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「元気で明るい人募集」の闇


60代で定年になった人が
仕事を探していて

「どこもかしこも
“元気で明るい人募集“だよ
暗くてもよくない?」

って言っていて
その通りと思った

“普通“でもいいと思う

“普通な人“が
むしろ貴重

接客業だったら
お店からしたら
元気で明るい人の方が
それはいいだろう

でも、現時点で
どれだけ元気で明るい人が
世の中にいるんだろう

そもそも
なんで元気で明るくないと
いけないんだろう

元気で明るい人の
希少価値半端ない

バイトで時給1万円でも
いいんじゃないか?

人間なんだから
元気な時もあるし
元気じゃない時もあるし

人間の性質を
受け入れない世の中の方が
おかしくないですか?

人材育成、人材不足、人材募集
「人材」という
言葉からおかしい

もう「働くモノ」であって
人という働く材料

いい人材になるために
役立つ人になるために
時間をかけて頑張る

おかしくないですか?
何のために?

「役立つ」って
人に使うのおかしくないですか?

ある人が
「役立つ人になるんだよ」って
子供に言ってた

どんな意図かわからないけど
言葉だけ取ったら
嫌だな

モノとして見られてて
上下関係があって
役立たなきゃ意味ない

そういうことを
暗黙のうちに
伝えちゃってないか?

「役立たず!」って
言われてショックな人は

モノとして見下され
存在を否定され
無価値観に苛まれる

私は役に立って
あなたは役に立たない
っていうマウンティング合戦

そもそも
「価値がある」
「価値がない」も
人に使う言葉じゃない

人材っていう言葉が
人をモノ化してしまっている

そして「人材」っていう
共通の言葉を使わないと
伝わらないから
使ってるだけなのに

なんか知らないけど
虚しくなってくる

役に立たなくったっていいし
そもそも
人に使うのがおかしい

役立たなくても
必要とされなくても
無価値でも
暗くても
貧乏でも
病気でも
劣化してきてても
嫌われてても
禿げてても
ブスでも

自分として
平気で生きればいい



#無気力 #劣等感 #無価値感

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