短編小説[逆さの街]
短編小説:「逆さの街」
第一話 神秘的な世界
空に浮かぶ街
少女の足元には、網目のように広がった土地が広がっていた。
今にも落ちそうな感覚に襲われ、足を進めるたびに慎重にバランスを取る。
空に張り巡らされたこのネット状の土地は、どこまでも続いているかのようだった。
それでも、彼女は空を見上げる。
そこには滝が逆さに流れていて、上から下へと水しぶきが舞い上がる。
あの滝を見ていると、どこか安らぐような、でも恐ろしい感覚に包まれる。
彼女は深呼吸をして、足を一歩前に踏み出した。
つづく
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