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今回は、全国のPOB会員(平均年齢49.0歳)に、「お風呂に関するアンケート」を2022年11月11日に実施しました。

日本人は世界の中でもお風呂好きであると言われています。日本は地形的に温泉に恵まれていることと、夏は暑く冬は厳しい寒さといった環境に対応するために、古代から温泉が利用されお風呂に浸かる文化が根付いたそうです。私たちの生活に欠かせないお風呂について、アンケート調査とレシートデータから分析します。

お風呂に入る頻度

まずは、会員の皆さんがお風呂に入るのはどのぐらいの頻度か尋ねたところ、「毎日」が7割以上となりました。季節ごとでは、春夏(75.4%)、秋冬(71.4%)と、わずかに春夏の方が頻度が高いことがわかりました。

「基本的に毎日シャワーを浴びます(20代女性)」
「季節問わず毎日入る。(30代女性)」
「毎日疲れや体の痛みを取るために湯船に入浴剤を入れて入浴します。(40代男性)」
「毎日入ってます。帰宅して夕飯よりもお風呂優先です。サッパリした気分で食事するのが生活のルーティンです。(50代男性)」
「春夏は毎日入る。たまに外出しなかった日や次の日に外出しない日になどは入らない日もある。(50代女性)」
「冬はあまりお風呂に入らない(20代男性)」

お風呂に入る時間

続けてお風呂に入る時間を尋ねると、30分程度以内が約8割となりました。
季節ごとでみると、春夏は【15分程度(44.4%)、30分程度(36.0%)】、秋冬は【15分程度(35.4%)、30分程度(40.7%)】と、頻度は春夏の方が多かったですが、秋冬の方が入浴時間が長くなる傾向でした。
コメントを見ると、春夏は暑いため短時間、冬は体を温めるため湯舟に浸かる等して入浴時間が長くなることがわかりました。

「体の保温性を高めるため冬は長め(40代男性)」
「春夏はシャワーと湯船は短時間で済ます。秋冬は湯船はしっかり浸かる。(40代女性)」
「春夏はやや短めに浸かり、秋冬は15分くらいと長めに浸かっている。(50代女性)」
「秋冬は、体を温めるため、春夏より長めにシャワーを浴びる(60代男性)」

湯舟に浸かるのはどのぐらいの頻度?

さらに調査を進め、湯舟に浸かる頻度について尋ねました。

「毎日」は春夏と比べ秋冬が12.7%頻度が高い

湯舟に浸かる頻度は「毎日」が最も高く、春夏(35.8%)と比べ秋冬(48.6%)が12.8%頻度が高いことがわかります。以下、頻度が多いほど冬の方が比率が高い傾向でした。季節ごとで湯舟に入る人の割合は、春夏(78.1%)、秋冬(86.8%)となりました。

大衆浴場の利用頻度

最も高いのは「宿泊施設等(61.5%)」

大衆浴場の利用率を尋ねると、最も高いのは「宿泊施設等(61.5%)」で、旅行等の際に利用をされる傾向が高いようです。次に「温泉入浴施設(56.5%)」、「サウナ(39.1%)」、「銭湯(35.3%)」と続きます。また、「サウナ」は、サウナブームの影響が表れているためか、他の施設に比べ利用頻度が高いことが見て取れます。サウナ活動を表す「サ活」や、外気浴との反復で得られるリラックス状態を指す「ととのう」といった用語もよく見聞きするようになりました。
また、大衆浴場はコロナの影響でまだ利用は控えているといったコメントも散見されていました。

「旅行に行った時に利用する位です。(20代男性)」
「一人でまったりしたい時に、温泉付きホテルに籠り疲れをリセットする。(40代女性)」
「普段あまりゆっくりできないので、旅行先で温泉などにゆっくり入れるときは、楽しみ。(50代男性)」
「旅行で温泉がある施設に泊まったら必ず温泉に入る(60代女性)」
「友達と慰安で日帰り温泉に行く事がたまにあります。(50代女性)」
「スーパー銭湯に半年に一回行きます(30代女性)」
「月に一度くらい、岩盤浴、サウナがある温泉施設にいく(40代女性)」
「ショッピングモールに隣接しているスーパー銭湯に入浴後のショッピングを兼ねて週1回利用している(50代男性)」
「スポーツジムのサウナを週3で使います(50代男性)」
「コロナが終わるまで行けません。(50代女性)」
「コロナになってからは利用していない(60代女性)」

何で体を洗う?

