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【長渕剛】LICENSEに涙した夜【ARENA TOUR 2024”BLOOD”ファイナル】

今年6月、長渕剛さんの新譜『BLOOD』が良かったという記事を投稿しました。

新譜が思いのほか良かったので、実は今年開催されるライブのチケットをこのとき購入していました。

購入したチケットは有明アリーナで行われるファイナル公演。
そして公演日は昨日10月19日(土)。

今回は、約30年ぶりに行ってきた長渕剛さんのライブの感想をnoteしようと思います。


勢いでチケットを購入

話は今年6月に遡ります。

長渕剛さんの新譜『BLOOD』を聞いてテンションが上がった僕は、ホームページなどをチェックしたとき、同アルバムのタイトルを冠したツアーが開催されることを知りました。

ツアー日程を確認したところ、千葉県在住の僕が行けそうな会場は10月の有明アリーナ(東京・有明)くらい。

さらに調べると、有明アリーナのチケットの一般発売が間もなく開始されることを知りました。

(うーん、日程的には土曜日開催もあるし行けなくはないな)
(でも、今の長渕剛のライブってかなり熱狂的かつ体育会系な感じで拳突き上げて盛り上がってるっぽいし付いていけるかな…)
(しかも一番安い席で11,000円か…冒険だな)

と、いろいろと心の中で葛藤があり、チケットの発売日を迎えました。

チケット販売サイトを見ていても揺れ動いていましたが、ふと見ると土曜日の有明アリーナの公演が『△』(残数僅か的な表示)になったので、「ええい、ままよ」とばかりポチった次第です。

ということで、それからの通勤ではずっと『BLOOD』をリピートして聞いて予習していました。
(予習もなにも、聴きたかったので聴いていただけですが…)

会場と開演まで

有明アリーナってどこよ?

チケットは勢いで購入したものの、そもそも『有明アリーナ』がどこにあるのか、そして僕が住む千葉からどの程度かかるのかがわかりませんでした。

もちろん「有明」が台場やビックサイトの一帯であることはわかっていましたが、『有明アリーナ』という会場自体初めて聞きました。

Googleマップで調べたところ、もちろん場所はすぐにわかったのですが、まぁ最寄り駅から遠く、交通の便も悪い……。

一番近い最寄り駅は、ゆりかもめの有明テニスの森駅のようですが、そこからでも徒歩7分ほど。

徒歩7分は十分許容範囲ではありますが、そもそも「ゆりかもめ」自体が(運賃的に)お高いですし、千葉方面からだと乗り換え回数も多くなってしまいます。

ただ、チケットはもう購入してしまったので、とりあえず乗換え案内アプリで最適なルートを探っていくほかありません。

ライブ当日~開演前

いよいよやってきたライブ当日の10月19日。
今年のツアー名は『ARENA TOUR 2024 BLOOD』で、当日は本ツアーのファイナル公演でした。

長渕剛さんのライブと言えば、ライブ会場周囲そこかしこでギターを持った方々が長渕さんの曲を歌う光景が思い浮かびます。

約30年経った今、有明テニスの森駅の前でもその光景を見ることができました。

それを見て、「あ~、来たわこれこれ」と過去の記憶が蘇りました。

有明テニスの森駅
周囲には、幻のような現実の「東京五輪2020」競技施設が点在

会場に近づくと、長渕さんのツアーTシャツを着た方、タオマフを首に掛けた方が増えてきました。

30年前と違うと感じたのは、僕と同年代(50代前後)の方が多い印象を受けたこと。(もちろん若い世代の方も多くいらっしゃいましたが)

皆さん、実直に「長渕剛」を追い続けていたんだなぁと感じながら、会場周囲の光景を見ていました。

会場に到着し、事前に「会場受け取り」で購入していたツアーTシャツを受け取り、開場時間までまったりと過ごしていました。

有明アリーナ外観

感想~名曲『LICENSE』とMCに涙

いよいよ開場

15時ちょっと前に開場。
入口付近には、関係者の方々からの花束が飾られ、開場内には飲食を販売するお店もありました。

僕が購入したのは一番安いチケット(それでも⒒,000円)なので、座席は4階(つまり上の方)でした。

エレベーターは使えなかったので、腰が悲鳴を上げながらも階段で指定のフロア・座席へ向かいました。

席に着いてみると、ステージには近かったですが、それでも双眼鏡がないとステージに立つ人は小指の爪程度の大きさ。(双眼鏡は持ってこなかったですが)

