へなちょこサイクリング4 浜名湖
11月3日、4日と仕事の方が連休だったので静岡県の浜名湖一周サイクリングに出かけました。
浜名湖や浜松は柑橘系の買い出しに毎年訪れているので、何回も行ったことありますが、自転車で走るのは今回が初めてです。
1日目はJR東海道線の弁天島駅スタートから浜名湖(ほぼ)一周して浜松へ。浜松駅近くのビジネスホテルで1泊。2日目は浜松から浜名湖の北側を通って愛知県豊川まで走りました。
8時前という、私にとっては超絶的な早起きをして、名鉄岐阜駅8時47分発の豊橋行き快速特急に乗車。
なぜJRでなく名鉄かというと、岐阜~豊橋間はただでさえ名鉄(1,500円)の方がJR(1980円)よりも安い上に、駅前の金券ショップで名鉄の株主優待乗車券が1,100円で買えてしまうことを前日に発見してしまったからです。
岐阜市に引っ越してきてからもう6~7年経つのに、実は名鉄岐阜駅を使うのは今回が初めてでした。(名鉄ファンの方には申し訳ないですが、名鉄の路線って正直あまり「行きたい!」と思えるようなところは走ってないんですよね。だから輪行はいつもJRになってしまう。)
快速特急はとても快適でした。車両の中央部は2列×1列になっていて、1列席に座って横に自転車を置くことができました。(もちろん、専用の袋には入れてます。)これが追加料金なしで乗れるのはすごい。
豊橋でJRに乗り換えて、弁天島駅に11時前に着きました。
浜名湖一周サイクリングは「ハマイチ」として地元が推していることもあり、駅前の観光案内所でサイクリング専用マップがもらえました。これは非常に有難い。
弁天島を出発すると湖はもうすぐそこです。
そして間もなくサイクリングロードに入ります。
空と山と湖。もうこれだけで来て良かったと思えます。
湖畔沿いをずっと走っていくと湖畔で一番栄えている観光地、舘山寺が見てきます。
舘山寺周辺にはホテル数軒、遊園地、動物園などがあります。
買いたかったミカンが売っていたけれど、観光地価格で一袋300円。それじゃ地元で買うのと変わらない(笑)。買わずに先へと進みます。
遊園地のすぐ脇を通ります。今日は祝日なので、それなりにお客さんがいました。すぐ上をロープウェーが通るのですが写真は撮り損ねました。
舘山寺を出てからは途中少しのアップダウンがありましたが、全体的には平坦で走りやすくて、気持ち的にも「のんびりゆったり」走ることができます。
この辺りは道端でみかんの無人販売をしているのですが、さすがにサイクリングロードでは買えないので、一旦離れます。
いつも買っている定番スポットに行ってみると、ありました!
このときは午後だったのでだいぶ少なかったですが、翌日再訪したらみかんの袋が山のようにありました。
この無人販売所は家族全員のお気に入りスポットで、時期になると黄金柑という柑橘が買えるのですが、これがもうめちゃくちゃ美味しいんです。一袋100円ですが、毎回大量買いするので多分これまでにここで数万円は使っていると思います、、、。
今回は自転車なので、一袋だけ買いました。(翌日にもう一袋買いました。)ミカン以外に柿も売っていましたが、3個100円は高いな。まあ、柿は我が岐阜県が最強で、岐阜より安く買える県なんてあるはずない。(と思います。)
浜名湖北岸に出てからは、国道沿いを走るようになり、しかも西に向かうので逆風に、、、。でも景色が良いので、頑張れます。
天竜浜名湖鉄道の浜名湖佐久米駅に休憩で寄ってみたら、ちょうどその時に電車がやってきました。
駅の待合室に一人で昼ご飯を食べていた女の子がいました。中学生くらいか。
電車の写真を撮っていた私を見て、彼女は「カモメはいましたか?」と聞いてきました。
カモメ?
