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ネットワークに疎いおじさんが光回線事業者変更に手こずった話【楽天ひかり→DTI光】

先日、はじめて自宅インターネット光回線の「事業者変更」という手続きを行いました。

これまで契約していた「楽天ひかり」の契約更新月を迎えたため、それを機に別のプロバイダ(DTI光)に乗り換えました。

コンピュータの世界に足を踏み入れて30年が経過しましたが、ネットワークに関する知識は皆無で、正直、苦手とする分野でもあります。

それ故、分からない単語やいくつかの問題に直面し、なかなかスムーズな乗り換えとはいきませんでした。

今回は、光回線の事業者変更を行った経緯や、変更に際して生じた問題について、備忘録がてらnoteしようと思います。


そもそも「事業者変更」とは?

ざっくり書くと、「現在契約している光コラボ事業者から、別の光コラボ事業者へ変更すること」を事業者変更と言うそうです。
(詳しく知りたい方は、Google検索していただいた方がよろしいかと思います)

…この内容で意味が分かる方は、そもそもこのnote記事を読む必要はないと思います。。

まず、「光コラボ事業者」とは?
ご多分に漏れず、僕もそこからのスタートでした。ご安心を。

これまたざっくり書くと、「光コラボ事業者」とは、本家NTT様のフレッツ光回線ではなく、「NTTフレッツ回線を借りて光回線サービスを提供しているプロバイダ」のこと、らしいです。

要するに、「NTTフレッツ光」と直接契約しているのではなく、BIGLOBEやniftyなどの企業が提供している(フレッツ光を利用した)光回線のプランを契約している場合は、「光コラボ事業者」に該当するということ。

僕がこれまで契約していた「楽天ひかり」も、「光コラボ事業者」となるわけです。

で。

結局「事業者変更」とは何か、ですが、つまるところ「光回線のプロバイダを、(フレッツ光回線を利用している)A社から(フレッツ光回線を利用している)B社に変更すること」を指します。

ただ、一点注意としては、最近よく目にする「nuro光」という光回線。
この「nuro」については、「フレッツ光」とは異なる光回線となるため、今回の「事業者変更」には該当しないとのことです。

……ムズカシイですよね。

とりあえず、今回僕は、「楽天ひかり」から「DTI光」に事業者変更をしました。

楽天ひかりを止めた理由とDTIに決めた理由

理由その1:契約更新月

今回なぜ楽天ひかりから事業者変更をしようと思ったのか、ですが、一番の理由は、契約更新月(=無料契約申請期間)だったからです。

無料契約申請期間”外”に解約(事業者変更)をすると、約一万円の違約金を支払う必要があります。

無料契約申請期間は、いわば契約変更のチャンス期間でもあります。

理由その2:楽天経済圏からの脱却

それ以外の理由として、楽天モバイルの解約以降、楽天で買い物をする機会が減っており、そもそも楽天SPU(スーパーポイントアップ)の恩恵を必要としていない点があります。

楽天にこだわる必要がなくなった今、楽天ひかりより安い月額費用で契約できる光回線を提供しているプロバイダがあるのであれば、そちらに乗り換えてもまったく差支えがないわけです。

理由その3:楽天より安いプランを提供しているプロバイダは意外と多い

ということで、価格.comでプロバイダ比較をして検討する日々がしばらく続きました。

そもそも、当時僕が光回線を楽天ひかりに決めた理由として、楽天のポイント目当てという部分もありましたが、当時調べた限りでは月額費用も一番安いレベルだったという部分があります。

