【ホムラ編】恋と深空ストーリー考察
こちらではホムラに関する、伝説ストーリーと、メインストーリー等を考察していきます。
【注意事項】
⚠伝説はハッピーエンドだけど、途中悲劇的かも。
⚠自死・自殺の表現を含みます。(秘話セイレーンの歌)
⚠恋と深空とホムラに関して全体的にネタバレ有り。
⚠色々と考察していくうちに以前の考察とは違う部分も出てきました。今回の考察が最新です。(2024年7月12日現在において)
■舞台背景
伝説とメインストーリーは別時空
公式の伝説の案内にもあるように、伝説は別の時空の物語です。
(※ヒナ🐠@Lemuria_merさんのポストを参考にしました)
だからと言って、伝説とメインストーリーに何の繋がりもないとは断定できません。
そのため、今回の考察では、どのように別時空の話なのか、と言うことも深く考察していこうと思います。
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別の時空であるメインストーリーホムラと伝説ホムラの違い
※メインストーリーは以下メインと略します。
メイン:年齢は、絆プチ情報に24歳と書かれているので24年前に生まれていることになります。セイヤはおそらく何千年と生きていますが年齢は???になっています。ホムラはそのように隠されておらず、24歳とはっきり書かれているので、24歳で確定ということで考察します。(可能性としては年齢詐称ということもあるかもですが)
伝説:成人で海神祭をやるようなので、成人手前だと思うのですが、この時代は何歳が成人なのか分かりません。18歳から20歳くらいでしょうか。
メイン:母親がいたようです。他に血縁者の叔母タンレイがいます。アモン家の人物はいません。
伝説:炎から生まれています。血縁者はおらず、忘却の海ではリモリア人のアモン長老、金砂の海では、その祖先にあたる長老のアモンが海神ホムラに仕えています。
メイン:海神と呼ばれることもなく、火種の話も出てきません。叔母に心の支えになる結婚相手を仄めかされているだけです。
伝説:海神と呼ばれており、海の火種の話が出てきます。
メイン:人魚の姿になることがあります。
伝説:人魚の姿になったシーンはありませんでした。
メイン:胸に赤い印が浮かぶことがあります。
伝説:胸に赤い印が浮かぶことはなく、契約時には主人公に新たな掌紋が刻まれていました。
メイン:主人公がホムラに赤い魚を渡しました。
伝説:ホムラが青い小魚を主人公に渡しています。
以上の違いから、伝説ホムラは炎から生まれた海神で海の火種の問題を抱えているが、
メインストーリーホムラは海神ではなく、リモリア人の女性から生まれたリモリア人の一人で、海の火種の問題もない、と考えます。
別時空の伝説とメインストーリーの星の環境等、その他の違い
・忘却の海のストーリーが、地球なのかフィロス星なのかは明言されていません。時系列としては地球の過去に当たる年代なのですが、忘却の海で“ひと月”と言われた期間、主人公が一年くらい過ごしているような心理描写があることから、地球の過去の話ではない可能性が高いです。
・ホムラの伝説にはワンダラーはいませんが、メインストーリーにはいます。
・ホムラの伝説には、星核、星の磁場、引力錨はありませんが、メインストーリーには存在しています。
・伝説にはメインストーリーのように他の彼キャラが存在しません。
・ホムラ伝説ではEvolという言葉は存在しないようです。
各彼の伝説の違い
伝説の舞台となる星の名前はフィロスですが、その環境は、ホムラの伝説、セイヤの伝説、レイの伝説、それぞれに異なります。
ホムラの伝説には、セイヤの伝説のようにワンダラー、地核星核問題等はありません。
ホムラ以外の伝説の星には、海が干からびた問題はありません。
また、時系列としては、地球の過去の年代にあたる忘却の海の環境が地球でない可能性が高いことから、
こちらでは、ひとまず伝説は各彼ごとに別の時空の別の星の話として考察しています。
(余談ですが、各彼の伝説を全て同じ星における、時代や土地の違いによる環境の変化と解釈することも可能だと思います。
その場合、主人公は、記憶を失って時間差はあるとは言え、何人もの男性と触れ合っていることになります。
考察という理屈抜きで考えるなら、1人の彼と関わりたい人は伝説が各彼別時空、ハーレムルート風なら同じ星、と、好みの解釈をするのも良いかも、と思います。
また、制作者はプレイヤーが好みの解釈ができるように多角的にストーリーを組み立てていて、そのためにストーリー難しいものとなっているような気がしないでもないです。
ちなみに、メインストーリーで主人公が愛しているのは実質スエおばあちゃんだけで、彼たちに恋愛感情などはもっていないようです。恋愛感情を示すのは、今のところ、各彼個人と対応しているメインストーリー以外の思念ストーリーなどです。)
「忘却の海」と「金砂の海」の話は前編後編の関係。
伝説をメインストーリーとは別時空で考察しているので、こちらの考察では、途中にメインストーリーは挟まれません。
また、メインストーリーが間に挟まっていると、メインストーリーで我々プレイヤーがハッピーエンドにする(予定な)ので、金砂の海の話は辻褄が合わなくなります。
伝説とメインストーリーを続きの時系列として考える事もできるかもですが、その場合、金砂の海はメインストーリーがバッドエンドだった未来となります。
それから、自分が制作者の立場だったら、地球に住んでるプレイヤーに対して、地球崩壊エンドのストーリーをメインに持ってくることは、あまりないかな?って思います。
しかし、他の星に住むのも楽しそうですね。今のところ、メインストーリーで分岐があるのかないのかも良く分からないので、一応王道エンドは地球は無事というていで見積もっています。
何らかの形でのオープンエンドかもしれないですが。
歴代の海神は全員ホムラという仮説。
こちらの考察では、歴代の海神は全てホムラで、先代ホムラが眠りにつき、しばらく経ってから、自ら海底に灯していた火種の炎の中から新ホムラが再誕生し、と、ホムラの肉体は死と生を繰り返している、という仮説に基づき考察していきます。
一旦眠りにつくと前の肉体の記憶はリセットされます。
忘却の海ホムラは炎から再誕生後、「香り纏う夢」の夢の話の後に一度眠りにつき、再び誕生し、おそらく何回か生死を繰り返し、金砂の海に続きます。
歴代の海神が数千年前単位で、肉体の死と再誕生を繰り返していた理由。
少年ホムラは幼い声なので、子供の状態で再誕生し、肉体はその後成人して成長しているようです。
金砂の海でホムラの手から現れていた炎は黒く弱いものとなっていました。その事から、年月が経つと肉体も古くなりエネルギーも枯渇するようです。
古くなった肉体を捨て、消耗したエネルギーを得るために、一度肉体を離れ眠りにつき、原初エネルギーに戻り、エネルギーを溜めた新しい若い身体となって再誕生するのだろうと考えます。
別時空の伝説とメインストーリーでの主人公の違い。
伝説金砂の海では、主人公が宮殿に存在しているだけで、フィロス星の人々は不老不死となっています。メインストーリーでは、主人公が存在していても人々は不老不死ではありません。
メインストーリーで主人公の能力(共鳴Evol、エーテルコア)は生まれつきのものでした。伝説では、海神ホムラから海神の心をもらったことで、主人公に能力があるようにリモリア人たちに言われています。しかし、それはリモリア人達の勘違い、という仮説のもとに考察していきます。
主人公の死と再誕生について。
主人公は、人間の体として生まれ、肉体やエネルギーが消耗したら肉体消滅→原初エネルギーに戻りエネルギーを蓄えた新しい若い体として再誕生、記憶リセット。と、ホムラと再誕生の仕組みと同じと考えています。
メインストーリーでは、途中で心臓を刺されたり刺激を受けて心停止の状態などになってもエネルギーが残存していれば蘇生されるようですが、伝説には蘇生の話は出てこないので、どうなのかは分かりません。
■忘却の海以前のホムラと主人公
※イベント参照あたりの考察はンネ洲さんのnote『恋と深空 ホムラについての考察 ブラッシュアップ①』を参考にさせていただきました。
最初の海神ではなく、『最初の守護神』という所から、リモリアの神は初めは海におらず、最初に住んていた所は陸であった可能性があります。
リモリアのモデルとなった都市伝説のレムリア大陸は、海底都市ではなく陸地であり、何かが起きて陸地が沈没して海に消えたと言われるため、リモリアも大昔の最初は陸地にあり、何らかの災難で海へ移動したのかもしれません。と言うことで、今回はリモリアは最初は陸にあり神もリモリア人も陸にいた、という仮説で話を進めていきます。