次に、お風呂でどのように体を洗うのか深堀していきます。

最も利用されるのは「ボディタオル(59.4%)」

最も利用されるのは「ボディタオル(59.4%)」で約6割の人が使用していました。次に「手(26.5%)」が続き、「ボディスポンジ(11.5%)」を上回りました。コメントを見ると「ボディタオル」と言っても素材や柔らかさ等、人ぞれぞれに様々なこだわりがあることがわかります。

「ゴリゴリした素材のタオルで肌を綺麗にしたい(20代男性)」
「肌が荒れそうなので、綿素材のボディタオル(30代女性)」
「汚れを落とす効果があると思うので、固めのナイロンタオルを使っている。(40代男性)」
「全身を洗いやすい、背中もしっかり洗えるのでボディタオルを使っています。(50代女性)」
「麻の硬めの風呂用タオルを使用(60代男性)」

「肌が弱いため、手洗いしています。(20代女性)」
「アトピー性皮膚炎のため、刺激がないように手で洗う。(30代男性)」
「手洗いでないと肌の調子が分かりません。(40代男性)」
「肌が敏感なので、手を使って優しく洗っている。(50代男性)」
「手で洗った方が、肌によいと聞いたので、最近は泡のソープで手で洗います。(60代女性)」

ボディソープは何を重視して購入する?

お風呂に欠かせないボディソープについても調査を行いました。

最も重視されるのは「価格(52.3%)」

ボディソープを購入する際に重視されるのは、「価格(52.3%)」、「泡立ち・泡質(45.1%)」、「香り(34.0%)」の順となります。
男女比較では重視するポイントは上記同様ですが、男性は次に「ブランド・メーカー(24.4%)」を重視し、さらに「洗いあがり(さっぱり)(14.6%)」が女性より4.8ポイント高い結果でした。一方女性は次に「洗いあがり(しっとり)(29.3%)」を重視し、家族みんなで使用できるものを選んでいることがコメントからもわかりました。

「ゆずや金木犀の香りの良いものを好んで買っています。(20代男性)」
「保湿成分入りのものを購入する(30代男性)」
「こだわりはないので安いものを買う(40代男性)」
「男性用のものを自分専用で使用している(50代男性)」
「ポイント連動のDoveを購入使用してます。泡タイプなので、使いやすいのが良い。(50代男性)」
「夏場は消臭効果や殺菌効果を優先して選ぶ。冬場は、乾燥肌のため保湿に優先度置いて選ぶ。(20代女性)」
「値段が安くて、香りの良いものを選びます(30代女性)」
「毎日使うから値段が安いものを選んで買っている。(40代女性)」
「香りがするのが嫌なので、無香料、無添加の物を探して使っている。(50代女性)」
「家族で使えるもので香りがよく保湿効果があるものを使っている。(40代女性)」
「家族全員が使用できる、弱酸性の液体か泡タイプのボディソープを選ぶ。(50代女性)」