ちなみに、僕の場合は集合住宅に住んでいますので、楽天ひかりではマンションプランの4,180円(税込)で利用していました。

しかし、2024年のいま、あらためて検索してみたところ、上記価格を切るプランが結構ありました。

とはいえ、サポート面や信頼性の観点から、(古い思考の人間ということもあり)できれば名前の知っているプロバイダを利用したいという思いもありました。

いくつかのプロバイダを候補に挙げ、最終的に決めたのが「DTI」というプロバイダの光回線でした。

参考までに、DTI光マンションプランの月額費用は3,960円(税込)です。
楽天ひかりより、若干ではありますがお安くなりました。

事業者変更手続きと諸問題

さて、乗り換え先のプロバイダも決めたので、いよいよ事業者変更の手続きを始めます。

思いのほか簡単だった事業者変更手続き

事業者変更のステップとしては、以下の流れとなります。
※以下ステップは、楽天ひかりからDTI光への変更手続きが前提となります

  1. 楽天ひかりのサイトで「事業者変更承諾番号」を取得

  2. DTIのWebサイトから光回線の申し込み手続き(事業者変更で)

  3. DTIから契約内容について確認の電話(=移行日の決定)

  4. DTIからID・パスワード等の書面が郵送される

  5. 移行日(さよなら楽天ひかり&よろしくDTI光)

上記のとおり、「事業者変更」は自宅に作業員が来て工事をするといったことはありません。

恐らく、NTTの何かしらの設定をちょろっと変えるだけで、切り替わるものなのだと思います。(というか、思っていました)

実際、上記ステップの1から4までは非常にスムーズに進みました。

楽天ひかりのサイトで「事業者変更承諾番号」を取得するのも、ポチポチとクリックしていけば発行されましたし、DTI側の申し込みについても、取得した承諾番号を入力して滞りなく進めることができました。

しかし、ステップ5の「移行日」。

この事業者変更がなされるその日に、果たして僕は何をすべきなのか

これが分かりませんでした・・・。

ついに来た「事業者変更日」

DTIと取り決めた事業者変更の移行日。

自宅では、パソコンもスマートフォンも、ルーターを介してWi-Fiでインターネットに接続しています。

朝起きて、まずはスマートフォンでインターネットに接続できるか確認をしました。


……普通にブラウジングしたりアプリを使うことができました。
機内モードにしても同様。
Wi-Fiのマークも元気に表示されています。

念のためパソコンを起動してブラウザを立ち上げましたが、正常にWebサイトを閲覧できます。


「え?これでいいの?俺なにもやってないけど・・・」

疑問に思いました。
思いましたが、実際にインターネットに接続できていますし、「事業者変更したら移行元(楽天ひかり)は解約になる」との記載もあったので、一旦は「これでいいのか…」と落ち着きました。

しかし、どうも腑に落ちない。

腑に落ちない理由と、その他生じた懸念点は以下のとおり。

  1. 楽天ひかりの「メンバーズステーション」を見ると、まだ契約中のような表記になっている

  2. DTI側でIPv6の申し込みをしていないことに気付いて移行日前日に申し込みをしたが、1日経過しても有効にならない

  3. なにより、ルーター側含め何も設定をいじっていないのに、本当にDTI側に切り替わっているのだろうか

上記2.の「IPv6」ですが、正直、「IPv6でインターネットに接続すれば回線が早くなる」程度の知識しかありませんでした。

楽天ひかりでも「IPv6」で接続していたはずなので、今回DTIに変えても「IPv6」で接続しようと考えていました。

とりあえず、まずは「IPv6」が空欄のままになっている原因について、僕なりにネットで情報を調べてみました。

問題1:移行元の「IPv6」の契約を解約する必要があった

どうやら「IPv6」を移行先のプロバイダで使用するには、移行元の「IPv6」の契約を先に解約しておく必要があったようです。
常識なのでしょうが、どこにも書いておらず全く知る由もありませんでした。

ということで、さっそく楽天ひかりのメンバーズステーションで「IPv6」の解約手続きを試しました。

しかし、、、

申込中のオーダがあるため、新たに申し込むことができません。

という意味不明なメッセージしか表示されず、解約手続きができませんでした。

とりあえずインターネットは使用できる状態のため、移行日から騙し騙し二日ほど使い続けたものの、どうにもこうにも腑に落ちず。
「IPv6」の状況もわからなかったので、思い切って楽天ひかり側とDTI側双方に問い合わせることにしました。