とある星にて、大昔のこと。
守護神だったホムラは、乗っていた鯨型の海獣が落ちた海の底に鯨落都を作る。
陸に住んでいる時に見ていた太陽の真似をして、海中の都に海の火種をつくる。
守護神ホムラは、陸にいたときに人間の女性(主人公)と恋に落ち結婚していて子供もいる。それがリモリア人。なので、普通の人間と違ってリモリア人は陸から海へ移動して暮らしても呼吸ができる。みんな仲良く海の中で暮らす。(妄想多め)
海に移動後のホムラは、海底の火種の炎の中から何度も再誕生して、海神と呼ばれるようになる。歴代の海神は海で鯨落都のリモリアを守っていた。
主人公は、毎回人間として生まれ変わり、毎回ホムラと出会い恋に落ち、二人で海の火種を灯し鯨落都で平和に暮らしていた。
時々、歴代の海神と主人公は陸へ上がり海岸で手を繋ぎ散歩する。その時、主人公は鼻歌を歌った。もしくは、まだ陸に住んでいたときの記憶だったのかもしれない。
※その陸地で主人公がよく歌を歌っていたために、金砂の海でその陸地は歌島と呼ばれている。もしくは、制作者からの暗号として、主人公が歌を歌っている場所が歌島であるということかもしれない。
歴代の海神ホムラの頃は、人間と契約もせず心臓もえぐり取ることもなく、一緒に海で過ごすだけで海と海の火種は保たれていた。
いるだけで火種が保たれると考えられる理由は、金砂の海で姫の主人公が宮殿にいるだけで人々が不老不死であることから、主人公はいるだけで無意識的共鳴を起こし何らかの対象に強大なエネルギーを供給することができると言える。
歴代の海神の時に契約がなかったと言えるのは、契約すると再誕生しても契約が有効になっているようなので、忘却ホムラで初めて契約したということになる。
忘却ホムラは「正しい海神祭はよく知らない」。
アソも、海神祭は大昔に行われていたので知らないと言っている。
アモン長老の話しぶりからは、海神祭のときには、契約した信者の信仰が必要と言うことで、心臓の話は出ていない。
なので、忘却での海神祭は、契約し海神の書の(心臓をえぐる)予言が現れる前までは、信者と契約し信仰して貰うこと(おそらく実質的には、無意識的な共鳴ではなく意識を対象に向けてエネルギーを放出してもらうこと)が必要だと思われていた。
■伝説あらすじ&考察【ホムラ編】
※[]の中の文字は海神の書です。予言がストーリーのどこに当たるのかを示しています。また、海神の書の本当の意味については、この記事の後半あたりにまとめています。
【忘却の海】
ホムラ誕生
先代の海神が眠ってから何年か経ったある日。海底の裂け目の奥にあるリモリアにて、朝と夜の変わり目の炎(昼の間の海の火種)の中から海神ホムラが生まれる。
ホムラの環境
ホムラは、幼少の頃から最後の海神として安全に過ごすため、危険な深海へは行けず、鯨落都を出るとしても海面までとされ、守られて生きてきた。
幼いホムラの思い
幼いホムラは、自分が最後の海神であるために死んだあと暗い海底でずっと眠ることになるのが嫌。
水面に飛び出す魚のように、自分も上に行ってみたい。
太陽が本当に暖かいのか確かめたい。
火種は太陽の真似事だ。
と思ったりして、自分が海神であることや火種の重要性はよく分かっていなかった。時々、鯨落都を抜け出していた。
主人公の環境
主人公は、人間の神使たちに海神への生贄として陸地(金砂の海で歌島と言われている小さな島)の神殿に閉じ込められ育てられていた。
ある日、主人公は生贄として嵐の海に投げ込まれる。
ホムラと主人公の出会い[海上で荒れ狂う大波と闘う]
偶然に海神ホムラが鯨落都から抜け出していた海面で、海神への生贄として放り出された主人公と鉢合わせる。
ホムラは笛を吹いて大波の海を鎮める。
主人公が溺れているところに、海神ホムラは手を差し伸べる。手から炎を出し主人公をからかうホムラ。助かりたい一心で手を握り続ける主人公に、ホムラは離せと言う。
主人公はリモリア人にキスをすると海の中でも息ができるということを思い出し、ホムラにキスをする。
主人公は助けられた代わりに、ひと月後に開催される海神祭に必要な信者になるため、海底リモリアの鯨落都で暮らす。
陸に戻りたがる主人公に、ホムラは、海神祭が終わった後に自由にすることを約束した。
主人公に出会った最初の頃の大人ホムラの思い
主人公を助けたのは、最初は海神としての責務を果たすために海神祭に人間の信者との契約が必要だったから。海神祭が無事に終われば、信者は陸に戻すつもり。
真珠をもっていく[深い海峡の隙間に潜り、真珠を探す]
ホムラは、主人公に「あなたがリモリア 人だって知ったら、真珠を得るために無理やりあなたに涙を流させようとする悪い人もいるかもしれない。」とからかわれていた。
危険を避け、泣かされたりしないよう、陸地の海神祭へ向かうときに真珠をたくさん拾っていくホムラ。
ホムラの思いの変化[運命の相手の魂を見つけ、愛し合う]
主人公と一緒に暮らし主人公の話を聞いているうちに、ホムラは子供の頃、陸に上がり太陽を見てみたかった気持ちや、最後の海神として危険を避けて生き延びるために、狭い範囲で過ごさなければならず、自由になりたかったこと、などを思い出し、最初は触られるのを嫌がっていたホムラも主人公と寄り添って眠る。
しばらくしてから、主人公が行きたいと言っても興味を示さなかった陸の海神祭へ一緒に行こうとホムラは誘う。
陸の海神祭へ向かう途中の海で、主人公がずっと閉じ込められていた陸地の神殿を見て、何故逃げなかったのかとホムラは問う。
主人公は「この島は小さすぎる。どこへ逃げようと、 必ず見つかってしまうだろう。もし私が魚になれたら、海に逃げ込んで見つからずに済んだかもしれないけど。」と言う。
以前は、陸の祭りに誘った主人公に対して、陸へ行って逃げるつもりなのか、と主人公を疑っていたホムラだったが、自分と同じように閉じ込められて不自由に暮らしていた話を聞いて同情し、陸の海神祭の観光中、主人公を逃がしてあげようとする。
「君の望みは、陸に戻ることなんだろう?」と聞くホムラ。
しかし、「私には望みなんてないよ」と主人公は言う。本当は陸に行きたいが、陸に上がってもまたすぐ神使に捕まってしまうため逃げられる望みがないということだろう。
陸地の海神祭観光中、ホムラは自分から主人公に陸に戻ることを勧めた割には、離れるのが残念なようすで、少しすねていた。
主人公が逃げないと分かってホッとしたホムラだったが、人間に真珠泥棒と間違えられて追いかけられ、海に逃げ込む。
主人公が溺れそうになったときに、ホムラは自ら主人公にキスをして息ができるようにした。そして、主人公に「僕も、君と同じような子供時代を過ごしてきたんだ」と打ち明ける。
(陸に上がる前の海面で「君もあそこに住んでいたの?」とホムラが言っていたが、“君も”は、ホムラも歌島に住んでいたことを示しているのか、“君も、海の狭い範囲で過ごさなければならなかった不自由な僕と同じように閉じ込められて、あそこに住んでいたの?”という意味なのかよく分からなかったので、中国語をGoogle翻訳して見てみると、君も、というのはなかった。そのため、おそらく、同じような境遇、という意味の“君も”だと思われる。)
海の上を歩く二人。
その様子は、キリストが水の上を歩行した伝説を彷彿とさせる。
『マタイによる福音書14章22-36節 「水の上を歩いて来なさい」』
によると、ペテロは水の上を歩いていたけれど途中で溺れてしまい、「信仰の薄い人よ」とキリストに言われている。
このことから、ホムラが海の上を歩くことにより、海神であると同時に、ホムラのイメージに、死と復活と神的キリストのニュアンスを深め、
主人公はペテロのように沈まないことで、信仰心の厚い人間で、彼らの信頼関係が深まっているという事を暗に示しているのかもしれない。
鯨落都に来てひと月後が海神祭の割には、主人公の鯨落都への感想から、もっと長い月日の経過、例えば1年くらい過ごしたような感じを受ける。
星に名前のない時代なのか、地球かフィロス星なのかは分からないが、もしこの星がフィロス星なら、地球の6倍の大きさのフィロス星だからひと月も長く、1日も6倍長くて、地球時間換算で1年くらい経ってるのかもしれない。昼寝を良くしているし。
リモリアの海神祭前日。
ホムラは、海神祭の個人的な祝福として、いつも主人公の横にいた青い小魚をつかみ、それを青い鱗に戻してペンダントにして主人公の首につける。
GPSみたいなものかな? 何か危険に遭いそうな時は駆けつけると言うことかもしれない。
