2020-21シーズン始動。今季アイスバックスが果たす役割とは
3月からの約5ヶ月間のオフも終わり、それに合わせたかのように梅雨明けした今週、チーム全体練習がスタートしました。新型コロナウイルスの影響で、今季はいつもよりも2ヶ月ほど遅いチーム始動となり、全体トレーニングも2グループに分散され、感染予防対策を徹底しながら行われています。初日の昨日は体力測定を行い、現状の筋力や心肺機能を測定しました。
オフの期間が長かったことと、自粛期間にいつも通りのトレーニングができなかった影響を心配していましたが、筋力、心肺機能共に著しい低下もなくホッとしています。ちなみにゴーリーには必要ないと言われているベンチプレスで、100kg挙げちゃって自分でもびっくりしてます。笑
開幕日程がまだ決まっていない状況ですが、まずは今月24日から始まる氷上練習に向けて、怪我をしない身体づくりを最大の目標に、身体のキレを取り戻したいと思います。
毎年オフ期間には氷上練習を定期的に行うようにしていましたが、今年は1度しか氷上に乗ることができず、スケーティングスキル向上が図れなかったことが今は唯一の不安要素ですが、24日から始まる氷上練習をより質の高い時間にするために、今季は練習前のスケーティングドリルを定量化して取り組んでみようと考えています。
問われるスポーツ、アイスバックスの価値
シーズン始動はしたものの、依然新型コロナウイルスの猛威は世界の全てのスポーツに影響を与えています。プロスポーツチーム経営に欠かすことができない要素である入場料収入の激減に加え、スポンサー企業の売上減少がチーム経営に与える影響の大きさは想像に難しくありません。アイスバックスの経営状況を一選手の僕が詳しく把握している訳ではありませんが、チームは確実に昨季よりも厳しい状況だと理解しています。
そんな状況下であっても、株式会社TKC様をはじめ多くのスポンサー企業がスポンサーシップ契約を継続してくださっていることで、僕たちは競技が続けられているということを肝に銘じなくてはなりません。
(そこにはチームフロントスタッフの経営努力があることも肝に銘じています)
特に飲食店や個人商店などの小口スポンサーにおいては、例えば10万円のスポンサー料を支払うのに、どれだけの経営努力をして下さっているのか、10万円どころか1万円の利益を生み出すのに日々どれだけ大変な思いをしているのか。
僕たちの年俸や防具代は、そこから生み出されていてるものだということを決して忘れてはいけません。
スポーツの価値は人々に感動や勇気を与えることであり、その価値が本当の意味で問われるのが今季だと思っています。新型コロナウイルスの猛威で、世界からスポーツが消えた時間を経験した人々へ、改めてスポーツが持つ意味や価値を「表現者」として伝えることが僕たちアスリートの使命です。
もちろん、その価値を伝える手段としてリーグ優勝を目指すことは言うまでもありません。
アイスバックスがファンやスポンサーなどステークホルダーにとってどんな存在であるべきか、共にどんな価値を創造していけるのか、選手として自問しながら練習に取り組んでゆきます。
まとまりのない文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。