また、男女それぞれの結果からわかるように、ボディソープは好みが分かれることから、家族それぞれで違うものを使用しているとの意見も見られました。

「家族それぞれ違うものをつかっていて私はあまり洗いすぎないソープを使っている(50代女性)」
「人それぞれ違うので、嫁と分けています。(50代男性)」

「ボディーソープ」レシート分析:トレンド調査

では、実際にどんな商品が購入されているのでしょうか。レシートデータからトレンドを分析しました。

「ビオレu」ブランドが5商品ランクイン

POB会員が購入したボディソープは、1位「花王 ビオレu ボディウォッシュ(14.7%)」、2位「ユニリーバ ダヴ ボディウォッシュ(11.4%)」、3位「クラシエホームプロダクツ ナイーブ ボディソープ (7.0%)」と続きます。
上位15位までに、「ビオレu」ブランドが5商品ランクインしていました。「いつも使っているから」というコメントもあり、ブランドの人気の高さが伺い知れました。

また、前出のアンケートでボディソープを購入する際は「泡立ち・泡質(45.1%)」が重視されていることがわかりましたが、肌に優しいことが特徴の泡タイプが上位に4商品ランクインしています。アンケート調査でも手で洗う人が26.5% いることから、“肌をこすらずやさしく洗う“という洗い方が浸透しつつあることと、泡立てる必要がないため“時短になる“と支持を受けていることもわかりました。

「いつもビオレu(30代男性)」
「家族みんなで使えるように、ナイーブを使っている。(30代女性)」
「家族の好みからダヴを利用している。香りが良いことと、洗いあがりがしっとりする (40代女性)」
「優しいミノン泡タイプを使っています。(50代女性)」
「泡タイプは泡立てる必要が無いので体を洗うのが楽です(30代女性)」
「泡タイプで家族で気に入ったものを使っています。(40代男性)」
「肌に優しいもの。泡タイプが楽で好き。(50代女性)」
「泡タイプで低刺激なものを利用している(60代男性)」

お風呂のエピソード

最後に、POB会員に聞いたお風呂での過ごし方やエピソードを紹介します。

■お風呂はあなたにとってどんな場所?
「気持ちの面でのリセットの場。お風呂に入ったら、完全にオフモードになる。(20代女性)」
「暖かいシャワーでその日の嫌なことや疲れを流して、気持ちをリセットする場所(30代女性)」
「1日の汚れ疲れをリセットする場で気持ちよく睡眠を取るために入る(60代男性)」
「入るのは面倒くさいが、入れば極楽(60代男性)」
「唯一ぼーっとできる場所(40代男性)」
「本当はめんどくさい。入らなくて済むなら入りたくない。でも冬は浸かってスマホをいじるのがちょっと癒し。(40代女性)」
「お風呂は嫌いなので、全身を洗うだけ…義務の様な感覚です。出来れば一生入りたくありません(笑)(50代女性)」

■お風呂での過ごし方は?
「映画を見ながら半身浴(60代男性)」
「家族でリラックスしながらコミュニケーションをとっている。(40代女性)」
「湯舟に浸かって音楽を聴くのが至福の時。(40代女性)」
「一人でゆっくり漫画よむ所。頭皮からダラダラ汗をかいてデトックスする(30代女性)」
「リラックスする場。また、洗顔の時にはリンパマッサージをし、湯船に浸かる時にはヘッドスパを行い、頭皮の健康を保っている。(30代男性)」
「ラジオ(ラジコ)を聞きながら、ゆっくり湯船に浸かるのは、大切な時間。(60代女性)」
「声を出して喉をマイナスイオンに晒すこととストレス発散。家族で歌います。(50代女性)」
「子供たちが小さい頃は一緒に風呂にはいるのが楽しみになっていた。(60代男性)」

■リラックスするだけではなく大変なことも・・・?
「子供二人を入れるので今は大変な場所(40代男性)」
「髪が長いので髪に時間がかかります。乾かすにも時間かかるので夏場は脱水しそうになる。(50代女性)」
「中2の息子は、お風呂でうたをうたっている声が大きくて困っている(40代女性)」
「先日、滑って浴槽に顔をぶつけて前歯が欠けました(40代女性)」

お風呂は、多くの方にとってリラックスできる大切な場所であることがわかりました。
寒い冬もお風呂で身心ともに温めて乗り切りましょう。

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

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