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手書き家計簿を1年続けたらお金の流れが見えてきた話
昨年2023年から、手書きの家計簿を付け始めました。
それまでは、『Zaim』という家計簿アプリを数年間使用し続けていました。
今回は、手書きで家計簿を付け始めた結果、お金の流れ(主に支出面)が把握しやすくなったという話を『note』したいと思います。
家計簿アプリ『Zaim』から手書きの家計簿へ切り替えた理由
『Zaim』は便利なアプリでした
前述のとおり、これまでは『Zaim』という家計簿アプリを使用して、お金の流れを管理していました。
『Zaim』は、レシートを撮影するだけで自動でレシートの品目や金額を記録してくれるアプリです。
有料プランもありますが、ずっと無料で使用していました。
読み込みの精度はそこそこ正確でした。
撮影の角度や品質によって、品名が正常に表示されないケースは多々ありましたが、金額に関しては概ね正しく読み込んでくれていたように思います。
レシート読み取りから集計まで無料の範囲で行ってくれていたので、大変重宝していました。
資産管理の重要性にようやく気付く
『Zaim』の機能自体には何の問題も不満もなかったのですが、おととし(2022年)の年末にふと、(自分って、結局いくら資産があって年間どれくらい消費してるんだろう)と考え始めるようになりました。
急に考え始めるようになったのは、預金額が停滞気味(端的に言うと貯金が増えていない状況)であることに気付いたからです。
我ながら、50手前にもかかわらずお金にルーズ過ぎる人生を送ってきたと呆れましたし、何ともお恥ずかしい限りです。
資産の面では、銀行口座や証券口座を確認すれば、残高や保有商品の額(資産)はわかるのですが、問題は「支出」でした。
『Zaim』でちまちまレシートを記録していましたし、アプリを開けば項目別にグラフで視覚的に確認はできます。
しかし、レシート読み取り時、項目(食費や日用品などのカテゴリ)が実際と違っていても「金額だけ把握できればいいか…」と適当に登録をしてきたこともあり、項目別の支出については正確に把握できない状況でした。
『Zaim』のせいではなく、すべては自分の怠慢に起因している問題です。
手書きの家計簿へ切り替えを決意
このまま『Zaim』を使い続けても良かったのですが、レシート読み取り時のカテゴリ誤反映はよくあることで、それを都度変更するのも手間に感じました。
何より、グラフではなく具体的な数字で前月や前々月との支出を項目ごとに比較したいという考えもありました。
併せて、これまで『Zaim』では記録していなかった固定費(家賃、水道光熱費や通信費など)の管理もいい加減キチンとしないと、と。
ということで、2023年から手書き(紙)の家計簿で支出を管理し、視覚的に資産管理できるようにしようと決意しました。
手書きの家計簿を1年間続けてみて
2023年に使用した家計簿
2023年は、家計再生コンサルタントの横山光昭さんが監修された『節約家計ノート』を使用しました。
前々から横山さんの著作は何冊か読んでおり、中でも『3000円投資生活』には大変お世話になりました。
書店で『節約家計ノート』を見つけて、「横山さんの名を冠した家計簿ならよさそうだな」と、人生初の家計簿に選びました。
日ごとに項目別に記入できるページがあるほか、その月の(項目ごとの)支出集計と固定費、収入やクレジットカード引き落とし額等々を記録できるページが用意されていて、月トータルの収入・支出を集約できる点が自分の目的に合っていると思いました。
また、支出の面でも、現金・電子マネー・カード払いをチェックでき、多様化してきた支払い方法に対応している点でも利便性に優れていました。
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実際に1年間手書き家計簿を続けてみて
続けられるか不安もありましたが、何だかんだで1年間続けることができました。
当たり前ではありますが、ページをめくって容易に月ごとの食費や日用品などの「金額」を視覚的に比較できる点は紙の家計簿ならではの利点です。(ホント当然のことですが…)
前月の支出を参考にしながら支出額(特に食費)を押さえるべく買い物を工夫したり、所謂「浪費」を抑えたりと、意識付けができるようになりました。
また、収入と、固定費やクレジットカード引き落とし等を含めた支出計から、収支を明確に把握できる点。
こちらも当たり前ですが、それが今まで(お恥ずかしい話)なおざりになっていたので、手書き家計簿に変えて良かった点です。
結果として、お金がいくら入って、資産としていくらあり、月にいくら出て行ったのかというお金の流れが、月・年間単位で把握できるようになりました。
もちろん、家計簿アプリを使いこなせば上記のようなことは出来ると思います。
しかし、アプリの場合、ズボラな僕だけかも知れませんが「あとで時間あるとき読み取れば良いか…」と甘えが生じ、結果レシートが山のようにたまるというケースが多々ありました。
結果、まとめて読み取るだけ読み取って満足して終わりという…。
手書きの家計簿であれば、夜家計簿を開いて、その日のレシートの合計をサクッと転記するだけ。
もちろん電卓を叩いての集計作業は面倒ですが、時間を作って集中してやってしまえば良い話。
「手集計」のデメリットはありますが、それを鑑みても手書き家計簿のメリットの方が個人的には大きく感じています。
終わりに~2024年の家計簿
残念ながら、書店を何店を見ましたが、2023年に使用していた『節約家計ノート』の2024年版は販売されていませんでした。
今年2024年は、比較的『節約家計ノート』と近しい内容だった、細野真宏さんの『家計ノート2024』を購入して使用しています。
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昨年の家計簿に比べて毎日の記入欄が小さくなり、慣れるまで時間が掛かりそうですが、月トータルの集計ページも用意されているので、ほぼこれまでどおりの使い勝手で「手書き家計簿」生活を送れそうです。
50歳を過ぎ、そろそろ定年後や老後のお金について真剣に考えるようになりました。
手書き家計簿はこれからも続けて、お金の流れを把握していこうと思います。