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【CL福岡Day2×4/最高成績12-3】タケルライコ解説(前編)

割引あり

はじめまして、みつk(@mitsuK_poke)です。
今回のCL福岡2025にて【タケルライコex】を使用し、私自身は10-5でCL宮城2025優先権を獲得、またデッキリストベースを共有したメンバーもDay2進出4名・最高成績12-3という成績を残すことができました。

本noteはデッキリストのベースを共有したジャジー(@jazy3ment)と共著noteの前編となっています。
前編となる本noteでは、【タケルライコex】をデッキ選択するのに至った経緯や基本的な戦術等を中心に記載しています。
後編では対面ごとのプラン等記載があるため、そちらも併せてお読みいただければ嬉しいです!

本noteについて質問等あればぜひジャジーorみつkにDMください。いただいた質問のうち皆さんに共有すべきものについては後日追記予定です。

また、普段はRoad to Anaheim.(RtoA)というコミュニティでポケモンカードをしています。先日RtoAについて紹介するnoteもリリース済ですので、ご興味あればぜひご一読ください!
https://note.com/mitsu_ex/n/n2edae143750b


デッキ選択理由・構築経緯

RtoAではレギュレーション変更後、複数人で【タケルライコex】を研究・調整をおこなっていました。レギュレーション変更直後、【タケルライコex】に注目した理由は以下の通りです。

「弾ける芳香」って書くとアロマフレグランスみたいで可愛い(?)

タケルライコexの強み

  1. Tier上位が想定されるデッキタイプに大幅な不利を取らない
    特に注目度が高かった【ドラパルトex】や【リザードンex】を1回の攻撃で倒せることはもちろんのこと、シティで大活躍した【ミロカロスex】と【リキキリンex】のデッキにも【オーガポン いしずえのめんex】を採用することで対応可能である点も高評価でした。

  2. 宝石探しギミックによりプレイの再現性が高い
    ロトムV】【ネオラントV】【森の封印石】など、Fレギュ落ちにより様々なデッキが大幅な弱体化を受けました。【タケルライコex】も例外ではなく、【かがやくゲッコウガ】【ポケストップ】等がレギュ落ちの対象となりました。
    しかし、レギュ落ち後相対的に評価があがった【ヨルノズク(ほうせきさがし)】と【オーガポン みどりのめんex】の相性がよいことから【タケルライコex】は他デッキタイプに比べてデッキの再現性を担保できていると考えました。

    (余談ですが、CL福岡にて強豪プレイヤーが揃って『宝石探しバレット』あるいは『ピッピオーガポン』と呼ばれるデッキを使用した点からも、現レギュにおける宝石探しギミックの強力さを読み取れます)

  3. 殴りだしのハードルが低い
    【タケルライコex】は種ポケモン軸で採用されていることから、殴りだしのハードルが低くなっています。
    シティリーグやチャンピオンズリーグなどほとんどの大会がBO1形式で実施される日本ルールにおいて、殴りだしのハードルが低いデッキは相手の下振れ(種切れ勝ち)を狙いやすい点で評価できます。
    宝石ギミックの初動ポケモンである【スピンロトム】も初動のアタッカーとして寄与しています。

上記の理由からレギュレーション変更直後、【タケルライコex】のリストを共有した形でメンバー7人がシティリーグに出場し、5人がトナメ進出と成果を残すことができました。

シティリーグの際に使用したデッキリストは以下の通りです。

ハイパーボール④枚目とボス②枚目が調整枠

上記デッキリストにおいて意識したポイントは以下の3点でした。

シティリーグ使用デッキリストのポイント

  1. デッキの再現性を高め、準備したプランを遂行しやすくする
    前述のとおり、日本のBO1環境において初動の出遅れやキーカードのサイド落ちは負けに直結します。
    特に予選6戦を1敗以内に抑える必要があるシティリーグにおいて、プレイが関与しない要因における敗北は避けるべきです。

    そのためRtoAメンバーが使用した【タケルライコex】は
     【オーガポン みどりのめんex】④枚
     【スピンロトム】②枚
     【ホーホー】【ヨルノズク】各③枚
     【ネストボール】【ハイパーボール】【大地の器】各④枚
    初動に必要なカードを極力多く採用している点が特徴となっています。
    (逆に【夜のタンカ】①枚・【ともだちてちょう】不採用など、リソース回復札が少ない点も特徴)