ホームの方を見てみると確かに線路沿いに数羽のカモメがいました。
彼女は、きょとんとした私に、この駅にはカモメがやって来て、電車と一緒にカモメを撮るのが人気なのだ、と一生懸命説明してくれました。
そして彼女が指し示す方を見てみると、待合室の壁に駅のホームから撮った写真が飾られていて、そこには電車のそばを舞うたくさんのカモメが写っていました。
説明書きもあって、それによるとカモメは遠くシベリアから3000㎞以上旅をして、この地で冬を越すそうです。
中年のおっさんにわざわざ話しかけてくれた彼女に最大限の感謝をして、再び出発しましたが、、、、。
しかし、どうしてあんなにたくさんのカモメがわざわざ電車の周りを飛ぶのだろう?鉄道ファンのカモメ?まさかね。
浜名湖佐久米駅を出て少し行くと左折して国道から離れて半島のような部分を走ります。静かなサイクリング再開です。
浜名湖一周サイクリングコースは一部普通の道路を走る区間もあるのですが、そのような区間にはちゃんとペンキで自転車マークが描かれています。だからそれに沿って進めばいいのですが、、、。
ふと気づいたら、自転車マークが全くない道路を走っていました。どこかで道を間違えたようです。
地図を見ると、本来のルートは湖岸沿いなのに、なぜか内陸を走っていました。左折するべきところを直進してしまったようです。しかしかなりの登り坂を登った後なので、Uターンするのも何か癪だし、そのまま行っても特に問題はないので、そのまま進むことに。
しかし後で地図をよく見ると、どうやら浜名湖一周サイクリングのハイライトの1つを飛ばしてしまったようでした。
まあ、ここまでで浜名湖は十分すぎるほど堪能したし、内陸の道路を走ったおかげで無人販売所を発見してミカンをもう2袋買えたし、ということで、(このときは)気にせず先を行くことにしました。
浜名湖と浜名湖の一部である猪鼻湖の境にかかる橋を渡ってからはずっと国道301号線を南へ向かいます。
国道沿いの道は正直全然面白くない、、、。だんだん疲れて「もう辛いな、、、」と思い始めたちょうどそのときでした。
1台の車が通りすぎる際に、助手席から顔を出して「頑張って下さ~い!」と言いながら笑顔で手を振ってくれたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。しかも若い女性の方だったし(笑)。こちらも「有難うございます!!」と言って思いっきり手を振りました。
これで元気百倍!と言いたいところですが、実際はそういう訳にもいかず(笑)。浜松駅近くのビジネスホテルまで特に面白くもない道をへとへとになりながら走りました。(東に向かうため、ずっと追い風なのは有難かった。)
※※※※※
ホテルは朝食バイキング付きだったので、押さえなきゃと思いつつ、どうしても食べ過ぎてしまう(笑)。お腹が苦しい中、8時半に出発。
本当は2日目は浜松から御前崎まで太平洋岸を走ろうと思っていたのですが、沿岸の自転車道が通行止めになっているらしいことを発見。それじゃあ、前日に道を間違えて行きそびれてしまった浜名湖北岸のスポットに行ってみようと急遽予定変更しました。
ゴールを愛知県豊川に設定しましたが、西に向かうということはつまり常に向かい風ということになります。まあ、しょうがない(笑)。
浜松からは西北に進路を取り、県道48号線をひたすら進みます。
向かい風は仕方ないとして、地形が段丘になっていて、そのためアップダウンが多い。意外に疲れる。
ようやく浜名湖に出てからは、前日走った道を進みます。そしてちゃんとミカンもゲット。(だんだんバックパックが重くなってきた、、、(笑)。)
休憩がてら、いくつかミカンを消費しようと思って、再び浜名湖佐久米駅に寄りました。
またまたちょうど電車が来るところだったのですが、前日と違い、観光客や鉄道ファンの方が結構いました。
1人のおじさんが紙袋を持っていて、電車が駅に停車した後、その紙袋からパンくずを取り出すと、、、。
なるほど、そういうことだったのか。昨日の謎が解けました。
カモメの数は冬になるともっと増えるようです。
その後、前日行きそびれたスポットに向かいます。
正直、他の場所と別にそんなに変わらないだろ。同じ浜名湖だし、、、と思っていました。
しかし、行ってみると、その周りだけ岩場があって、浜名湖の他のどの場所とも違う風景を見ることが出来ました。
礫島はその昔、ダイダラボッチが富士山を作るために琵琶湖の土を運んでいる途中、ここで昼食を食べていたとき、弁当の中に混じっていた小石をポイと捨てて出来た島だそうです。
個人的には礫島を見渡すこの岩場が浜名湖のベストスポットでした。
その後逆風吹き荒れる中、三ケ日へ。
三ケ日からは峠を越えて愛知県豊川に向かいますが、その前に宿泊割のクーポン3,000円を消費しないといけません。(静岡県で宿泊したので静岡県で使用しないといけない。まあ、無理に使用する必要はないんだけど。でも使用しなきゃもったいないですよね。)
アプリを見てみると、三ケ日周辺で使用できるお店は、ハンバーガー屋(朝食食べ過ぎてとてもでないがハンバーガーなんて食べれない(笑))、服屋
(いらない、、、)、居酒屋(そもそもこの時間開いてないだろ)、、、。
普通の土産物屋では使えなくて、まともに使えそうなのは和菓子屋と地元のスーパーの2軒だけだったので、道に迷いながらもスーパーへ。
しかし、車と違い、持てる量には限りがある。値段がそこそこ高くて、なおかつ軽くてかさばらないものを選ばないといけない。迷った挙句、浜松定番の「うなぎパイ」その他を購入しましたが、、、。
それらを全て詰め込んだら、バックパックがパンパンになりました。(すでにミカン4袋も買っている。)
、、、おいおい、これから峠越えだぞ(笑)。
三ケ日からは国道362号線を西に向かいます。この道はかつては姫街道と呼ばれ、東海道の裏街道として歴史的には由緒ある道です。
でも逆風の中、重い荷物を背負って坂道サイクリング。これってただ辛いだけだろ。
それでもミカン畑の中を走るのは楽しかった。疲れたけど。
坂道をえっちらおっちら登っているときに、ミカン畑で農作業の休憩中だったおばあちゃんに「ミカン持ってきな~」と声を掛けられ、
「実はもうバックの中に4袋もミカンが入ってますので、結構です!」
、、、なんて野暮なこと言う訳もなく(笑)。有難く頂き、その場で食べました。
本坂峠のトンネルを越えて愛知県へ。
最後に日本三大稲荷の豊川稲荷を訪れました。
本堂も立派でしたが、、、
一番の見どころはこのキツネ様たちかと思います。
帰りは名鉄の豊川稲荷駅から岐阜に戻りました。
相変わらずへなちょこの自転車旅行でしたが、地元の方や他の観光客の方とのほんのちょっとした交流が持てたりするのはやっぱり自転車旅行ならではかな、と思います。
あれ、でもウナギも浜松餃子も豊川稲荷名物おいなりさんも食べてないぞ。これはまた再訪しなければ。