龍の逆鱗のようなニュアンスで、主人公が海神を手懐けたことを暗示しているのかもしれない。
「僕の信者になってくれる?」と聞くホムラ。
主人公は「最も敬虔で唯一無二の信仰が欲し いなら……それ以上に特別で唯一 無二のものと交換しなきゃね。」対してホムラは「海神の心をあげるよ」と言う。
この「海神の心をあげる」とは、永遠にあなたを愛するという意味で、金砂の海で言われているような海神の能力や物理的に海神の心臓を主人公にあげるという意味ではないと思われる。
[そして彼女が最も純粋な口づけを捧げる時、]
これは彼らの愛のエネルギーによって火種が活性化した瞬間を表している。歴代の海神の時は、ホムラは主人公を陸に逃がすことも、海に住む不自由さや海神への不満も考えていなかったので、ただ一緒に過ごして愛し合うだけで、その愛のエネルギーのみで、心臓をえぐらずに火種を灯し続けていたと考えられる。
理由は後ほど書くが、火種が揺れた瞬間に2人は近づいただけではなくキスもしていると推測される。
その日の主人公の夢。
時間的に昼寝中の夢だと思われる。
夢の中で少年ホムラに付いていき、砂漠の中の鯨落都へ。
[自らの手で彼女の心臓をえぐり出す]
この夢を予知夢で現実になるのものとして解釈するなら、この夢の内容は、金砂の海の続き。
鯨落都を目指して歩いている、その途中、一度死んで記憶をなくした少年ホムラが、海神の心を信仰しているアモン(アモン長老とは別の人)から海神の心臓を取り戻すために主人公の心臓をえぐるように言われ、鯨落都で主人公の心臓をえぐったことにより、エーテルコア(夢の中で水晶と言われている)が出現し火種の燃料になった。
海神の書の予言では、主人公がキスをしてから心臓をえぐる、という話だったが、夢には出てこない。
そのため、主人公がこの夢を見る前に、ホムラと主人公2人が近づいて「火種」の中心が突然目覚めたかのようにぐらりと揺れた時に、彼らはキスをしていたのだと考えられる。
不思議な巻き貝。
この噂が届いたのは、海神祭の前日。
ホムラは主人公を陸に返す約束をしていたために、彼女が安全に陸に戻れるよう、それまでにこっそり神殿を燃やし、生贄を捕まえる神使を始末していたのかもしれない。
海神祭当日。
ホムラと主人公、海底の鯨落都の神殿の火種の前。
ホムラと主人公は手を握り、契約をする。ホムラの炎の糸により、主人公の掌に新しい掌紋が現れる。
メインストーリーでは逆にホムラの胸に紋印が現れている。しかし、主人公は、新しい掌紋、つまり手相が変わっているだけなので、外側からは何かの印があるとは確認できない。
今にも消えそうな小さくなった火種を消す。海神が成人を迎えると先代の残していた火種が小さくなって消えるようだ。
闇の中で、主人公は「魂に彼の印を刻み、過ぎゆく日々の中で彼のために歌と祈りを捧げよう。」と思う。
その後、リモリアは長い時間暗闇になる。
再建された聖堂というのは、ホムラが陸地にある人間の建てた神殿を燃していたので、その中の聖堂が再現されていたのだろう。ということは、結構前に神殿を燃やしてたのかな? 建物が建つくらいの長さ。一ヶ月以内では聖堂を建てられないと思うので、やはりこの星のひと月は、かなり長いのではと推測される。
二人が神殿にいてリモリアが暗闇の間、何が起きたのか。
そして、「海神が愛する人のために海を欺いた」とは?
※ここから、海神祭当日の出来事を、根拠の少ない状態で考察していきます。
海神祭当日、2人は掌を重ね契約をする。
火種が消え暗闇になり、闇の中で、鯨落都の神殿の中に保存されていた海神の書の文字が光り輝き、予言が現れる。予言の内容は、金砂の海から、
鯨落都に来た頃の主人公は陸へ戻る事ばかり考えていたが、逃げても人間に捕まってまた陸地の神殿に閉じ込められるだけだと思い陸に戻る望みは捨てた。
また、契約の際に“魂に彼の印を刻み、過ぎゆく日々の中で彼 のために歌と祈りを捧げよう。”と思っていることから、ホムラと楽しく過ごしていくうちに心からの信者となり、ずっとホムラと一緒に鯨落都にいるつもりだった。
ホムラの方は、主人公は陸地に帰りたいと思っていると考えて陸地の神殿を燃やしたりしているので、海神祭が終われば約束していたように主人公を陸に返し自由にするつもりだった。
ホムラは基本的には主人公の望みを叶えたいと思うはずなので、契約後、何も問題なければ、主人公はそのまま鯨落都に住むことになっただろう。
しかし、新たな予言の内容を知った2人は、リモリアが暗闇の中、海神の書を持ち、神殿の窓などからこっそりと抜け出し、鯨落都から陸地へと向かう。
伝説金砂の海の中で、「歌島」は、“海神の伝説の始まりの場所だ。”と言われていた。
彼らは歌島にたどり着き、かねてよりホムラが燃やしたりして脅しをかけていた陸地の神殿へ行く。崩れたのは聖堂だけなので、住居などは新しく建てられたまま残っていただろう。
ホムラは陸地の神殿に主人公を匿い、リモリア人に心臓をえぐられないよう、神殿に主人公と海神の書の石板を隠しておくことにした。
金砂の海で、主人公がホムラと2回目に出かけた時に、夢の話をしているシーン。
これは、まだ、鯨落都へ行く前に、主人公が生贄として人間に神殿の中に閉じ込められていた時の記憶です。
次に、金砂の海で、主人公がホムラと3回目に出かけた、歌島の遺跡にたどり着いた時のシーン。
鯨落都にあったはずの海神の書が歌島にあることから、海神祭の最中にホムラと主人公が鯨落都を抜け出し、陸地の神殿に行って、そこに海神の書を持ってきたことを表しているのだと考えられます。
[愛で満たされた純真無垢な心は、人類からリモ リア人へ捧げる最上の信仰である]
主人公は歌島で“あることをずっと繰り返していた”とあります。
これは、契約の時に主人公が心の中で誓っていた“魂に彼の印を刻み、過ぎゆく日々の中で彼 のために歌と祈りを捧げよう。”を示しているのだろうと推測します。
主人公はきっと毎日、歌島の神殿で“潮が満ちて引いても、日が昇って月が沈んでも、ずっとホムラのことだけを考えて、ホムラだけを信じ、歌と祈りを捧げていた。
以前は、神使に生贄として陸の神殿に閉じ込められたり、海神の信者として鯨落都に閉じ込められて、いつも外に逃げ出し自由になりたかった主人公は、ホムラとふれあい愛し合いされ、愛に満たされ“ホムラに閉じ込められても構わない”と、一生閉じ込められることを受け入れていたのだろうと思います。
このセリフ「閉じ込められても構わない」は、もともと名前についての返事ですが、「印の意味は、愛する人になら閉じ込められても構わない」と言う意味だとも解釈できます。このセリフが少し不自然な感じがするのは、多分ダブルミーニングだからでしょう。
彼らは海や神殿や何かに閉じ込められるのが嫌でいつも逃げ出したかった。けれど、愛するあなたになら閉じ込められても構わない。二人でいられない自由より、二人でいる不自由を選ぶ、そんな愛の印です。
そして、メインストーリーではホムラが印を持ち、閉じ込められる側、伝説では主人公が新たな掌紋を持ち、閉じ込められる側ということなのだろうと考察しました。
火種の壁龕が壊された理由
主人公と海神の書を歌島の神殿に隠し、こっそり鯨落都の神殿へ戻ったホムラは、自分の掌の火を火種とし、主人公がリモリア人に捕らえられて心臓をえぐられないように、あるいは腹が立って、海の火種が置かれていた壁龕を壊し、海神祭が無事に終わった事を示すために神殿から出て、リモリアを明るくします。
主人公の心臓をえぐらずに、ホムラの掌の火種だけでリモリアが陸の太陽と同じように明るくできたのは、火種が元々は海になく、太古にホムラが陸に住む守護神だった頃に新海の中へ自分の炎を設置したものであること、そして、歴代の海神の時の主人公がしていたように、毎日、主人公がホムラの事を思い歌い祈り続けて、強い意識をホムラに向け続け主人公のエネルギーがホムラに流れて続けていたからだと考えられます。
「忘却の海」と「金砂の海」の間
「香り纏う夢」の夢でホムラが話していた主人公が歌っていた場所も、歌島の神殿の中だと考えられます。理由の一つは、忘却の海では、主人公が鯨落都で鼻歌を歌うシーンがない事です。
「香り纏う夢」の夢の中で、深海の隙間に住む魔女の主人公は、
と思い返しています。ここは中国語だと、
で、Google翻訳では「太陽?最後に太陽を見たとき、私は小さなボートの甲板に横たわっていたことを思い出しました。」となっていました。「前に見た時」は、主人公が「最後に太陽を見た時」とも解釈できます。
深海に住む魔女である主人公が、前世、陸で生きていた人間で、最後に太陽を見た時、と言うことは、死ぬ間際の可能性があります。(他の可能性もありますが。)
