
【50歳ひとり旅】27年ぶりの秋田・角館旅行
先日、27年ぶりに秋田県の角館を旅しました。
日帰りで、且つ2時間に満たない滞在時間ではありましたが、四半世紀ぶりの訪問ということもあり、とても新鮮な気持ちで散策することができました。
写真中心になりますが、角館(おもに武家屋敷群)の風景や旅行した感想をnoteしたいと思います。
なお、角館を旅することになった経緯は以下の記事に記していますので、お時間があれば併せてお読みいただければと思います。
久しぶりの秋田新幹線~角館到着まで
冒頭で「27年ぶり」と書きましたが、前回の旅行は秋田新幹線の開業がきっかけでした。
東京から秋田まで一本で行けるようになったことで、東北4県を5日間で巡る旅程を立て、その初日に角館を訪問しました。
あれから27年、ふたたび秋田新幹線こまちで角館へ向かいます。
秋田新幹線の車両も、随分と近未来的になったものです。

盛岡駅までは新幹線専用高架をひた走りますが、盛岡を出ると途端に車窓がローカル色豊かになります。
残雪が残る岩手山を車窓遠くにうかがうことができ、とても美しかったです。

列車は雫石駅を過ぎたあたりから山間を走るようになり、生保内川を眼下に見ながら短線路を進みます。

田沢湖からは家々が目立ちはじめ、角館到着は間もなく。
列車旅は車窓を見ているとあっという間です。
やはり沿線の観光地ということもあり、角館では多くの乗客が下車しました。
跨線橋を渡り、今回の第一の目的地・角館駅に到着しました。

2時間で巡る角館散策
今回の旅の行程について
前項最後で「第一の目的地」と書きましたが、今回の旅は2部構成で行程を組んでいます。
まずは、27年ぶりの角館・武家屋敷通りの散策。
そして第2の目的として、角館駅から出ている「秋田内陸縦貫鉄道」というローカル鉄道に乗車すること。
このあとの秋田内陸縦貫鉄道の時刻表や帰りの新幹線の時刻等を勘案した結果、角館の散策は2時間(厳密には1時間50分ほど)で切り上げる必要があります。
久しぶりの角館にもかかわらずかなり急ぎ足での観光となりますが、武家屋敷は駅から徒歩で巡れる範囲にあります。
また、桜の見頃も過ぎており写真撮影に勤しむこともなさそうでしたので、とにかく限られた時間内で楽しむことに集中しようと思いました。
レンタサイクルは借りず徒歩で散策
角館の駅前には、レンタサイクルが借りられるお店があります。
今回、観光時間が限られている状況ではありますが、レンタサイクルは借りず、徒歩で散策しようと決めていました。
理由としては以下の2点です。
一番遠い武家屋敷でも駅から徒歩25分ほど(早足なら20分程か)
武家屋敷は通りに点在しており、乗ったり止めたりは却って億劫
せっかくの美しい町並み、「徒歩」の速度で眺めたい
武家屋敷通りまでの往復を考えると、見て回れる武家屋敷は限られてきますし、各施設での観光時間も急ぎ足になってしまいますが、上記理由から徒歩で回ることに決めました。
約2時間で見て回った武家屋敷と施設
2時間という限られた時間しかありませんでしたが、正直、どの武家屋敷や施設に寄るかについては、まったく決めていませんでした。
武家屋敷通りには、無料で見学できる場所と、有料の場所があります。
特にどこへ寄るかは事前に決めず、ぶらりと歩いて、気になったところに立ち寄ることにしました。
結果として、以下の施設・店舗に立ち寄ることができました。
外町史料館たてつ(無料)
武家屋敷 小田野家(無料)
武家屋敷 岩橋家(無料)
武家屋敷 石黒家(有料 500円)
あきたプリン亭(プリンソフト 480円)
これだけ寄っても、時間に余裕をもって角館駅に戻ることができました。
もちろん、帰りは結構急ぎ足になりましたので、足に自信のない方は厳しいかもしれません。
実際に歩いてみて、まだ立ち寄りたい武家屋敷やお店はたくさんありましたが、限られた時間のなかでこれだけ楽しむことができたので、個人的には満足度は高かったです。
角館散策フォト
僅かではありますが、美しい角館の雰囲気を味わっていただきたく、立ち寄った施設の写真と感想を載せたいと思います。
外町史料館たてつ
「入場無料」の看板と「八重桜:満開」の黒板文字につられて入った施設。
庭園がとても美しく、建物内の展示物も見応えがあり、無料とは思えない施設でした。



武家屋敷 小田野家
外観のみですが、無料で見学できる武家屋敷です。
苔むした前庭が印象的でした。
建物自体は比較的新しめに感じました。


武家屋敷 岩橋家
こちらも無料で見学できる武家屋敷です。
どこぞのガイドさんのお話を盗み聞きしたところ、映画『たそがれ清兵衛』のロケ地となった武家屋敷とのこと。(聞き間違いでしたらすみません)
こちらは、入った瞬間、歴史漂う木材のにおいがマスク越しでも感じられ、建物の歴史と風格を感じました。
敷地内には祠や井戸もあり、無料の武家屋敷の中では一番見応えがあるのではと思います。



武家屋敷 石黒家【有料】
唯一入った有料の武家屋敷。
中に入ると、屋敷内について5分ほどですが、丁寧に説明していただけます。
こちらは角館武家屋敷通りで唯一、今なお実際に当主のご家族が住まわれているとのこと。(公開されているのは、屋敷の半分ほど)
季節がら五月人形が飾られていましたが、その人形も代々受け継がれた歴史あるもの。
身分によって玄関が分かれている話や、亀の透かし欄間など、短い時間ではありましたが、大変貴重で興味深いお話を聞くことができました。
こちらについては、内部公開は有料のため、写真は門の写真のみ掲載します。

武家屋敷通りほかスナップ
前述の石黒家でうかがった話によると、武家屋敷通りの道幅は、角館のまちづくりが行われた当時から変わらない広さとのこと。
以下写真のとおり、道幅はかなり広いですが、これは火事が起きたときに延焼を防ぐためとのこと。
戦災も免れたこの美しい町並みや景観がこれからも続くよう、願ってやみません。




27年ぶりの角館旅行、その所感
角館を最初に訪問したとき、僕はまだ20代でした。
当時、この町を訪れてどのような感想を抱いたのか、今では覚えていません。(もちろん美しい町だったことは覚えていますが)
今回、50歳を過ぎての再訪となりました。
それなりの経験や知識を得た今だからこそ、当時とは違う視点で見て回れましたし、当時抱くことはなかったであろう疑問や感想、考えが浮かんだりもしました。
僕は、20代から30代にかけて、国内各地を旅しました。
今回角館を再訪したことで、歳を重ねたから今だからこそ得られる”もの・こと”の多さや楽しさを実感することができました。
あらためて、僕は「旅」が好きなんだなと思いましたし、若かりしころ旅した地を再び訪れる重要性を感じました。
短い時間ではありましたが、角館を散策できたことは貴重な財産となりましたし、僕の人生にとって有用な時間となりました。
最後に…。
もし、これから角館に行かれる方がいらっしゃいましたら、僕のような強行軍ではなく、短くとも3時間は角館散策に充てていただくことを強くおすすめいたします。。