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2024.8.3 LOUDNESS@松山サロンキティ Liveレポ

2024.8月3.4日松山SALON KITTYで開催された
(以下サロキ)

LOUDNESS WORLD TOUR 2024
GREATEST EVER HEAVY METAL LIVE IN 松山

8月3日のDAY1(1981-1999)に参戦しました

初日のセットリストはサブタイトル通り
1~4期くらいの曲をメインで演奏するとのこと

青春時代をラウドネスの楽曲と過ごした
懐かしい思い出が甦ること間違いなし。

開場20分前に到着すると周辺は人で溢れ
いつもの場所に自転車を停める隙間すら無い。

入場して最後尾の一段高いスペースに陣取ると
ステージの見晴らしも良くまた全体も見渡せる

場内に流れるBGMは古き良き80年代のメタル
ちょうど海外進出を果たして少し経過した頃の
ラウドネスの時代を思い出させる選曲

会場全体を見渡すと正に立錐の余地もないほど人で埋め尽くされ

若年層も見受けられるものの
ファンの年齢層はかなり高め。

入場出来なくなったので一歩前に出るよう
アナウンスが流れる。

実は私も1986年の「SHADOWS OF WAR」
ツアー以来、37年ぶりのラウドネス

“あの頃”のノスタルジーに浸りつつ
今を体感したい、そう思っているファンは
私だけではなかったらしい。


ほどなくステージが暗転、まず現れたのは
ドラムの鈴木政行さん(以下あんぱん)
続いてギターの高崎晃さん(以下タッカン)

この後、続けて2人登場してステージに
メンバー勢揃いになるのかと思いきや

タッカン、あんぱん両名のみのまま
ギターを奏で始めたタッカン。

アーミングを駆使した演奏、フィードバックが
会場を包み始めた瞬間

客席のほとんどが理解したのではないだろうか?
1曲目は“あの曲”ではなかろうか?と。

そして概ねの予想通り…あの曲
正に日本のメタルの夜明けとも言える

誰もが口ずさめるリフが会場を包み込む

さぁライブの始まりだ!

ほどなくベースの山下昌良さん(以下マー君)
ボーカルの二井原実さん(以下ニイちゃん)も
ステージに現れ

会場は歓喜の渦に包まれる。

自然と沸き上がる手拍子に笑顔のニイちゃん
そして更に会場を煽るかのように
自身も手拍子しながら拍車を促す。

最初の1音が鳴り響いた時から感じていたが
とにかく音圧が凄まじい、
正に音の壁が押し寄せてくるような迫力。

この轟音の中であのハイトーンを歌い切る
ニイちゃんのボーカルの凄みを再確認した。

サビでマイクを客席に向けると

♪We are the loudess guys~♪

地鳴りのような合唱が客席から響き渡り
自分もその1人なんだな、と胸が熱くなる。

ド迫力の演奏に物怖じすることなく
真正面から向き合って対等に“戦う”…

ファンの一体感にも感動を覚えた。

やはりそれだけここにいる全ての人たちが
ラウドネスが好きで敬愛しているんだと実感。

続けて「Like Hell」でも同様に
サビの掛け合いはまるで怒号のような迫力

個人的に好きな曲でもある「Heavy Chains」に
込み上げる思いを抱きながら

凄まじいテンションのままライブは進行する。


多感な10代の頃に聴いていた
「Let It Go」や「In My Dreams」など

懐かしいナンバーを挟みながら
合間の軽妙なMCに笑顔になりつつ

「あ、これからはニイちゃんいなかった頃の曲です」

その言葉通り中盤はニイちゃん不在時の楽曲

「マイク・ヴェセーラさんの…」

それだけで大方のファンは理解したのだろう
大きな歓声が上がり

そして名曲「Soldier of Fortune 」が始まる。

続けて間髪入れずあの激しいドラムから始まる
こちらは山田雅樹さんボーカル時代の…

そう!「Slaughter House」だ。

ニイちゃんには大変申し訳ないのだが

私としてはこの2曲はどうしても
ライブで聴きたかった楽曲でもあったので
自然とボルテージも上がる。

続けて重々しい「Black Widow」で
会場はグルーブの波に包まれる。

この日のセットリストは基本、
懐かしの曲メインではあるのだが

ニイちゃんとタッカンのMCの掛け合いの中で

(ニ) 「この日は初期の曲メインで…」
(タ) 「え?(新しいの)演るよ?」

その言葉通り2014年の楽曲
「The Sun Will Rise Again」が演奏されたりと
かなり趣向が凝らされていたように感じた。

本編終了となり
一旦ステージを後にするメンバー

すかさず沸き上がる拍手と“ラウドネス”コール再びステージに姿を現したメンバー

「もうちょっと演るよー!」

タッカンの言葉に続いて鳴り響いたイントロは
これまたここにいる誰もがすぐにわかるリフ

「Crazy Nights」でアンコールの幕は上がった。


サビの大合唱と「M・ Z・ A!」の掛け声
まるで申し合わせたかのような一体感

誰もがこの時、この瞬間を待っていた
そんな空気すら感じる。

続けてこれまた会場を熱狂の渦に巻き込む
イントロが流れ始めた

異様とも思えるほどの大歓声
往年の名曲「In The Mirror」だ!

会場のボルテージはこの日一番の盛り上がりで

それに触発されたかのように演奏も
非常にタイトで素晴らしい、

不覚にも涙が止まらない。

さあ“次”は何だ
「あの曲?それともこの曲?」

そう誰もが期待に胸を膨らませたその時
ニイちゃんから発せられた言葉は…

「Crazy f※※k'in Doctor!」

アンコールラストは「Crazy Doctor」

先ほどまでの盛り上がりを更に超える
史上最大級の歓声の渦に包まれながら
最後の曲が始まった。

スローダウンするソロ前のギターで
タッカンが絶妙なタメを作ったのが
最高にカッコよかった。

怒濤と混沌の中、この日のライブは幕を閉じた

最後に挨拶をしてギター高く掲げるタッカン
同じような画像や映像を見たことがある、

あぁこれがそうなんだと実感しながら
ステージを後にするメンバーを見送り

再度アンコールを待つも
残念ながらここで終演。

唯一、心残りがあるとすればやはり名曲
「S.D.I.」がこの日聴けなかったこと
おそらく2日目に“残していた”のではなかろうか

だがそのおかげで「また次回…」
そんな思いにもさせられた。


本当に素晴らしいライブだった

特にアンコールの3曲はこれだけで
チケット代を払う価値があると思えるほどに

音圧、音量の凄さはこれまで観てきた
どのバンドにも負けないくらいの凄まじさ

これを還暦超えたメンバーが演奏している
(あんぱんのみが50代ですが…w)
ラウドネスの底知れぬパワーに驚嘆した。

やはり世界を渡り歩き、世界と向き合い
世界と対等に渡り合ってきた凄みが
自然とにじみ出ている、

80年代は華麗に感じた姿が
現在では逆に泥臭く武骨に見える。

それもまたラウドネスの魅力のひとつ
ありきたりな表現ではあるが

いい歳の取り方をされているなぁ、と
見習いたくもあり、また励みにもなった。


実はニイちゃんは少し前に肺炎を罹患して
この日が療養後の復帰ライブだったが

全くそんなことを感じさせない
伸びのあるハイトーンを聞かせてくれた。

ここ最近永年聞いてきたミュージシャンが
突然旅立つことを数多く体験している

ご本人もステージで言われていたが

「ロックは健康第一!」

アーティストもファンも末長く
その関係性を保っていけることが一番

そう感じさせられたライブでもあった。


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