死ぬ間際と言うことで仮定して、これから話す考察は、ほとんど根拠がない状態なので、ほぼ妄想ですが……。よろしければ、お付き合いください。
まず、この話をする前に、秘話「セイレーンの歌」のお話をします。
セイレーンの歌で、Kやホムラの母の海月の儀式の話から、リモリア人は死ぬ間際、海月の儀式をするときがあるようです。いわゆる海での自死です。
そして、「香り纏う夢」の夢の中で、深海の隙間に住む魔女の主人公が、人間だった頃、死に際の最後に太陽を見た時、恋人と二人で船に乗っていたと言ったことから、Kの死ぬ間際の海月の儀式のような感じで、主人公も海と一体になる儀式をしたのではないかと推測しました。
月ではなく太陽の下ですが。
忘却の海で、主人公とホムラは、海と陸で離れ離れとなっていますが、ホムラは時々主人公の住む神殿に遊びに行ったりして、一緒に過ごす事もあったはずなので、自死をすることはなかったと思います。最期の時は、老衰などで最後の最後までホムラと一緒に過ごし、そして、最後に見る太陽の下、海でホムラに看取られながら、永遠にホムラの近くにいたいと望み、ホムラのいる海水に溶け込んで死んでいき、次の生で海の中の魔女として再誕生したのではないかと思います。
※はじめは、老衰の最期ではなく、海月の儀式と同じく自死で、と考察していたのですが、多少不自由とはいえ、好きな人といるのに途中で死ぬのも不自然だと思い、最期の瞬間まで一緒にいて死んだ後も一緒にいる、という考察にしました。
理論上ツイ禁中の栗増栗子相談員さんと他132人@Riz_Dreiweissさんのポスト『共に老いて死ぬことを夢に見る』を参考にしました。
ちなみに余談ですが、「セイレーンの歌」で、珍しくKというイニシャルの人物が現れ、名前のない事が不思議だったのですが、ふと、昔読んだ夏目漱石の「こころ」にKという自殺した登場人物が出て来ることを思い出しました。
もし、それが元ネタなら、こういうものは、ニュアンスの深みを与えるためのものなので、「こころ」のKと、「セイレーンの歌」のKの自死の状況が対比となっているような気がしました。
「こころ」の自死は孤独な死でしたが、リモリア人の海月の儀式は、仲間や家族に守られながら、永遠の生命に溶け込む祝福です。
人間的な視点からすると、どちらも自殺で、悲劇的な感じがするのですが、死は苦しみからの解放であり永遠の生命への祝福でもあります。
リモリア人が行う海月の儀式は、海の潮汐を司る月が満月の時にやるのですが、主人公が太陽の下で行ったのは、リモリア人の儀式のようにように海の永遠の命に溶け込むという意味で行っているわけではなく、
愛するホムラの住む海に溶け込みホムラとともに生きたいという気持ちを表しているからでしょう。
話があちこち行ってしまいましたので、少しまとめると。
海神祭の暗闇の時に、主人公の心臓をえぐる予言をされ、主人公はホムラに連れられ歌島の神殿に匿われた。海神の書も歌島の神殿に隠した。
以前からホムラは歌島の神殿を燃やし、海神祭が終われば、主人公を陸に逃がし自由の身にするつもりだった。
主人公の方は、ホムラに歌と祈りを捧げようと思い、ずっと一緒に鯨落都にいるつもりだったので、歌島の神殿で閉じ込められても、ホムラに毎日、歌と祈りを捧げていた。そのために、ホムラの火種は消えずにすんでいた。時々、ホムラは主人公の元へ会いに来て幸せな時を過ごした。
月日が流れ、主人公は歳を取った。死んでも一緒に居たいと、太陽の下、ホムラに看取られながら海に溶け込み最期を終えた。
その後、海に溶け込んでいた主人公は海の中で深海の隙間に住む魔女に生まれかわる。まだ生きていた忘却の海の海神ホムラに人間に戻される。主人公は、一緒に人間の形態となったホムラとともに、人間としての短い人生を陸地で歩む。そして人間としての短い命を全うし、二人は一旦死にます。
なんとなくですが、ホムラは元が神なので魔法では完全には人間にはなれないのではと思います。半神半人みたいな感じで、死ぬまでの間、時々リモリアにも帰っていたのかも?
海が干上がったことについて。
守護神が鯨落都を作る前は、海の中に海神も海の火種もなかったわけなので、海が干上がることと、海神が海にいないことや海の火種の消滅は無関係です。
では、何故、海が干上がったのか。それは、もともと守護神である海神ホムラと主人公が海を望まなかったからだろうと思います。
ホムラは、海の火種のために主人公の心臓をえぐり殺すことを拒絶していた事から、ホムラ亡き後しばらくしてリモリアは光を失い闇の海に沈み、海が干上がったのだと思います。
詳しくは金砂の海の方で考察していきます。
「香り纏う夢」で、人間となって陸で暮らした後。
死んでまた再誕生し記憶の無くなった二人は、もとのようにリモリアの海神と陸地の人間として別々の場所で生まれ、生を送る。
金砂の海によると主人公は渓谷で生命体として生まれたようだけど、鯨落都の火種と違い、火種自体を手に持っていたホムラはどうやってどこから再誕生したのか不明。
太古には、もともと海には火種がなく自分で灯していただけなので、その炎から生まれなきゃならない理由もなさそうです。
でも、アモンがそばにいるということは、アモンが再誕海神を見つけて育ててるということだろうから、どこか遠く行ったりはしなさそうですね。ホムラ生誕アイテムをアモンが管理しているのかも? まあ、何らかの形で再誕生を繰り返しているということで……。よくわかりません。先代の骸骨から再誕生するのかな? とかくらいしか思いつかないです。メインストーリーのリモリア遺跡に動く骸骨がいて、骸骨がリモリアを守ってるっぽいので、なんとなく。この件は保留です。
アモンが心臓をえぐる予言を知っている理由。
金砂の海では、海神の書は海神と契約した人しか会話できないようでした。
会話=解読、だとしたら、鯨落都に置かれていたとしても、他の人には読めないので問題は無かったはずです。しかし、海神の書を歌島へ移動させたと言うことは、昔はみんな海神の書を読めたので隠した、ということなのだろうと思います。金砂の海で海神の書の文字を出現させるために血を使ったのは、ホムラの炎も消えそうに黒くエネルギーが少なくなっていたので、血で補わないといけなかったのではと思われます。
昔は、契約の時、血を使わずに予言が現れてたのかも。忘却の海の時は、ホムラの細い炎で、主人公の掌紋が変わるほどのエネルギーがありました。その頃は、海の中もエネルギーに満ちていて、海神の書にはいつも文字が現れていたのだと思います。
これは物理的にも意味的にも予言が色褪せているという意味なのでしょう。
しかし、そうすると、主人公の心臓をえぐられないように予言の書かれた海神の書を歌島の神殿に隠したのに、何故アモンが海神の書の内容を知っているのか? という矛盾が起きてしまいました。
海神祭の時は、ホムラと主人公は二人きりで神殿にいたようなので、その時にはアモン長老は予言を一緒に見ていないと思います。そもそも見られてしまっていたら、隠す意味もないわけですし。
アモン長老は神殿を守る長老ですから、海神祭の後、海神の書がないことに気づき、ホムラに直接、書をどこへやったのか、何が書かれていたか聞いたのかもしれません。リモリアの未来の予言が書かれた大事な書なので、きっと質問攻めに合った事でしょう。
でも、主人公が生きている間は絶対に話さなかったと思います。
主人公が亡くなって心臓をえぐられる心配がなくなり、ホムラも、“もうすぐ自分が死を迎えるとわかったら、全ての質問に答えた”のかもしれない。
自分は最後の海神と言われていて、次はないと思っているから。最後の海神として、この先、リモリア人の力が失われ、海が干からびてしまうであろうことを、まだ生きているリモリア人に伝えなければなりません。
しかし、ホムラは再び誕生と眠りを繰り返します。
そして、金砂の海では、事実とは異なる海神の伝説が伝承されていきました。
なぜそうなったのか。……例えば、ホムラは、主人公に心を奪われた(恋をした)とアモン長老に話し、それが、海神の予言の心臓をえぐるという言葉と繋がり、後に心臓を奪われたと解釈されたのではないでしょうか。そして、先祖代々アモン家に海神の書の歪んだ解釈が引き継がれ、生まれ変わって記憶のないホムラもそれを聞かされて育っていく……。
海神の伝説と海神の書に纏わる考察については、次の金砂の海で詳しく考察していきます。
【金砂の海】
舞台背景
地球一周の距離は約4万キロなので、フィロス星は、少なくとも地球の倍以上の大きさがあることになります。
忘却ホムラが亡くなり、しばらくして海が干上がってから、3万年後のフィロス星です。