問題2:DTIのID/パスワードでPPPoE接続する必要があった

まず、DTIさんにメールで以下の点について確認しました。

  • 果たして今DTI経由で接続できているのか

  • IPv6の申し込み状況

問い合わせメールの返信はとても早かったです。
回答要旨は以下のとおり。

  • DTIの接続IDとパスワードを設定していないのであれば、未だ移行元(楽天ひかり)経由で接続されているものと思われる

  • IPv6は重複利用できないため、移行元で解約(廃止)手続きをしない限り開通できない

  • なのでDTI側のIPv6が開通するまでは接続IDとパスワードでPPPoE接続してね

・・・やはりそうですよね。。

ちなみに、「PPPoE接続」とは、従来のインターネット接続同様、プロバイダから発行されたIDとパスワードを設定してインターネットに接続する方法とのことです。

対して、「IPv6」は接続IDやパスワードを設定しなくともインターネットに接続できる方式とのこと。
(この原理がいまだに理解できていませんが…)


ということで、まずはDTIから書面で届いた接続IDとパスワードでインターネットに接続することに。

それらをどこに設定するか最初はわかりませんでした……が、よくよく考えると現在はルーター経由でWi-Fi接続している状況。

そのため、ルーターの説明書を参考に、ルーター側の設定ページにアクセスしてみたところ、案の定「PPPoE」だの「IPv6」といった設定画面が表示されました!

「PPPoE」接続を選び、DTIのIDとパスワードを設定し、「PPPoEでのインターネット接続」ができるようになりました。

問題3:楽天ひかり側のIPv6はチャットサポートで解約手続き

さて、楽天ひかり側のIPv6解約できない問題。

サポートページを見ましたが、どうやら問い合わせ窓口は「電話」か「チャット」の2択。

電話でも良かったのですが、個人的に電話サポートというと、ひたすら受話器を耳に当てて出るまで耐え忍ぶ嫌なイメージしかもっていないので、チャットで問い合わせてみることにしました。

問い合わせページにアクセスし、問い合わせの要旨(IPv6の解約と契約状況について)と個人情報を送信したところ、すぐに「IPv6の解約手続きしました」と手続きしていただけた旨の回答がありました。

また、契約状況についても、移行の時点で解約は済んでいること、および解約後しばらくはログインできるようにしている、との回答もいただき、安堵した次第です。

無事、DTI(IPv6)開通!

僕自身が非常に無知な故、各サポート窓口にご迷惑をお掛けしてしまいましたが、何とか諸問題をクリアし、懸念点も払しょくすることができました。

そして、楽天ひかり側のIPv6解約からほどなく、DTI側のIPv6が開通した旨のお知らせがメールと書面で届きました。

ルーター側の設定を「IPv6」に戻したところ、無事インターネット接続できることを確認。

これにて、ようやく光回線の「事業者変更」手続きが終息しました。

おわりに

サポートは大事。。

今回あらためて思ったのは、やはり契約するプロバイダは名のある会社にしておくべきだなということでした。

移行先のプロバイダを検討する際、安さに惹かれて初めて目にするプロバイダにしようか一瞬迷ったのも事実です。

しかし、結果として、(名前を聞いたことがある)DTIにして正解でした。

メールサポートの回答はとても早く、内容も端的で的確でしたし、最初に移行日を決める点についても、電話で会話しながら(併せて疑問も払しょくしながら)決められたのも安心できました。

知識のない分野だからこそサポートは重視すべきということを、あらためて認識しました。

しかし一番の問題は己の無知…

ただ、サポートは大事ですが、一番は”自分自身の知識のなさ”でした。
ネットワークは苦手な分野とはいえ、少しは勉強しないといけません。。

少しずつでもネットワーク系の知識を身に付けていかねば、と思いました。

いくつになっても人生は勉強ですね。

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