27. しなやかに、したたかに

1ヶ月書くチャレンジ、Day27は
誰かに言われた大切な言葉
です。

最初にことわっておきたいのですが、
大切な言葉をもらった人≠大切な人だと思っています。

というのが、いままで出会った中で最も理不尽だった上司から掛けられた言葉だからです。人としては限りなく嫌いに近いけど、言葉だけがしっくりきてしまった。悔しいことに。

過去記事「21.悔しいけど、この3年間は確実に走馬灯に出てくる。」で少し触れた、新卒入社のわたしが1ヶ月でギブアップすると思っていた、と言われた管理職です。

その後色々あって気に入られてしまい、出張に同行することもありました。

酒好き故に飲み会の場が好きだったのと、独身で自由が効いたこともあって、特に取引先との接待によく駆り出されました。

そんな上司が異動するタイミングで、一応お世話になった挨拶をしたところ「お前はこれからもそのまま、しなやかに強かに世の中を渡っていけよ」というようなことを言われたのです。

そこで初めて、私の強みは柔軟性と度胸なのでは?と気付きました。

よく考えれば、普通20代そこそこの若手には分不相応な場に連れ出されたこともしばしば。プレッシャーを感じながらも、これだからゆとりはと思われたくない一心でなんとかその場を切り抜けてきました。

成長の機会を与えてもらったと言えば聞こえはいいですが、実際のところとてもワンマンで好き嫌いの激しい人だったので、他の社員からの人望がなく、素直に言うことを聞くのが最若手の私しかいなかっただけなんだと思います。

そんなこんななので結果論ではありますが、自覚のなかった強みを引き出されて「しなやかにしたたかに」というキャッチーな言葉でまとめて去っていった上司に、実はすごい人の下で働いてたのではないだろうかと一瞬思いました。

※その後、周囲を巻き込みつつ無理なく仕事を進められて、人間性も仏様のような上司にたくさん出会い、その考えはすぐに打ち消されるのですが。


今でも逆境に立たされそうになったときはその言葉を思い出して、自分を奮い立たせたりしています。

その度にあの顔がちらつくのは癪だけど!

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