姫主人公について
とある深い峡谷の中で目覚めた生命体。
王室が「姫」の称号を与え守っているのは胸の中にある神に与えられた心臓のため 。
物語の始まりあたりでの主人公の欲求。
アモンについて
忘却の海のアモン長老は、金砂の海のアモンのご先祖様。
忘却の海のアモン長老は鯨落都の神殿とそこにある海の火種と海神の書を守る係で、火種を維持するための海神ホムラの世話役だった。
長老の祖先にあたる金砂の海のアモンは、金砂の海のテキストに“長老のアモン”という紹介があるが、セリフのところはアモンになっている。長老と呼びかける人がいないのかもしれない。(金砂の海では、ホムラとアモンの他にリモリア人が1人も出てきていないのでよく分からないが)
アモンは、主人公がホムラを呼び捨てにしたことで「貴様、海神の名を呼び捨てにするのか?」と不敬を怒り、そして主人公の胸の中にある(と思っている)海神の心臓に対して、急に一歩下がり、頭を地面につけて土下座し敬意を表した。また、アモンはホムラに「私はお前を信じている。」と言っている。
そのことから、この時代には、海も神殿も海の火種もないため、アモンは、ただ、ひたすら海神ホムラを神として信仰し信じ敬い世話をしできたであろうこと、そして、人間に騙されて奪われた海神の心臓を取り戻したいと望んでいる様子がうかがえる。
この時代のリモリア人やアモンは、海を見たことはなく、海を求めたことはあまりないのかもしれない。
少年ホムラと姫主人公の出会い
主人公は誕生日の贈り物として、リモリアの少年をプレゼントされる。
実は、少年ホムラはわざと捕まり、時期を見て主人公の心臓をえぐるためにプレゼントとなって主人公の元へ来ていた。
一旦死んで再誕生しているために、海神祭で人間に騙されたわけではないという記憶のない少年ホムラは、海神が死んだのは人間に騙されて心臓を奪われたからだ、とアモンに言われていて、人間を恨んでいた。しかし、プレゼントとなった時、主人公に海に帰るように言われ助けられ、リモリア人を騙していたはずの人間に優しくされた事に驚き、海神の伝説に疑問を抱くようになる。
また、伝説を疑っていて、その当時何が起きたのかを知らないことからも、金砂の海のホムラは生まれ変わっていて記憶がない状態で、生まれたときからアモンに海神の伝説を聞かされつづけ、海神としてやるべきことを小さな頃からずっと刷り込まれている様子。
少年ホムラは主人公に青い小魚を渡す。
青い小魚はホムラの鱗からできています。
ファンタジーストーリーの中では、龍の逆鱗を手に入れると、その龍を手懐けることができる、という契約のアイテムのような話がよくあります。金砂の海でも、
と話していました。
契約は既に大昔に交わしているので、少年ホムラが渡した青い小魚には契約の意味はありません。また、忘却の海では契約に鱗は使われていません。鱗のペンダントは、海神祭の前日にホムラから主人公個人に向けて贈られた祝福でありプレゼントです。
少年ホムラが小魚を渡したときに言っていたのは、
と言うことでした。
忘却の海でも金砂の海でも、主人公が逆鱗を抜き取ったことはなく、ホムラからプレゼントされています。これは、鱗による物理的な契約ではなく、主人公がホムラを海に返そうと逃がした事で主人公の優しさに触れ、ホムラが手懐けられた、という象徴なのかもしれません。
主人公の成人式典の少し前、ホムラと主人公は再会する。
きっかけは主人公が宮殿から99回目の脱出を試みて湖に落ちてしまったことから。
衛兵に矢を撃たれたホムラが湖の中に隠れており、溺れそうになった主人公を助ける。そして、ホムラも兵に見つかりそうだったが主人公が兵を遠ざけてホムラは助かる。
宮殿から出ようとするホムラに、主人公は宮殿から一緒に連れ出してくれるように頼む。
宮殿の外に初めて出た主人公は、はしゃいで色々なものに興味を持つ。ホムラは何も知らない主人公に困惑しながらツッコミを入れつつ、主人公が自由の身となり生き生きとした様子を眺める。
ホムラは主人公に怪我の手当てをされ、また主人公の優しさに触れる。
主人公は宮殿へ戻る。
ホムラはアモンから、海神の心を取り戻すために主人公の心臓をえぐるように促される。
これは、おそらくホムラは今まで、「少女だから殺せない」と言い訳しており、アモンは、「主人公はもう大人になっているのだから、今まで復讐のために人間を殺してきたお前ならためらわずに殺れただろう」と言っているのだと思われる。そして、それを聞いたホムラは無言で歩き、「歳を取ると、口数も増えるものなのか。」と皮肉を言いながら、殺さない言い訳を考える。
本当は主人公に惹かれていて殺したくないために、あれこれ言ってアモンを黙らせようとするホムラ。
ホムラの変化。
まだ主人公に親切にされる前の少年のホムラは、記憶がないために、アモンに言われるままの海神の伝説や予言を信じ、海神の心を取り戻すために主人公の心臓をえぐり取ることを考えていた。
しかし、ホムラは、主人公と触れ合っていくうちに、何度も助けられその優しさや生き生きとした姿にすっかり魅了されてしまう。
スナネズミを食べたり見たりして生き生きとしている主人公の瞳を思い出しうっとり。
ホムラは主人公を宮殿から外へ連れ出し、彼女が喜ぶスナネズミを渡そうと考える。
成人式典当日。
主人公は部屋に突然現れたホムラに、尾びれ矢の使い方を伝授される。
2回目の脱走。
二人で出かけた先でホムラは主人公が好きなスナネズミをプレゼントする。
ホムラは主人公に海を見たいと求められ複雑な表情をする。
願いを叶えてあげたいが、主人公を殺してしまうことになる。叶えてあげたいけど殺したくないという苦悩。
海を夢で見たと話す主人公にホムラは驚き、主人公の見た夢の場所を地面に描いていく。
ホムラが「海神の伝説の始まりの場所だ。」と言う。
宮殿に戻り、湖の上を歩く二人。
忘却の海の時のように、水の上のキリストと信仰の厚い信者という構図。様々なやりとりをして信頼関係が深まっていることを表していると思われる。
主人公の疑問。
ホムラには何か目的があって自分の願いを叶えてくれたのだと考える主人公。自分の望みを叶えてくれたホムラにお返しとして、ホムラの望みを叶えたいと言う。しかし、ホムラは目的を話さない。
主人公の望みの変化。
主人公は、それまでは宮殿から出て外の世界を見るのが最大の望みだったが、姫ではなく「私」を生きる楽しさを知る。
だから次は、その楽しさを体験させてくれた、あなたの望みを叶えたい。
しかし、ホムラはもうすぐここを去ると告げる。
3回目の脱走
アモンに先導され、ホムラと主人公は海神の伝説の始まりの場所「歌島」へ向かう。
その道中、ホムラは主人公に、何か話をするよう催促される。
金砂の海とメインストーリーは別の時空のため、ホムラたちリモリア人が人間に復讐する理由もそれぞれ異なっている。
金砂の海の場合、「(リモリア人の解釈では)主人公が海神の心臓を奪い神の心を持つ姫となり、その力で人間たちが不老不死となっているため、人間を殺して復讐している」のだと推測される。だから復讐は意味がないとリモリア人たちも分かっている。
歌島到着。
主人公は、そこが夢で見た場所で、自分が以前そこに住んでいて、大切なものがあるという記憶が蘇る。
海神の書が見つかる。
ホムラはエネルギー不足のため、二人の血を使い海神の書の文字を蘇らせる。(昔、海の中ではエネルギーが満ちていて文字はいつも光っていた)
予言の言葉を確認したことで、主人公は、自分を宮殿の外に出し、姫でなく私として楽しく過ごさせてくれた恩人でもあり、もともと心臓の持ち主のホムラに、心を返すと言う。
主人公の心臓をえぐりたくないホムラは予言を消す。と同時に主人公の記憶も消える。
宮殿に帰った主人公は記憶がないためしばらく大人しく過ごす。
サナの話で、主人公が記憶を取り戻す。
尾びれ矢を見つけ、それを握りしめて、主人公は、もうすぐ都を去ると言っていたホムラのところへ走る。
4回目の脱走
「いつか僕は、君の心臓をえぐり取るか もしれないんだよ。」というホムラに、主人公は「もしあなたが本当に私の心臓を取って くれる神なら……私を連れて行って。」と言う。
主人公は忘却の海の海神祭の記憶が少し蘇ったとは言え、すべて思い出したわけではなく、自分の能力に無自覚なため、当時の愛の言葉を勘違いしている。
宮殿で姫として生き私を生きられず、宮殿の外に出たいと望み、神の心を返したい、と思っていた主人公は、外の世界を見せてくれて自分を生きることを助けてくれた神の心の元々の持ち主のホムラについていくことに迷いは無かった。
もしかしたら続きのストーリーがある?