  2. 後攻1ターン目の【スボミー】で止まらない
    Fレギュレーションにおいて猛威を振るった【ポケストップ】型の【タケルライコex】が【スボミー】登場後、極端に数を減らしたことからもわかる通り、【タケルライコex】はグッズロックに非常に弱いデッキです。
    グッズロックに弱い要因は以下の2点だと考えています。
    ①【タケルライコex】のきょくらいごうでエネルギーをトラッシュする都合上、きょくらいごうの返しにグッズロックされると【大地の器】【エネルギー回収】等のエネルギーを集めるグッズを使用できず攻撃できないターンができてしまう。
    ②入れ替え手段を【ラティアスex】【プライムキャッチャー】に依存しており、事前に【ラティアスex】を展開しておかなければ裏呼び+グッズロックでポケモンが入れ替えられず攻撃ができないターンができてしまう。

    上記の問題点の解決手段として【スピンロトム】と【アカマツ】を採用しています。
    【スピンロトム】は1エネ70でスボミーを倒せることから①を解決しており、【アカマツ】はグッズロック下でアタッカーにエネルギーを供給できる点で①を解決していることに加えてグッズロック下で疑似的な入れ替え手段となっている(②を解決している)点も非常に評価が高いです。

  3. 【ドラパルトex】に高い勝率を担保する
    レギュレーション変更直後、特に高い使用率が予想された【ドラパルトex】に対する対策カードが複数枚採用されています。
    【勇気のお守り】はファントムダイブのダメージの乗せ方に応じて後からポケモンに貼ることで、【ドラパルトex】が勝利に必要なターンを1ターン増やしてくれます。
    【ミュウex】は【ドラパルトex】の手札干渉に対する対策札として採用しています。【ドラパルトex】の【タケルライコex】に勝つ強力なプランとして、【タケルライコex】側のポケモンを気絶させずに【ヨノワール】【サマヨール】のカースドボムを用いて【タケルライコex】側のサイドを1枚にした状態で【ナンジャモ】を使用するというプランが存在します。
    このプレイをされると【タケルライコex】側は、【キチキギスex】のドローができず、かつトップドローを含め2枚の手札では【ハイパーボール】から【ヨルノズク】をサーチして宝石探しができないことから【ドラパルトex】に捲られる試合が多く存在します。
    その際に【ミュウex】のリスタートを使用することで手札を3枚にすることができ、【オーリム博士の気迫】や【ボスの指令】の現物の他【ハイパーボール】から【ヨルノズク】による宝石探しによってキーカードをサーチして勝利することができます。

RtoAメンバーではシティリーグ終了後もCL福岡に向け【タケルライコex】の調整を行っていましたが環境の変化に伴い、2つの課題が出てくるようになりました。

CLに向けたタケルライコexの課題

  1. 【タケルライコex】に対するプレイの浸透
    新レギュ登場後、【タケルライコex】のリストが先鋭化されると同時に、世間におけるIレギュレーションの【タケルライコex】の対策が浸透していると感じました。
    例えば、
    ・【スボミー】は倒される前提で【ネストボール】を手札に温存し返しのターンに【キチキギスex】でドローして逆転を狙う
    ・【スボミー】に【勇気のお守り】を貼ることで【スピンロトム】のとつげきランディングを耐える
    ・【タケルライコex】対面ではHP80以上の非exポケモン(【マラカッチ】等)を壁にする
    などです。
    上記のような対策を上回るために『先攻2ターン目に【スピンロトム】で攻撃する』以外の手段を検討する必要がありました。

  2. 【オーダイル】の台頭
    強豪プレイヤーがシティリーグで【オーダイル(トレントハート)】を使用したことで【オーダイル】デッキは突然Tier上位に食い込みました。
    【タケルライコex】は初見だと【ラティアスex】や【イキリンコex】など有効な攻撃手段を持つポケモンをかじりつくで逃げロックされてしまう他、【オーダイル】側のプレイを理解した状態でも既存の【タケルライコex】のリストでは勝つことが難しい状態でした。
    CL上位入賞を目指すためには強者が集まるDay2でも好成績を残す必要があり、【オーダイル】への対策は必須課題でした。

CLでメンバーが使用したデッキリストは以下の課題をクリアできたことからデッキリストを共有した4人がDay2進出・という好成績を残すことができたと考えています。

以下有料部分(拡散無料)として設定させていただきます。
以下のパートではCLでみつkが使用したデッキリストの紹介・採用カードの解説を記載します。

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