もっとも、約30年ぶりのライブ参戦でしたし、昨今のライブのスタイルからも入り込めるか不安な面もあったので、その位の距離感の方がちょうど良かったです。

開演30分前からアリーナでは「剛」コールが湧き上がり、ほぼ時間どおりの16時にライブが開演しました。

会場全体が拳を突き上げる光景を君は見たことがあるか

長渕剛さんはじめバンドの皆さんが登場すると、より一層大きくなる「剛」コール。

そして、演奏が始まると、アリーナや2階席、そして僕がいる4階席の皆々様がリズムに合わせて「オイ!オイ!」と拳を突き上げます。

まるで会場全体が生き物のようでした。

昔、僕がライブに頻繁に行っていた頃、このような光景はなかったはず……。

戸惑いながらも、足を踏み入れてしまった以上は仕方ない…
そして、皆ステージに夢中で誰もオレなんか見ちゃいない…
覚悟を決めて、このうねりに”乗る”ことにしました。
11,000円も払ったんだ、楽しまなきゃ損・損、とばかりに。

懐かしい曲で記憶が蘇る

ライブで演奏した曲は、昔僕がよく聴いていた頃の曲が多かったように思いました。

ライブの定番曲「勇次」、名曲「STAY DREAM」や「カラス」などなど。
嬉しかったのは「僕のギターにはいつもHeavy Gauge」が聴けたこと。

新譜『BLOOD』からは4曲くらいでしょうか。
大好きな曲「いいんだよばーか!」を生で聴くことはできなかったのが心残りです。

また、僕が長渕剛さんを聴き始めた頃に発売されたアルバム『LICENSE』の収録曲をたくさん聴くことができた点も印象的でした。

「泣いてチンピラ」「He・la-He・la」「花菱にて」、そして「LICENSE」。
30年間聴いていなかったにもかかわらず、自然と頭に染みついていた歌詞が蘇り、一緒に口ずさんでいました。

「LICENSE」のMCを聴いて涙する

「LICENSE」の演奏前と間奏では、曲に因み、長渕さんがご両親の話をMCでされていました。

お父様が一度だけバイクに乗せてくれた話、お母様が剛さんを伴って丘の上に登り遠くを見て鼻歌を歌った話等々。

その中で、亡くなられたお父様に聞いてみたいことがある、という話になり、僕はその話を聞いて涙が出てきました。

僕も約4年前に父を亡くしました。
※父の話はこちらの記事にも書いています。

やはり、僕も父に対しては後悔していることが多々あります。
あり過ぎるほど、あります。

しかし、父はもういないし、聞くこともできない。
なんでもっと親切にしてあげられなかったんだ、なんでもっと話をしなかったんだ、と後悔しても、もういません。

剛さんのMCは痛いほど胸に刺さりましたし、涙が止まりませんでした。

今回、「西新宿の親父の唄」も唄われていましたが、本当に「やるなら今しか」ないんです。
「今」です。「今」。

あらためて思いましたし、考えさせられました。

あっという間の3時間

16時に開演したライブも、アンコールが終わり気が付けば3時間近く経っていました。

最近のライブはこれくらいの時間演奏されているのでしょうか。
あるいは、この日がファイナルだったからなのかわかりませんが、約30年ぶりの長渕剛さんのライブを堪能することができました。

涙あり、笑いありのあっという間の3時間でした。
会場を後にして、心底「思い切ってチケットを購入して良かった」と思いました。

おわりに

昨日は東京をひたすら歩いて疲れたので、今回の記事は短めにと思っていましたが、気がついたら3,000字近く書いていました。

それだけ、久しぶりのライブで感じ、得られたことがあったのかも知れません。

もし来年もツアーが開催され、スケジュールの都合が付けば、また参戦してみたいと思います。

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