いや、さすがに同じ衣装の伝説は繰り返さないでしょう。(メタい)
これは……、この先、二人の幸せが末永く続く、という意味なのかもしれません。
金砂の海の物語の最後。
ホムラは、海が見たいと言っていた主人公を連れて、かつて海底にあった鯨落都を目指す。
□誤解された海神の書と、海神の伝説。
●が予言の言葉。
→がリモリア人の解釈。
リモリア遺跡 0065号石板残篇より 『リモリア・海神の書』
●リモリア人が真の力を得る方法
→ホムラが海神の力を取り戻す方法。
●深い海峡の隙間に潜り、真珠を探す
→もう海がないので真珠もない。
●運命の相手の魂を見つけ、愛し合う
→スナネズミをあげたり、お出かけした。
●そして彼女が最も純粋な口づけを捧げる時、自らの手で彼女の心臓をえぐり出す
●愛で満たされた純真無垢な心は、人類からリモリア人へ捧げる最上の信仰である
→口づけはなし。主人公が望んで心臓を差し出した時、ホムラの手で心臓をえぐり出す必要がある。
(以上、リモリア遺跡 0065号石板残篇より 『リモリア・海神の書』)
●ホムラ「いずれ海は枯渇するだろうと書かれて いる。」
●先代の海神は、次がリモリアで最後の海神 になるという予言を残した。
→人間に騙されて海神の心臓を奪い去られたから、火種も消えて海も枯れた。
海神は自らの手で最愛の人を殺して、海神の心臓を取り戻し海神に戻らなければ、海を呼び覚ませない。
ホムラの炎が消えそうに暗いため、今海神の心を取り戻さないと、火種は消えて、海神は永遠に眠ることになる。
アモンが言う「海神の伝説」とは。
海神の伝説となった場所が歌島と言われていることから、歌島で起きたことを当時誰かが見ていたのだろう。
忘却の海の海神がいた頃は、海と海の火種も存在し、リモリア人も海底に住んでいて、めったに陸へは行かない。そして、主人公は海の火種のために犠牲となったと思われていたので、陸地にある歌島の神殿に住んでいるのを人間に見られたとしても、当時はほとんど大丈夫だったと思われる。だから、たまにはホムラと主人公は街や海辺を散歩したりもしたかもしれない。
そして、ホムラが眠りにつき、海が干上がり、リモリア人が陸に上がって過ごすうちに、海神が主人公と一緒に陸にいたことがリモリア人に伝わった。
そして、それを聞いたリモリア人たちは、海神が愛する人のために海を裏切った……いや、海神がそんな事をするはずがない……神に対してそんな事を考えるのは不敬である……そうだ、海神は人間に騙されたのだ……海神の書にも、心臓をえぐれと書かれていたらしい……リモリア人は、人間に騙されて海神の心臓を奪われたのだ……
と言う感じで、どんどん事実とは異なった伝説となったのであろう。人の噂などは、伝言ゲームのようにどんどん違った話になるものである。
また、忘却の海の頃に、アモン長老が、ホムラから直接事情を聞いていたとしても、恋愛的な意味での心を奪われた、を、心臓を奪われたと解釈したりして、色々と間違って伝承されてきたのだろう。
□海神の書の予言の本当の意味とは。
リモリア遺跡 0065号石板残篇より 『リモリア・海神の書』
●リモリア人が真の力を得る方法
→海神ではなく、リモリア人が真の力を得る方法。
●海上で荒れ狂う大波と闘う
→忘却の海のとき、生贄として主人公は嵐で大波の海に投げ込まれ、ホムラは笛で海を鎮めた。
●深い海峡の隙間に潜り、真珠を探す
→陸地の海神祭へ行く前にホムラは真珠を拾っていた。
●運命の相手の魂を見つけ、愛し合う
→同じ境遇の主人公とホムラは心を通わせ親しくなる。
●そして彼女が最も純粋な口づけを捧げる時、自らの手で彼女の心臓をえぐり出す
→海神祭前日に火種が揺れた時、2人は近づきキスをしていた。
その日、主人公が昼寝をしていると、少年ホムラに心臓をえぐられる夢を見る。
●愛で満たされた純真無垢な心は、人類からリモリア人へ捧げる最上の信仰である
→主人公は、ホムラに、生贄だった生命を救われ、一緒に祭りに行ったり、心臓をえぐられないよう歌島の神殿に匿われ愛され、愛に満たされた。
海神祭の契約の時に、心の中で、ホムラの名前を呼び、ホムラのために歌や祈りを捧げると心から思っていた。そして、神殿に閉じ込められていても心は愛に満たされ、ホムラを愛し続けホムラへの歌と祈りを毎日繰り返していた。
(以上、リモリア遺跡 0065号石板残篇より 『リモリア・海神の書』)
●ホムラ「いずれ海は枯渇するだろうと書かれている。」
→元々は守護神であるホムラと主人公が陸地に住むことを選択し、心臓をえぐる予言のためにホムラは海を拒否して望まなくなったから海が枯れた。
金砂の海の客A客Bの話、
↑主人公が海を見たいと言ったことで、ホムラがそれを叶えてあげたいと思い、その二人の意識のエネルギーで、海風が吹き砂を飛ばし砂の下から海が湧いてきた、と推測される。
客Bが、砂の下から“何か”湧き出てきたらしいぞ、と言っているのは、この時代は海が干上がってずいぶん経っていて、みんな海を見たことがないから、よく分からなかったのだろう。
●ホムラ「先代の海神は、次がリモリアで最後の海神になるという予言を残した。」
→海神だったホムラが永遠に眠りにつくのではなく、海が干からびてしまうため海神もいなくなる。その後もホムラは眠りと再誕生を繰り返している。
□リモリア人が真の力を得る予言は成就したのか?
結論から言うと、
夢の中で心臓をえぐっているので、忘却の海の時期に全て海神の書の予言は成就している。
この予言は、ホムラが海神の力を取り戻す方法ではない。予言に書かれたことが自然と起き、それはタイトル通り「リモリア人が真の力を得る」方法である。
おそらく金砂の海では、“何か湧き出てきた”らしいので海は復活するだろうが、予言では忘却の海のホムラが最後の海神だから、金砂の海のホムラは海神にはならない。
リモリア人の真の力は、海の民であることではない。火種でもない。ホムラも、主人公の心臓をえぐる犠牲を払ってまで海の火種を作ったり海神になったりしないだろう。そもそも、ホムラは最初は主人公に名前を教えるつもりはなかったが、主人公に海神さんと呼ばれて不快なため名前を教えたり、「あんな重い物、海神はお断りだ。」と、自分が海神だということが嫌そうだった。もちろん、あんな重い物というのは、フォークみたいな槍の事だが、海神の責任が重いということも暗に示している。
ホムラは、自分が海神に戻ることより、故郷の海を復活するのがリモリア人が望んでいることだと言っていたが、それは主人公に出会う前にアモンに言われていたからそう思っていただけだ。
ホムラの本心は、主人公を望むことをする。彼らは海には戻らない。
リモリア人たちは、真の力――愛に満たされた心を取り戻し、太古のように再び陸で生活するだろう。美しい海を眺めながら。
そういうわけで、最後の海神の意味は、リモリア人は海に住まなくなるということであり、海神が永遠の眠りにつくという意味ではない。それまでも何度も再誕生しているので、金砂の海のホムラの炎が黒く弱っているが、単に経年劣化のエネルギー不足なだけで、特に問題なく永遠に再誕生する可能性が高い。
心臓をえぐられる夢が、現実となった場合。
この場合、時期は金砂の海の後日談ということになる。
鯨落都に向けて進む間に、ホムラは一旦亡くなり再誕生する。
理由は、金砂の海ではすでにホムラの炎が黒く小さくなっていたので、体に蓄えられたエネルギーが少なくなっていた事を示している。そのために、一旦肉体から解放されて原初エネルギーに戻り、エネルギーに満たされた肉体として再誕生したと考えられる。
再誕生以前の記憶のない少年ホムラと主人公は、砂漠の鯨落都にたどり着く。少年ホムラはアモンにまた洗脳されていて主人公の心臓をえぐる。まだ子供なので、あまり良く分からないまますぐ実行してしまうだろう。
そして、この夢の話の中では、キスをせずに心臓をえぐっているので、リモリア人は真の力を得られない。
吟唱となっている事から、リモリア人が言っているという確証はないが、
暗に、リモリア人は海を求めているのでもなく、愛もなく、形骸化された海神信仰のために、海神の心臓を主人公の胸からえぐっているだけだと言うこと示唆している。
また、心臓をえぐり取ったことで、水晶が現れ、それがメインストーリーのエーテルコアを思わせ、海神の心ではなく主人公の元々の能力であった事を示している。
この夢を「予知夢として現実化するもの」と解釈するか、「海神の書の心臓をえぐる予言は夢によって成就された。現実化はしない。二人が望んだから、鯨落都に付く前にはもう海が湧いている」と解釈するかによって、バッドエンドかハッピーエンドかに分かれる。
私はもちろん、後者のハッピーエンドだと思っています。
・
■メインストーリーあらすじ&考察【ホムラ編】
※時系列順に書いていきます。
・2024年3月6日 ホムラ、海底リモリアでリモリア人の女性から生まれる。(セイレーンの歌5-05/06)
・潮汐逆流の日に、子供ホムラが浅瀬で座礁している所を子供主人公が助け、リモリア人の契約を結ぶ。それからホムラは主人公が海に来るのをずっと待っていたがこなかった。(夜遊びの章、潮汐の章)
おそらく、その頃、海底リモリアに住んでいたホムラは主人公に、一緒に海に住もうと約束したのだと思う。
・契約の印として、主人公がホムラを求めて名前を呼ぶとホムラの胸に赤い印が浮かぶ。(花の名のもとに)
・それまでリモリアは、海底の古代文明という伝説として知られているだけで、実際に海底のリモリアで密かに暮らしていたことを悪い人間に知られることはなかった。
しかし、リモリア人たちは悪い人間に見つかり連れて行かれてしまう。
これは、おそらく本人が話しているのだが姿を見せずに本人とも明かしていないので、本当にあったことも夢として話したのだろうと思う。
また、その赤を完全に再現しようと、いろいろと探し、その思い出に何度も向き合っている姿勢もうかがえる。
少年ホムラは人間に欺かれ、リモリアとリモリア人が人間に奪われた日、独りで岩礁に座り歌を歌いリモリアを悼んだ。
・連れて行かれたリモリア人は、鱗を剥がされ血を抜かれ衰弱する。
Kのセリフ↓
Kの海月の儀式の様子↓
↑これはホムラの母親自らが海月の儀式をやっていて、海の奥深く、つまり深海の中におり、海と一体となっているところなのか、それとも見守る側なのか、はっきりとは分からないが、
今は血縁者は叔母だけなので、ホムラの母親もホムラが子供の頃、海月の儀式をしていたという可能性の方が高いだろう。
ホムラが子供なので母親も若かったと思うのだが、何故自死を選んだのだろうか?
