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「銀太郎さんお頼み申す」で感じる粋と野暮

この記事は、私が所属している「ノンプロ研」の Advent Calendar 2024の8日目の記事となります。

久々にジャケ買いした漫画です。
表紙がきれい。
さとりちゃん(主人公、左)と銀太郎さんの着物の色合いと柄が素敵。
さとりちゃんの着物の柄は雲取り。古典模様の一種で、ふんわりとたなびく雲の様子を輪郭線や色で表現したもの。明るくて可愛らしい色合いに対して、銀太郎さんの着物は紫。山と松が描かれているように見えます。渋くてまぶい、銀太郎さん。どちらも自然の風景で、対比しているように見えます。若いさとりちゃんが雲のようにふわふわして浮ついているのに対して、銀太郎さんは落ち着いてしっかり地に足がついている。

この巻のテーマは、粋と野暮(私が勝手につけました)
いなせな火消しの親方。源氏香、少し香るくらいの控えめさ。
垢ぬけてさっぱりして色気が漂うとは、こういうことなのね。
アゲアゲMaxは、みんなの会話のきっかけを邪魔することもある。
粋と野暮の言語化・視覚化が、すごく腑に落ちました。
「好き」に生活を合わせていくことで成長していくさとりちゃんに、居住まいを正したくなりました。


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