海外ローカル美容室に行ってみた
海外生活がもう5年以上であるが、私はいつも日系美容室に行っており、ローカルの美容室には行ったことがなかった。
今住んでいるエリアには日系美容室があるものの、諸事情によりそこには行けないのでローカルの美容室に行ってみることにした。
近所に住む日本人のお友達が通っているというスペイン人の美容師が一人で切り盛りしている美容室。
予約は済ませてあるのでいざ行かん!
予約時間に遅れる美容師
14:50 美容室に到着した。15時に予約をしていたからだ。
しかしドアは閉まっており、”Sorry we are closed”の文字が。
え?すっぽかされた?
とりあえず10分待ってみることにした。
私予約の時間間違えたのかなぁ?いや合ってるはず、などと考えながら。
15:10 美容師、現る。
「ハロー」
まったく悪びれてない。うそだろ?
予約の時間間違えたかと思った、と言ったら
「ランチ行ってたんだよ〜」とニコニコ。
予約時間を過ぎてても気にしない、それがローカルなのかもしれない。うん。
適当な記憶
さぁ、店に入りました。
スペイン人らしく、ラテンの音楽をオン。
鼻歌を歌いながら「えっと、今日はカットだったよね?」
いや、ヘアカラーだけです。
「あ、そう〜ヘアカラーね。オッケー」
予約のノートをつけていて、今その目の前にいるのに適当な記憶で進めようとするところがすごい。
荷物置きなどない
日系美容室では到着してすぐ上着を預かってくれる。
席の近くに荷物を置くところがあり、そこにカバンを置いておける。
もしくは上着と共に荷物を預けられる。
ローカルにはそんな上着お預かりサービスも、荷物置き場もない。
荷物は床へ。スマホを置きたければその辺の棚に置く。上着も床だ。
ローカルは床置きを全く気にしない。公衆トイレだって床置きするんだから。
ただ、私は気にするよ!
袖などないビニールを被せられる
さぁ髪を染めよう!ということで、この日タートルネックを着ていた私。
「タートルネックの部分中に入れるね〜」と中に折り曲げ、薄手のタオルで首元を守る。
その上から被せられたのはビニール。
日系美容室に必ずある袖ありのタイプではなく、ただのビニールっぽいやつにリボンがついてて、ガッツリ守られている首元部分でリボン結びして完了。
髪染めスタート
髪を染め始めた。セルフで一番染めていたのでどのブランドの何番を使ったか聞かれたが、覚えてないと言ったら問題はなかった。
髪を染める前におでこのあたりをワセリンでプロテクト、、、などという日系美容室の気遣いのようなものはされない。
ザザザッと塗り始め、おでこの数カ所に毛染め液がついてる。
そんなことは気にしないぜ!と言う感じで進めていく美容師。
手早く毛染めが完了した。
「いまから染まるまで待つよ〜」
わかりました。何分待つんですか?
「45分だよ〜」
長い!そんなに毛染め液を頭に塗ったままでいいのか!?ヒリヒリしないんだろうか?
とりあえず待つことにした。
この間、お茶を出してくれるわけはないし、雑誌などの読み物もない。特に話しかけられることもないので、スマホで時間潰し。
数分経っておもむろに美容師が近づいてきて無言でおでこについた髪染め液を拭い取った。
「失礼しまーす」とかいう一言もなくウェットティッシュでぐりぐりと拭い取る、それがローカルなのだ。
カット時間15分
待っている時間に別のお客さんが現れた。常連のおばちゃんのようだ。
マシンガントークをするおばちゃんは着いて早々、スマホを棚に置き、シャンプー代で洗髪。
ささっと洗髪を終えて席について、カットよろしく!それだけ。
美容師が話しながらカットをしていく。
10分後、カット終了。
「あら!すごく短かくなったわ!」
不満なのか?てか喋ってる時に気づくだろ?いま気づいたんか?
でもおばちゃんはそのままマシンガントークを続け、いつの間にやら去っていった。
おばちゃん、いつお金払ったん?嵐のように去っていったおばちゃんであった。
毛染め後の洗髪
毛染め45分と言っていたが、おばちゃんが来ていたので結局55分後に洗髪となった。
タイマーをかけないのもアバウトな感じでいい。
洗髪は日系と似たような感じであったが、なんせ雑なので顔に水がかかりまくる。
髪の洗い方も雑かつ早い。でも気持ちがよかった。
コンディショナーをつけて待って、洗い流し。
顔に水がたくさんついているが、それを拭くわけでもなくそのまま席に戻る。
ドライヤー熱い
ドライヤータイム。濡れた髪が顔にペチペチとまとわりつくドライ方法。
だからシャンプー後、顔についた水滴を拭かないのかな?
そしてはドライヤーの距離が近い。熱い。すごく熱い。
真正面からドライヤーを顔に当ててくる。熱い。
タートルネックを着ているせいもあるだろうが身体が熱い。
しばらくドライヤーの時間が続き、熱さに耐えていると終わった。
終わった後は汗だくだ。顔についた水滴はなくなっている。タオルを使わずに済んだ。なんて合理的なんだ。
「ヘアカットもする?」と聞かれたが、私の髪は日本人らしい直毛ストレートで日本人美容師に丸いボブを使ってもらったので、これを崩すわけにはいかず、断った。
髪全体をささっとくしでとかして、私の初海外ローカル美容室体験は終わった。
安すぎ!
かかった費用はなんと35ユーロ。安い!
カードで支払いをして終了。ちょっともたついたので、さっきのおばちゃんは現金でささっと払ったのかもしれないと思った。
感想は、日系美容室のように丁寧さやおもてなしはなかったが、ヘアカラーをしたいという私の要望は叶えられ、しかもお手軽価格でまぁまぁいい仕上がりになったので満足だ。
次はカットにも挑戦してみたい。