ホムラの父親が出てこないので、父親が人間に連れ去られ亡くなったからだろうか?
ホムラが殺人を何度も行うには、それなりの理由があるはずである。
・人間にリモリアを荒らされ、リモリア人は海底リモリアから陸へ避難し生活するようになり、リモリアが遺跡となる。
「遺跡」となったのは、割と最近である。
・幻影なのか現実なのか、リモリア遺跡には知的な魚とコア武器を持った骸骨がいるらしい。(世界の深層05-4-04/09 02/03 03/03)
この骸骨はホムラなのだろうか???
ホムラでなく、骸骨で生きている何か、だとしたら。鱗が魚になるくらいだから、骨が骨人間になって動いてもおかしくはない。
骸骨で生きているということは永遠の命を持っている存在だろうか? メインストーリーでは骸骨が海神……とか? よくわからない。保留です。
・2034年頃。EVER出資のガイア研究センター研究員兼チームリーダーのスエが主人公に実験。7、8歳の主人公の心臓のエネルギー爆発によりエーテルコア発見。主人公、以前の記憶喪失。(世界の深層06-2-01/05〜)
主人公は、ホムラの事もホムラとの約束も忘れる。
・ホムラの叔母タンレイの思い。
例の事件とは、人間にリモリア人が連れて行かれた事件だと思われる。それから、ホムラは人間を殺して復讐するようになる。
・叔母から、恐らくリモリア人の血液を飲んだり鱗を扱ったりする人間の名前の書かれた書類をもらい、ホムラは殺人のためにメモを取る。
殺人にのめり込むホムラを心配した叔母は、彼の幸せを思い、ホムラにアート展を勧め、昔ホムラがよく絵を描いていたことを話す。
・ホムラの後を付けてきた私立探偵の資料から、ホムラは主人公が住んでいる場所や、彼が求めていたその他の情報を得る。
・その後、恐らく、ホムラは叔母の勧めでアート展へ行き、絵を描きながら、自分自身と向き合い、探偵の資料にあった主人公が住んでいる臨空市に思いを馳せていたのだろう。
・ホムラは芸術家になって、しばらくして、臨空市へ移住する。
・ホムラが臨空市へ来たばかりの頃。
ホムラは、リモリア遺跡に関わる人間を始末しているレインウェアに接触し、EVERの執行リストに載っているかもしれない主人公について自分に任せるよう脅す。レインウェアはホムラに、「蟻の巣」で雇い主のEVERのCEO(?)と会うように言う。(世界の深層05-6-08/15〜10/15)
・(蟻の巣で、ホムラはEVERのCEOに会う。執行リストから主人公を削除し管理を任せるよう脅す。それ以降、)EVERからホムラへ主人公の情報が送られるようになる。(癖になる痛み2-03/10)
・主人公大学時代。ホムラはEVERのCEOから主人公の大学の情報をもらう。
主人公のことが気になるホムラは主人公の通う大学で講座を開催する。主人公を身近に感じる。
・蟻の巣2階個室。EVERはホムラに、ホムラが望んでいたいくつかの写真を見せ、主人公を狙う存在が他にも多くいることを告げる。(写真は、セイヤ、ハンチングハット、暗点、などが含まれていたかもしれない)
そして、おまけとしてEVERは隠し撮りした主人公の写真を見せる。ホムラは、いらんことするな、とEVERに釘を差して資料を燃やし、主人公の写真だけをもらって去る。(癖になる痛み3-06/07)
・その後、
ホムラは、彼女とリモリア人の契約を清算しなければ、と理性で考えつつも、大学の掲示板で鮮明な彼女の写真を見つけ、彼女の近くに行きたくなり、大学で特任教授をすることに。(癖になる痛み5-01/09)
・2048年 メインストーリー。
↑画像左のマップに青いピンがある。ちょうど青い鱗のような……。
メインストーリーのホムラは、伝説ホムラのように主人公に青い鱗は渡していないが、GPSで毎日主人公を見守っていたかもしれない。
.ホムラと主人公は、「リモリアの海で 世界最後の魚を救おう EVOLバーチャルフィッシュの中に、本物の魚が1匹だけいるよ!」という金魚掬いの出店で再会する。
リモリアの伝説の赤い魚、燕尾魚のことを詳しく話すホムラに、主人公は燕尾魚を渡す。帽子島のパンフレットを持ったホムラに、主人公がワンダラーがいるから行けない事を告げる。
・主人公は、ハンターの任務で、杉徳医療レーウィンの家へ行き、ホムラが描いた絵の幻影を見る。
・主人公は特異エネルギーの付着した絵を描いた画家を調べ、Fluxギャラリーへ行く。絵を見ていると、どこからか絵を解説する声が聞こえてくる。
潮汐逆流の日はホムラと主人公が出会った思い出の日。
ホムラは、主人公から、誰? と聞かれ、思い出の日の話をしても気づかれず、主人公に自分の存在を忘れ去られてしまったことを実感し少し落ち込んで、あるいは腹が立って、しばらく無言になったのだろう。そして、
と言って、姿を見せずに話して、本人かどうか名乗らずにうやむやにしている。恐らく本人だが、
と思っていたので、少しずつ距離を縮めているのだろう。単に姿を見せるのが恥ずかしかったり、忘れ去られていて腹が立ってただけかもしれないけど。何にしても、詳しく絵のことを話したり、姿を見せなかったり、本人だと名乗らなかったり、と主人公に対するホムラの複雑な葛藤が表れている。
そんなことは知らない主人公は任務のために、ホムラAIにギャラリーの案内を頼む。
この絵のタイトルは分からないが、おそらく、ホムラが子供の頃、リモリア人たちが人間に襲われて海が血で染まったのを目撃した時の絵だろう。「魚になった夢」と言ったのは、リモリア人として海に住んでいた事を内緒にしているからだと思われる。
・ホムラの家へ、ハンターとして主人公が調査にやって来る。
・絵の具の材料のサンゴに特異エネルギーがあったことで、どこのサンゴなのかホムラから情報を得ようとする主人公。
ホムラはそれを知られると絵の具の材料が取れなくなると知り、サンゴを取るためのボディーガードになるように主人公に依頼し、代わりに情報を渡すと交渉する。ハンターの任務として情報を得るために主人公はしょうがなくホムラのボディーガードになることを承諾する。
実際は、ホムラは強いのでボディーガードはいらないのだろうけど、主人公との距離を縮めたいので、あれこれ言い訳をして交渉したのだろう。
・ホムラがN109区で懸賞をかけられ狙われていると知り、主人公は心配してホムラの家へ。それから、家族が亡くなった原因を探るため、主人公はN109区に入る方法をホムラに教えてもらおうとする。
・2人はホムラを追っていた週刊誌の記者と遭遇し話を聞く。ホムラは記者にレーウィンが死んだ事件の情報を隠した人物を探るよう脅す。
(そしてホムラは暗点シンが関わっていると知る? それともEVER?)
