期間限定イベント・SPルールマッチでも禁止に指定されており、独自制限の例に挙げるカードとしては不十分であると判断いたしました。
よって、次回の大会名は以下の通りとします。

〈第11回 MN杯【スタートチャージ5/勝利リュウセイ禁止ほか独自制限あり】〉

ご理解いただけますと幸いです。

第11回MN杯 注目デッキ7選について

当大会では、開催2週間前より、注目デッキ7選と称してデッキ紹介を行っております。
そのうち1つは前回優勝デッキを紹介しておりましたが、今回の《カチュア》のLMN殿堂指定に伴い、【カチュア】と銘打って紹介できるようなリペア構築は主催者には不可能であると判断いたしました。
かわりに、準優勝を果たした【ギフトクロスオーバー】の紹介を行わせていただきます。
ご了承ください。



お知らせ

Discordサーバー

現在、スタートチャージ5の対戦・デッキ構築相談などを目的としたDiscordサーバーを運営しております。
Twitterやnoteの投稿など告知事項の共有も行っております。
よければご参加ください。

「龍滅兵器メカ・デル・ソル」選手のBATTLE ARENA 10th決勝ラウンド出場

第1回MN杯に出てくださり、また第7回優勝、第9回準優勝と輝かしい成績を残されている「龍滅兵器メカ・デル・ソル」選手が、9/23(土)に行われるBATTLE ARENA 10thの決勝ラウンドに出場されます。

戦績欄への「第7回MN杯(非公認)優勝」の記述、改めて大変ありがとうございます。
当日は精一杯応援させていただきます。


おわりに

第10回開催後レポートは以上となります。
MN杯は今後もスタートチャージ5を楽しめる場を提供することを目的として活動を続けてまいります。
皆様のご参加をお待ちしております。

  MN杯主催者 ウシミツドキ

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