値上げ前後のお買い物に関する調査【トイレットペーパー・ティッシュペーパー】
前回公開した「値上げ前後のお買い物に関する調査(全国のPOB会員(平均年齢49.3歳、2023年1月6日~1月10日に実施)」より、今回は、「トイレットペーパー 」・「ティッシュペーパー」について深堀し、消費者の本音に迫ります。
「トイレットペーパー 」・「ティッシュペーパー」値上げを感じる?
まずは、「ティッシュペーパー」・「トイレットペーパー 」を購入する際に、昨年の今頃と比較し値上げを感じるか尋ねました。
「ティッシュペーパー(75.8%)」、「トイレットペーパー(73.5%)」と、7割以上の人が値上げを感じていることがわかりました。
会員のコメントからも値上げの影響を大きく感じていることが伺えます。
「値上げ後」も同じブランドを購入する人は●%
続けて、「値上げ後」も「値上げ前」と変わらず同じブランドを購入し続けるか尋ねました。
トイレットペーパーについて、値上げ後も同じブランドを購入し続けると回答した人は26.5%、値上げ前と比較して‐4.2%減少していました。ティッシュペーパーは値上げ後も同じブランドを購入し続ける人は19.8%となり、値上げ前と比較して‐1.2%減少しています。
昨年2022年5月に公開した「トイレットペーパーの購入実態」
では、紙の値上がりを受けて、4割の人が少しでも安いものを求め「購入する商品を変える」一方、6割は値上がり以降も「いつも購入しているものを選ぶ」、「値上がりしても品質は保ちたい」と変化がないと回答していたことをお伝えしました。
今回の結果を見ると、様々な食品や生活必需品が値上がりする中で、消費者心理にも変化が起こっていることが伺い知れます。
レシート分析:2022年商品単価推移
会員が2022年に実際に投稿した「トイレットペーパー 」 ・「ティッシュペーパー」の購入レシートから、商品単価の推移を分析します。
2022年1月と12月を比較すると、「トイレットペーパー(+22.0円)」 、「ティッシュペーパー(+12.2円)」といずれも商品単価は上昇傾向となっていました。
レシート分析:購入商品の変化
次に、レシートデータから会員が買い求める商品のトレンドを調査しました。
上図はドラッグストアの購入レシートから、2022年1月と12月のトレンドを比較したものとなります。実際に購入された商品を見比べてみると、単価が安く、値上げ幅が少ない「コアレックス MKラミルコ トイレット ダブル」や倍巻きをラインナップにしているシリーズが上位にランクインをしていることがわかります。
続いて、価格上昇額はトイレットペーパーに比べ緩やかだったティッシュペーパーについて比較します。2022年1月と12月を比べてみると同様に、単価が安く、値上げ幅が少ない「ユニバーサル ハロー ティッシュ」が上位にきており、購入商品に変動が起こっていることがわかります。
購買行動の変化について、会員のコメントを一部紹介します。
少しでも安いものを買い求めるという会員からのコメントもあるように、トイレットペーパー、ティッシュペーパーともに、ブランドスイッチが起こりやすい商品カテゴリであることがわかりました。
家計全体から見ても、この値上げの影響が大きいことが伝わってきます。
今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。
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