・帰り道、ホムラは絵の具の材料探しのために主人公にボディーガードを頼む。しかし主人公はやんわり断る。そこでホムラはN109区に入る方法を思いついたと言い、その協力をする代わりに、翌日、白砂湾へ来るように言う。
・ホムラと主人公は舟に乗って、サンゴの採れたリモリアのあった海域の帽子島へやって来た。
・絵具の材料にするコアを持つワンダラーをおびき出すために、特異エネルギーの付着したサンゴを使って共鳴する事を教えるホムラ。(EVERに主人公のEvol能力の資料をもらったのだろうか)
サンゴを持った主人公の手のひらから、光の波が辺り一面に広がる。
ワンダラーが現れ、二人で戦ってコアを得る。
・猫が現れホムラが怖がる。(ホムラは海洋生物なので、餌として猫に食べられそうだから?)
・海から燐竜が現れ二人で戦う。
・海の中で人喰い渦に向かって行くホムラを止めようとした主人公は海の中で溺れてしまう。
ホムラが溺れるのが心配な主人公に「行かない」でと呼びかけられ、ホムラの胸の印が赤く光る。
彼は、幼い頃、座礁した時に助けられ約束した時のことを回想する。
そして、
多分、ホムラは、「僕との約束を覚えてない君のことなんて本当は僕は助けたくなんかなかった。今回は、君が自分で僕に行かないことを選んだから、助けるだけなんだからね!」と言うような意味で文句を言いながら、溺れる主人公を抱き止め、人魚の姿になる。
・陸に上がり、目が覚めた主人公に、ホムラは焚き火で乾かした上着を渡す。
・ホムラ、猫に指を舐められる。
と言っているが、ちょっと吃ったような詰まった話し方をしているので、本心は本能的に「食べられそうになってびっくりした」のを取り繕って言っているのだろう。自分が海洋生物だと言うことを隠して人間に紛れて生きているので咄嗟に色々と嘘を付くのが癖なのかもしれない。知られると悪い人間に捕まってしまう可能性があるので。
あと、主人公に自分のことをあまり知られたくないとか。あるいは、もともとそういう性格なのかも。?
・主人公に何故猫が嫌いなのか聞かれて、また少し吃りながら言い訳を創作するホムラ。
そして、自分が主人公を好きになって忘れさられてしまった事をまた思い返し、自分の心情を吐露する。
主人公に「ほら、「みんながそうとは限らな い」って言ってるよ。」と言われると、
「君は? 大切なことを忘れていない?」とホムラは過去のことを聞く。
「大切なこと? 何の話?」
と主人公が覚えていない様子に落胆し、ホムラは「別に……」と目をそらす。
・気持ちを切り替えて燐竜のコアを自慢気に見せるホムラ。
・ホムラはボディーガードの報酬として主人公に「蟻の巣」の招待状を渡す。
・ホムラは、叔母タンレイの結婚式に出る。タンレイに色々言われても、結婚のことなどは考えていない素振りだが、ホムラは主人公のことを忘れられずにいる。
・ホムラは、レーウィンの葬儀会場であるレーウィンの家へ行き、レーウィンに花を手向けると見せかけて、コレクションとして部屋に飾られたリモリア人女性の骸骨へ、密かに花束を手向ける。(世界の深層03-4-03/06)
・主人公は電話でホムラにN109区で暗点を釣る相談をする。
・蟻の巣で待ち合わせ、ホムラは主人公のサポートをする。
主人公はエーテルコアを餌にして暗点シンをおびき出す作戦に出る。
・ホムラは、アリの巣の2階の個室でEVERのCEOから例のものを受け取る。
・EVERは暗点に社員を殺られて脅されており、ホムラもリモリアに関わる事を暗点に握られている様子だが……。
・次回予告?
新しく作った絵の具で赤い絵を描くホムラ。
主人公に「夢で見た絵」として語っていた、その記憶の赤。
リモリア人が殺された残虐な記憶に向き合い、心の折り合いがつき、復讐が終わり、絵も完成したのだろうか。
□メインストーリーのホムラの心境考察
ホムラが主人公に近づいた目的は契約を清算するため。
ホムラは、記憶のない主人公との契約から解放されたいと思っている。
すぐにでも会って事情を話してしまえば良いのだが(それで解約できるものなのか分からないが)、彼は本能と愛に逆らえず、ゆっくり時間を掛けて精算しなければ……、などと言い訳をして、結局主人公と共に過ごすことを選び続けている。
また、ホムラ自身や主人公を狙っている存在か多く、安全を確保するためにも慎重にならなければならない。
帽子島の海で、ホムラが溺れると心配した主人公は海の中でホムラに声をかける。しかし、逆に主人公の方がそのまま息が続かなくなり溺れてしまった。そのときに、ホムラが一瞬主人公を見捨てたように見えたのは、
おそらく、「心配しなくても海洋生物だから人食い渦ごときでは溺れることはない。でも、海に来ることを約束したのに忘れて、きてくれなかった君に話すことなんてない、君に関係ない」と腹が立っているからだろう。
しかし、ホムラが溺れることを心配して駆けつけた主人公の呼びかけに、ホムラは愛を感じ赤い印が浮かび上がる。
多分、呼びかけられず赤い印が出なかった場合でも、渦に飛び込んでコアを取ってから、急いで主人公を海から引き上げていそうではある。
契約から開放されたい/開放されたくない、その葛藤があるから、見捨てたり拾ったり。
あと、海の中でホムラが変身したのは、主人公を抱えていて、人魚の姿になった方が人喰い渦でも安全に泳げるからだと思う。何だかんだと言いつつもホムラは主人公を大切にしてる。
メインストーリーのホムラは、主人公との契約に閉じ込められている。
契約から解放されたい、でも解放されたくない、という葛藤がある。だから、冷たかったり親切だったり拗ねたり甘えたり、少し分かりづらい態度をとっている。そして、自分や他人に色々言い訳しながら結局、主人公の近くにいる。
主人公という花の蜜を吸いたい蝶は、例え自由に飛び回れたとしても、花がなければ無意味だから。
・ホムラのもう一つの問題は、リモリアについて。
私は、当初、EVERや杉徳医療関係がリモリア人たちを捕まえて血を取ったり鱗を剥いだりしてたのかと思っていたので、EVERとホムラがやり取りをしていることが不思議だった。黒幕は暗点なのだろうか? または他にいるのか。それとも、ホムラはEVERがリモリア人を傷つけた事を知らないのだろうか? いや、むしろ知っていて、全ての原因や危険因子を根絶するためにEVERを今は生かして利用しているのだろうか?
ホムラは、
と言っていることから、人間の狡猾で残忍さを見習って、色々と行っているのだろうと思う。
ただ、乙女ゲームとしてみると、新キャラクターで攻略対象とも言える暗点シンが、本当に黒幕なのだろうか? とも思う。
むしろ、シンを黒幕と思わせておいて、実際には攻略対象以外が黒幕だったというのが妥当な気がしないでもないのですが……。
★追記:歌島の考察に至ったプロセス。
大事なことを忘れていました。
どうして歌島で主人公が祈りを捧げていたと考察したのか、そのきっかけのプロセスを書き忘れていました。
恋と深空の伝説ストーリーとメインストーリーには、たくさんシンクロしているシーンがあります。何度も同じようなことを繰り返しているそれらのシーンには、何かしらの意味/作者からの暗号、があるとして、私は考察していました。
今回のホムラの考察では、伝説ストーリーの「歌島」と、メインストーリーの「帽子島」で、まず、「島」がシンクロしているということで、その周辺のシンクロで、どんな意味があるのを考え、
伝説ストーリーの中では語られなかった、歌島で何が起きたのかを考察していきました。
メインストーリーでは、わざわざ小さな手漕ぎボードを二人で漕いで帽子島へ渡っています。主人公が言うようにハイテクな乗り物もあったはずですが……。
メインストーリーとしての意味では、ホムラがデート気分でゆっくり二人で海の上でボートを漕ぎたかった、という気持ちで選んだ、ということなのかもしれません。
しかし、シンクロ的な暗号としては、「香り纏う夢」の夢に舟のシーンがあり、そこが、何か重要であると感じました。
次に、帽子島で印象的なシーンは、主人公が、特異エネルギーとホムラの血がついたリモリアで採れたサンゴと共鳴し、その波動が海の方まで広がったことです。
その事から、歌島で主人公が行っていたことは共鳴することだろうと考察しました。
伝説では、共鳴やEvolなどの言葉は出てきません。伝説の中の言葉でいうと、対象に意識を向け心を捧げるような、祈り、信仰、ということになります。
そして、ホムラの血がついたリモリアのサンゴと共鳴していた事から、リモリアにいるホムラへ祈っていたのだという考察に至りました。
いつも、自動的に考察しているので、こうして思考のプロセスを書くのを忘れてしまうことが多いです。
いきなり結論からでは、どこからそんな発想が? と突拍子もなく感じられると思います。しっかりプロセスを書かなくては、と思っているのですが、いつも忘れてしまい………。
そんなわけで追記しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
もうすぐ、メインストーリー更新!
楽しみですね!
それでは、また。
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