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遅ればせながら自転車用ヘルメットの着用をはじめた話
遡ること約2年前。
道路交通法が改正され、自転車乗車時のヘルメット着用が「努力義務」となりました。
道路交通法 第63条の11 第1項
自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。
僕は、ほぼ毎日と言ってもいいほど自転車に乗っています。
平日は最寄り駅までの通勤で、休日は買い物等々で。
ちなみに乗っている自転車は、いわゆる「ママチャリ」の類いで、変速はありません。
改正後は「そろそろ(ヘルメット)被らなきゃなぁ」と思いつつも、結局買うこともなく今日に至ってしまいました。
しかし、先日ようやく自転車用ヘルメットを購入し、着用を始めました。
今回は、自転車用ヘルメット購入のきっかけと着用の感想について、備忘録がてらnoteしようと思います。
購入・着用のきっかけ
①自治体の補助金
不純な動機だとは理解していますが、恥ずかしながらこれが一番のきっかけでした。
僕が住んでいる自治体で行われていた自転車ヘルメット購入補助事業で、ヘルメット購入費用のうち2,000円が補助されるという施策です。
「補助金が出るのであれば……」と本格的に商品や価格について調べはじめたところ、意外と安く購入できることを知りました。
オージーケーカブトなど名のあるメーカーのヘルメットでも、ものによっては一万円に満たない額で購入できますし、メーカーにこだわらなければ二千円台の商品もありました。
もちろん、補助金の申請には、SGマークやJCFマークなど安全基準を満たした認証を受けているヘルメットである必要があります。
商品によっては、(補助金の申請が通れば)実質千円に満たない額でヘルメットを導入できることを知り、「それならば…」と購入を決断しました。
②着用している人が徐々に増えてきた
これまた日本人独特の「右へ倣え」精神丸出しでお恥ずかしい限りです。
昨年あたりから、僕が住んでいる地域でも、町で自転車用ヘルメットを着用している人が増えてきました。
といっても、まだまだ全体的には着用している人は少なく、着用率も一桁台だと思います。
しかし、自転車に乗っていても、周りを見渡すと徐々にヘルメットを着用している人が確実に増えており、僕の意識も少しずつ変わってきました。
ヘルメットの着用となると若干の恥ずかしさがありましたので、着用している人が増えてきたことにより、いくらかその点の意識が緩和されてきたことも事実です。
③もらい事故に対する自衛策として
昨年11月に道路交通法が改正され、「ながらスマホ」の運転による罰則が強化されました。
しかし、スマホを見ながら運転している人は減らないどころか、むしろ増えているように感じます。
先日は、スマホで動画を見ながら自転車を運転している若者もいました。
ながらスマホ以外にも、ワイヤレスイヤホンを付けて運転している人や、右側通行(逆走)している人など、結構多く見受けられます。
そんな人との「もらい事故」が怖くなってきたという点も、購入の動機のひとつです。
別にいい子(おじさん)振るわけではないですが、一応僕は交通ルールを遵守しているつもりです。
左側通行は絶対ですし、踏切や一時停止線では必ず停止しています。
(これは過去の苦い経験に起因していますが、それはまた機会があれば…)
しかし、明らかに前を見ず目線を下(スマホ)にして自転車を運転している人が多いですし、左側を通行していても堂々と自転車で逆走してくる人も多いです。
そんな「輩」に衝突されたりして事故に巻き込まれたくない。
僕ももう50代で肉体も骨も衰えてきており、衝突・転倒して頭を打ったりしたら、働きに出ることはおろか日常生活に支障がでる可能性がかなり高いです。
もちろん、自損事故を起こさないことが大前提です。
しかし最近は、「もらい事故」に対する恐怖が増えてきたことも事実。
自衛の面でも、ヘルメットを着用しようと思いました。
実際に着用してみた感想
自転車用ヘルメットを購入し、着用をはじめてみた感想は以下のとおりです。
意外と軽いし気にならない(”被っている”感は少ない)
僕が購入したヘルメットは、Amazonで販売されていた、いわゆる中華製のヘルメットです。一応「SGマーク」などいくつかの認証を受けています。
着用するまでどの程度の重さなのか気になっていましたが、いざ届いて着用したところ、意外と軽いことに驚きました。
もちろん「被っていないみたい!」とまでは言いませんが、そこまで「ヘルメットを被っている」感は少ないです。
着用の恥ずかしさは今や皆無
心配していた「恥ずかしさ」ですが、これは今はまったく気にならなくなりました。
着用初日こそは正直小っ恥ずかしい感じもありました。
着用している人が増えているとはいえ、まだ僕が通勤する時間帯では着用している人はほぼいません。
しかし、そもそも恥ずかしさを感じる年齢ではありませんし、「努力義務」という後ろ盾(?)もありますので、今では当たり前のように短い距離でもヘルメットを着用して運転しています。
若干着脱は面倒だけど「守られている感」はある
ヘルメット着用の際は、被るだけではなくあご紐を装着する必要がありますが、これはちょっと面倒に感じています。
今の時期、まだ寒いので自転車を運転する際は手袋をはめていますが、手袋をはめた状態だと、バックルがなかなか噛み合わず、もどかしくなる事もしばしば。
ただ、あご紐をしないとヘルメット着用の意味がまったく無くなりますし、何よりヘルメット着用による「守られている感」はかなり感じています。
朝の忙しい時間帯に若干のもどかしさはありますが、その点は、「守られている感」と相殺と捉え、「慣れ」と「我慢」が必要かなと思っています。
おわりに
以下のページを見ると、ヘルメットの着用と非着用で、自転車事故発生時の致死率にそこそこの違いがあるようです。
もちろん、ヘルメットを被ればまったく問題ないということはありません。
しかし、着用することで、少しの確率でも命が助かる可能性があるのならば、それに超したことはありません。
今さらヘルメットの着用をはじめた僕が、(しかも補助金起因で購入した僕が)偉そうに言える立場でないことは承知していますが、ヘルメット着用の敷居は意外と低かったと今では実感しています。
自転車は、小さな子供でも運転できる「気軽」な移動手段です。
「気軽」ではありますが、ママチャリレベルでもそこそこの速度は出ますし、事故を起こした際は最悪の事態も起こり得ます。
それを改めて肝に銘じて、これからはヘルメットを常に着用し、安全運転を心掛けて自転車と付き合っていければと思います。